2015年10月20日

mikino_kinoie---居間と吹き抜け

mikino_kinoie 2014年 東大和市

「ベース」と「トッピング」で考える「みんなの木の家」の24坪タイプのモデルハウスとして作られました。

「ベース」とは、建物を支える強固な骨組みであり、外気の暑さ寒さから家族を優しく守る断熱の壁です。
骨組みと壁で出来たベースはひとつの箱のようなもの。その箱のなかに、生活に必要な家具や、あなたの大切なものを「トッピング」して生活の場をしつらえます。

 

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投稿者 furukawa_yasushi : 13:31

miki_no_kinoie---ベースとトッピング

miki_no_kinoie 2014年 東大和市

「ベース」と「トッピング」で考える「みんなの木の家」のコンセプトを
明快に示すのがこの収納キャビネットです。
杉の集成材で作られたボックス型の収納です。
福井県の中西木材さんでビス穴まで可能済みのパーツを作ってもらい
現場で組み立てるだけ、その組立も誰にでもできるようになっています。

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投稿者 furukawa_yasushi : 13:29

2015年04月07日

fujimi_House---ハーフビルド工事進行中-外壁完了!

ハーフビルド工事絶賛進行中の「fujimi_House」
険しい小淵沢の冬の季節もコツコツと外壁の杉板を張っておられましたが
張り終わったということで見せていただきにうかがいました。
サッシュも取り付いて、屋根と外壁が完成。
あとは、ゆっくりと室内を仕上げてゆきます。

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投稿者 furukawa_yasushi : 14:49

2014年10月31日

morino-Hemslojd_House---ハーフビルドハウス引き渡し

昨日は長野県小谷村栂池高原の「morino-Hemslojd_House」の引き渡しでした。
引き渡しとは言っても、この現場は「ハーフビルドハウス」。

「ハーフビルドハウス」とは、難しいところをプロに作ってもらって、自分たちでできそうなことをどんどんやってゆこうという家づくりです。アトリエフルカワでは「ハーフビルドハウス」をやってみたい方の相談にのっていますし、様々なサポートメニューをご用意しています。

さて、今日の「ハーフビルドハウス」は、仕上げ工事をご自分たちでやってみたいというご夫婦の家。ですから、面倒くさい下地工事までプロにお願いして、そこでバトンタッチ。これから楽しい仕上げ工事をじっくりと楽しんでゆく、そんなお引渡しでした。

こんな家づくりもあるんですよ。特に木の家は、木という素材が切ったり貼ったりが容易なので「ハーフビルドハウス」の可能性が大きいんです。
多くの方は、人生一度切りの家づくり。
おもいっきり家づくりを愉しんでほしいと考えています。

投稿者 furukawa_yasushi : 12:56

2014年10月01日

morino-Hemslojd_House—工事追い込み中

長野県栂池で工事進行中の「morino-Hemslojd_House」もいよいよ佳境。
広いデッキもできていました。
10月10日に仮引き渡しで施主施工部分(ハーフビルド工事)が本格的に始まります。

投稿者 furukawa_yasushi : 22:33

2014年08月01日

Tama_House---下地工事 セルフビルダーの条件

セルフビルドリノベーションをサポートさせて頂いている
流山の「Tama_House」ですが
下地工事ができてきたので次の工事の相談をしたいということで
行ってきました。

もともとの床の下地のデッキスラブは部屋の隅から隅で10cmほども傾いていましたが
浮床のパネルで調整がされていました。
水平がきっちりと出ている床は気持ちが良いものです。
レーザー水準器のお陰で、素人さんが一人でも水平を作ることはそれほど困難なことではなくなりました。
技術の進歩というのは素晴らしものです。

天井下地は、格子状に組んだものを水平を見ながらロープで引っ張り上げて作ったそうです。
ものづくりに絶対に大切な何気ない知恵がありますね。

セルフビルドサポートをずいぶんとやらせて頂いておりますが
一番難しいのは、道具を使うことでもなんでもなくてやり遂げることです。
コツコツと一歩一歩階段を登ってゆく持続力が一番大切です。

Tama_HouseのTさんのお仕事をサポートさせて頂いて
続けることの大切さを改めて教えていただきました。

投稿者 furukawa_yasushi : 17:09

2014年06月14日

12年目の Sun_House

先日、プロ向けの雑誌の取材で竣工して12年経った「Sun_House」におじゃましてきました。
取材のテーマは、カスタマイズしながら住む家ということですが、住まい手のHさんは、出会った時から「住む」ということを本当に楽しみたいご様子で、この家もそのための舞台となってくれており、ずっと愛されているなあと、これは本当に設計者としても嬉しく思います。

12年も経つと樹木の成長で家の見え方が一変しますね。木と寄り添うような佇まいはひとえに住まい手の人柄の表れではないかと思います。

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投稿者 furukawa_yasushi : 13:23

2014年03月23日

「みんなの木の家」とmikino_kinoie モデルハウス

現在進行中の「みんなの木の家」プロジェクトというのがあります。
しっかりとしたつくりの木の家をリーズナブルに提供したいという思いから、
工務店さんといっしょに考えてきたシリーズです。

福井県の中西木材の住宅建設部さんとの35坪モデル。
東大和の住まいの三貴さんとの24坪モデル。
そして、これからシリーズとして始める山洋工業さんとの20坪モデルの3つのモデルがあります。

どのモデルも考え方は一緒です。
しっかりとした木の骨組みの「ベース」があって、
そこに生活に必要な間仕切り壁や建具、家具を「トッピング」して家を完成させます。
この考え方は私が「ローコストで最高の家を建てる方法」で書いた
リーズナブルで納得のゆくこだわりの家を実現するための方法でもあります。

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投稿者 furukawa_yasushi : 21:53

2013年09月17日

セルフビルドペインティング

ハーフビルドリノベーション進行中の「nagomi_House」ですが
奥様がFacebookに、セルフビルドペインティングの写真をアップされていたので
ご了解をいただいて、こちらでもご紹介させていただきます。

ペンキ塗りは、みんなでワイワイとやるのが楽しいですよね。

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投稿者 furukawa_yasushi : 21:00

2013年07月28日

事務所ミニ改修

事務所の打ち合わせコーナーの改修をしてみました。

杉材も節だらけだと、やぼったくなるとか、雰囲気を壊してしまう素材のように受け取られがちですが、
こんなふうに、ちょっと良い感じに仕上がりました。
節だらけの杉材も使いようなんです。

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投稿者 furukawa_yasushi : 17:20

2011年10月24日

自分で塗ってみよう!自然塗料編

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土曜日(2011年10月22日)はNPO法人家づくりの会の講座が日本オスモ東京ショウルームで行われました。今回は、自然系塗料の基礎知識と実際に塗ってみようという体験講座の二本立てでした。
自然系塗料についてはインターネットで様々な情報を得ることが出来ますが、実際に塗ってみないとわからないことも多いものです。というわけで、講座は大盛況。そして、多くの方がワックスくらいならば自分で塗ってみたいなと思っておられることが、その熱意からよくわかりました。

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投稿者 furukawa_yasushi : 11:40 | トラックバック

2011年10月20日

「大地の家」---鈴木喜一

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鈴木喜一さんは建築家です。設計活動を行いながら、神楽坂で「あゆみギャラリー」をやられています。そして、神楽坂建築塾も主宰しておられます。

工業高校の建築科を卒業され,設計事務所で実務を経験された後に武蔵野美術大学に入られました。ですから,私の先輩になります、が、ムサ美は建築学科ではありませんでしたので、正確には先輩ではないですね。
ムサ美を卒業された後、1980年~1981年、「鈴木喜一建築計画工房」を開設される前、フランスを拠点として世界各地を旅されてます。その旅先で見た風景に、住まいの原風景を感じた、写真に収めた,紀行文を書かれた,それがこの本です。

文章というものには力があります。本を書いた者として言えるのは、著書を記すというのは大変な作業だということです。書きなぐったものがそのまま本になるということは、専業で著述業をやっておられる方だとしても、まずはありえません。ましてや、本業は別にあればなおのこと。私が書いた本も、書いては消し書いては消しの繰り返しで、本になった文章の裏には日の目を見なかった膨大な量の文章が存在しているのです。それくらい厳選して、やっとそれなりの本になる。そうやって、文章を丁寧に磨いてゆくと、やっぱりそこにある言葉は力を持つようになるのです。(私などは、まだまだですが・・・)

鈴木喜一さんの、この「大地の家」に記された言葉には力があると思いました。文章に、言葉に力があると、読んでいてぐんぐん引きつけられます。それは、私が、ここに出てくる地名のいくつかをこの足で踏んでいるからだけではないと思うのです。

鈴木喜一さんの研ぎ澄まされた視線がある。その視線の力を言葉に潜ませるために鈴木喜一さんの気持ちのパワーがこの本からは溢れていると感じます。世に、建築家の書いた本は数多あれども、この本のように言葉にしっかりとした力がある本は残念ながら数少ない。そういう意味で、稀有な本です。ただ、残念ながら版元在庫なしで、鈴木さんの手元にある分だけということです。鈴木喜一さんのブログに注文の方法が書かれています。多くの人に読んでほしい一冊だと思います。

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2011年10月16日

自分で塗ってみよう!左官壁編

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土曜日は家づくり学校の2年生コースで左官塗体験をやってきました。私は主催者側ではありますが、今回は受講生に混じっての参加ということで、午後の時間を楽しませていただいたのです。

建築の世界というのは、自分でやってみないとわからないことが多いものです。特に左官という仕事は、泥の塊を様々な表情に変化させる、職人のなにやら不思議な魔法のような手仕事であり、これは自分でやってみて、そのうえで左官職人の手の動きを見せていただくことで、その不思議さをより深く体験できるわけです。その不思議体験こそが左官の奥深い世界の入口なのだと思います。

家づくり学校長、泉幸甫さんの案内で、富澤建材さんの場所をお借りして、講師陣には、忍者左官こと小沼充さん、久住さんのお弟子さんである植田俊彦さんという、いまの左官の世界を引っ張っておられるお二人をお迎えするという、なんとも豪華で贅沢な左官教室となりました。

拙著「住宅工事現場写真帖」でも書きましたが、左官壁を平滑に仕上げることはアマチュアには至難の業です、というかほとんど無理です。左官の仕上がりには手の癖が出てしまいますから、その癖をコントロール出来ないと平滑な仕上がりは出来ません。年期の必要な技なのです。ですから、アマチュアが自分で左官壁を仕上げようとするときには、その癖を受け入れる必要があります。

今回の体験は、のりを使わない土壁と、本漆喰の二種類の左官材料を塗ることが出きましたが、やはりみんな平滑にし上げることがこれほど難しいのかと思い知ったようです。できそうだけれども実は難しい、という発見は、物づくりに関わる者にとって、とてもとてもたいせつな経験なのだと思います。

その後の懇親会を含めて、ほんとうに楽しく有意義で素敵な時間を過ごすことが出来ました。小沼さん、植田さん、本当にありがとうございました。

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2011年06月30日

7月29日に静岡の講演会でお話させていただきます。

7月29日に静岡で講演会をおこないます。
タイトルは「やっぱり木の家が欲しい!」。

森をいかす木の家づくりについて今まで私が実践してきたことと、これからの家づくりとしてのハーフビルドについても少しお話しする予定です。

この講演会の主催は「しずおか優良木材認証審査会」です。静岡県では県産材を使った家づくりに補助金を出す制度が新しく始まるそうで(「住んでよししずおか木の家推進事業」)、その補助金の申請資格に県が定める講習会を受講することが義務付けられていて、今回の講演会も「第2 回しずおか木の家推進事業者研修会」と題されていて、その講習に指定されています。

講演会は二部構成で、第一部を材木ライターの赤堀楠雄さんがつとめられ、私は第二部にお話させていただきます。

<7月29日>
会場:静岡音楽館 A01講堂
日程:13時35分〜15時5分「林業と国産材をめぐる動向と課題」赤堀楠雄氏
   15時15分〜16時45分「やっぱり木の家が欲しい!」古川泰司

なお参加料は無料ですが、事前に申し込みが必要とのことです。

しずおか木の家推進事業者について
「第2 回しずおか木の家推進事業者研修会」案内(pdf)

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2011年05月20日

「俳句入門」---寺山修司

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「俳句入門」
著:寺山修司 光文社文庫
amazon

いい俳句を詠みたいと思うならば先人の残した良い俳句を読むのが一番、ということで、いろいろな本で紹介されている俳句を読むことになるのですが、そのなかでも、はっ!とする句が時々あって、その作者は誰だろうかと気にすると、ここのところ寺山修司の名前によく出会うようになっていました。
寺山修司というと「田園に死す」とか、私の場合にはまずは鮮烈な映像作家としてあるのですが、実は高校時代に俳句の世界でその名を知られるようになったということはつい最近知ったのでした。
しかし、俳句から短歌へと定型詩でその実力を世に知らしめた寺山は20歳で俳句を詠むことを一切やめてしまいます。
その後の寺山の活躍は多くの人の知るところ。その活躍があってこそこうした高校生時代の俳句に関する原稿を集めた本も出版されることになるのでしょう。ですから、この本は「俳句入門」とありますが作句の本ではなく、若き(青森の高校生)のいささか青臭い俳句に関する批評的言説集。寺山修司という人物を深く知るための一冊というところでしょうか。

「俳句入門」を期待して読んでいたので、ちょっと肩透かしではありましたが、誰もが詠める大衆文学としての俳句というようなことを言う人に対して、俳人とはなにか?と問う寺山の問いかけが私の関心を呼びました。私が考える、住まい手参加の家づくりに共通した大きな問いかけがそこにはあるからです。

寺山は詩を吟ずるということは祭り事であり、詩人・俳人は祭司であるから、彼らが詩や俳句を詠むのは一般の人が詠むのとは違った意味合いがあるのだ、というようなことを言っています。
そういえば、家づくりも同じです。家づくりは祭り事であり、それを司る大工の親方は棟梁として神様に近い存在として家づくりの中心にいたのです。
現代社会になって、様々なものが変わったとはいえ、家づくりが祭り事であることは変わっていません。もちろん、住まい手参加の家づくり、ハーフビルドの家づくりも祭り事としてあるべきだと思うのです。その時に、昔の大工の棟梁が司っていた祭司としての役割を誰かが果たす必要がある。ひょっとして、ハーフビルドでの祭司は建築家か?いやいや、住まい手が自ら祭司となるのか。これは、ハーフビルドの家づくりを考えるときに忘れてはいけないことだなと思ったのでした。

投稿者 furukawa_yasushi : 08:15 | トラックバック

2011年01月23日

またまた拙著をご紹介いただきました

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建築家の伊礼智さんがブログで
拙著「住宅工事現場写真帖」を紹介してくださいました。

「住宅工事現場写真帖」 irei blog

メンテナンスにも使えるというお言葉、嬉しい限りです。
ありがとうございました。

投稿者 furukawa_yasushi : 21:45 | トラックバック

2011年01月21日

拙著「住宅工事現場写真帖」をご紹介いただきました!!

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拙著「住宅工事現場写真帖」ですが
建築家の秋山東一さん、五十嵐進さん、大戸浩さん それぞれにブログでご紹介いただきました。

aki's STOCKTAKING 住宅工事現場写真帖

MADCONNECTION 住宅工事現場写真帖

TAIKEISHA不定期日記 2011年1月20日

ご紹介くださった方々の記事は本書の内容を適切にご評価いただいたとても嬉しいお言葉ばかりでした。
本当にありがとうございます。

投稿者 furukawa_yasushi : 11:00 | トラックバック

2010年12月22日

「住宅工事現場写真帖」---刷り上がってきました

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おおおおお!
届きました。
「住宅工事現場写真帖」。
初の単独著書です。
今まで、何度もゲラの状態では見ていましたが、こうして本になってやってくると感慨深いものがあります。
一般の書店に並ぶのは来週くらいからのようです。
amazonでは予約開始。24日発売となっています。

書店に並び始めたら、またレポートいたします。笑

投稿者 furukawa_yasushi : 10:55 | トラックバック

2010年12月15日

「住宅工事現場写真帖」---初の単独著書です。

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今週の月曜日の早朝になります。
初の単独著書となる「住宅工事現場写真帖」が校了。
私も朝方の3時過ぎまで原稿のチェックと校正をしていました。
校了というのは印刷所にデータが渡って印刷が始まるということです。
出版側の担当者Fさんと編集担当のHさん。デザイナーのKさん。お疲れさまでした。最後まで私のこだわりにお付き合いいただきましてありがとうございます。それから、執筆協力してくれました「ハーフビルド研究会」をいっしょにやっている菅沼さんに感謝いたします。

この本は3年越しの企画がようやくひとつの形となったものです。
なんでこんなに時間がかかったかといいますと
今回の本は「やっぱり、木の家がほしい!」のような文章主体の本ではなく、写真解説がメインの本になっていています。解説を客観的に書くだけならば技術的な問題なのでそれに従って作業を進めてゆけばいいのですが、私にはただの解説書にはしたくないという強い思いがありました。その思いを実現するための書籍としてどのようにしたらいいのかを編集者と喧々諤々。一時期は作業が中断してしまうこともあるような、書いては直し書いては直しの試行錯誤だったからです。

3年の間に当初の思いは幾分修正され、掲載したい情報もずいぶんと整理されました。逆にそれで読みやすい本になったと思います。この本が、著者である私の独りよがりにならなかったのは、編集者の客観的な視線が道標になってくれたからだと深く感謝いたします。

それで、本書の内容ですが、副タイトルに「新しい手づくり住宅のススメ」と付けておりまして、セルフビルドで家を建てたい人のためのガイドブックです。ただし、基礎工事から骨組みまですべてを自分でやるのは大変です。だからといって、自分で家を作ることを諦めてほしくない。無理なく出来る自分なりのセルフビルドを見つけてほしい。だからフルメニューのセルフビルドではなく、半分だけのセルフビルド、ということでハーフビルドのすすめをうたった本になっています。

発売予定日は 12月20日。
私もまだ刷り上がった本を手にしてはいませんが、良い本になったと思いますので、ぜひみなさんも書店に並びましたらお手にしてみてください。

<追記>
写真はカバーの案としてデザイナーさんが作ってくれたものの一つで、実際のカバーに一番イメージが近いものです。副タイトルがこの時は「本格的手づくり住宅のススメ」になっていますね。

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2010年11月30日

ハンスさん宅にて

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今日は、住みながら自分の力で家づくり進行中のハンスさんのお宅へ。
おいしいお茶をいれていただきました。
家の完成まではまだ時間がかかりそうですが
木と土でできたやさしい空間でいただくお茶は格別です。

テーブルはスイスのご実家から送ってもらったものとか。
食器棚もスイスから送ってもらった素敵なものが置いてあって
いいものを大切に使うヨーロッパの人達のいぶし銀のような心が通っている家具に、なんとも言えない羨ましい感情が沸き起こったのでした。
ハンスさんの家はこうした心の通った家具を置いても負けない強さがありました。その強さを作り上げるには時間が必要なのだと感じました。蚕が繭を作るようにハンスさんのお宅は出来てゆくようでした。

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2010年10月22日

「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」---坂口恭平

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「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」
著:坂口恭平 出版:太田出版
amazon

著者の言う「都市型狩猟採集生活」というのには、ちょっと「?」でしたが、本書の内容については大いに共感できる部分がありました。
一番面白かったのは省エネ生活。人間はどこまで省エネで生活できるのか。この大いなる問の答えは路上で暮らす人々の生活にあります。自分の体にぴったりあったダンボールの箱に身を埋めれば体温だけでずいぶんと暖かく快適に眠ることができる。配給される一日二個のおにぎりと、あと少しの食べ物で十分にお腹いっぱいで元気に暮らせる、とか。
面白いなあ、面白いなあ、と気に止まったページの端を折っていったら、ずいぶんと沢山のページの端が折れていました。

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2010年10月13日

ハーフビルド合宿 二日目

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昨日は先週に引き続きハーフビルド合宿の二日目を行ないました。
今回はタイル貼りに和紙貼りの手順を写真に納めてきました。

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2010年10月08日

ハーフビルド合宿

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昨日は千葉県は長生村までハーフビルド合宿に行ってきました。
現在、菅沼建築設計さんと一緒に取り組んでいる
ハーフビルドの家づくりを本にしようと作業中ですが
本の中で必要な写真を二日間に分けて一気にとってしまおうという合宿です。
上の写真は菅沼建築設計さんがやっておられる大工教室で実際に作った小屋です。
この小屋を舞台に各種作業の手順を写真に収めてきました。
本は年内に出版予定ですが、良い本になって欲しいと頑張っております。

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2010年10月04日

蓼科山頂ヒュッテ

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ご来光直前の蓼科山頂ヒュッテ。
シルエットでみえている建物です。
2500m以上の蓼科山の山頂にぽつんと建っている山小屋です。

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2010年09月22日

「新建ハウジング」 Vol.526でハーフビルド紹介

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住宅業界の新聞「新建ハウジング」の最新号(Vol.526)で
ハーフビルドの活動を大きく紹介していただきました。

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2010年09月09日

「ドゥーパ!」2010年10月号にエッセイを書きました

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学研の雑誌に「ドゥーパ!」というセルフビルドサポートの雑誌があります。
今月号(2010年10月号)は、自分で作ったご自慢のガレージ・カーポートが紹介されています。見ていると、どれも力作でいろいろな工夫がされています。レベルが高いですね。

その「ドゥーパ!」にエッセイをが書かせていただきました。

DIYとはなんぞや?という問に単刀直入、ストレートに応えるというのがお題。
タイトルも「DIYとは◯◯◯である」で決まっています。

そこで、私のタイトルは

「DIYとは、自然の恵みを味わい尽くすことである。」

千葉県の森をいかす会のイベントの話や
セルフビルダーハンスさんのことにもふれさせていただいております。

DIYこそ、自然の恵みを味わう喜びに満ちている、という
セルフビルドサポートしている私からのメッセージです。

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2010年05月08日

リフォーム産業新聞にハーフビルド研究会が紹介されました

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ちょっと時間がたってしまいましたが
4月27日号の「リフォーム産業新聞」第7面に
ハーフビルド研究会」が大きく紹介されています。

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2010年04月22日

ハンスさんの家づくり 100422

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今日の午前中はセルフビルドで自邸建設中のハンスさんの現場に行ってきました。
内外とも泥壁の家で、今日はちょうど、ハンスさん、泥壁を仕上げていました。

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2010年03月24日

「住む。」No.33

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季刊誌「住む。」No.33 2010年春号に
「実用講座・ハーフビルドのすすめ」を書かせていただきました。

私が独立して間もなくの頃、手がけさせていただいた「S_House」は
手すりも壁も、トイレのドアもないシンプルな箱でした。
住まいは、住まい手とともに成長するというコンセプトです。
その「S_House」が10年目を迎え、
「住む。」の編集長さんに
「立派に成長していますね」と言っていただけるようになりました。
その成長した姿を中心に、
2年前に成長がスタートした「hanawa_h@us」も紹介させていただきながら
「ハーフビルド」の考え方による、もうひとつの家づくりについて書かせていただきました。

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2010年03月22日

成長しています!

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今日は、MUSE_Houseにお邪魔させていただきました。
ご主人がベランダの木格子を完成させたと聞いておりましたから、それがどんなふうに出来ているか見せていただけるというわけで、春の陽気のなかいそいそと出かけていったのでした。
いやいや、びっくりしました。設計、そして工事中に、セルフビルドなんて一言もお聞きしたことの無いご主人でしたが、素敵な木格子を完成させておられました。

竣工時のMUSE_House

工務店さんに材料の手配とある程度までの加工をお願いするということで聞いていたのですが、材料の手配もすべての加工も、はたまた細かな収まりも(多少のアドバイスをさせていただきましたが)、ご自分ですべてやられたとのこと。人の力というのは、やはり偉大だと思いましたし、私たちにとっては、その偉大な力を発揮させてあげることも大切な仕事だと、あらためて思ったわけです。
気せずして、というとコチラのご主人に怒られてしまいそうですが、ハーフビルドの考え方で、家が成長してゆく様子を見せていただいて、ハーフビルドという家づくりのかたちの大切さを実感させていただいたのでした。

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2010年03月19日

half-B ハーフビルド研究会公式ブログ

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「ハーフビルド研究会」の公式ブログです。
着々と情報を充実させてゆきます。

half-B ハーフビルド研究会

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2010年03月17日

ハンスさんの家づくり 100316

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ハンスさんの家づくりは着々と進行中です。

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2010年02月24日

ハンスさんの家づくり 100224

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スイス人のハンスさんは自邸を建設中。
ほとんど100%のセルフビルドですが、プロにも手伝ってもらっていますのでハーフビルドです。
縁あってこの現場の監理者をやらせていただいております。

先月までは棟が収まっていなかった洋瓦葺の屋根も、漆喰が入りきっちりと完成していました。
外壁の断熱材である炭化コルクの施工が終わっていました。
窓枠もついていました。

窓枠のプロポーションが綺麗だなと写真を一枚。

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2010年02月06日

ハーフビルド研究会

ハーフビルドを次のように定義して研究会をたちあげます。

ハーフビルドとは半分完成した家です。
残り半分は未完成ですが、住みながら住まい手がセルフビルドで作ることもできますし、必要なときが来たらプロにお願いして作ることもできます。

ハーフビルドの意義は
家づくりを住まい手のもとに取り戻すことにあります。
まずは家づくりの時間が住まい手から奪われています。
2年とか3年とかかけて自分たちの生活になじませながら作り上げる時間が奪われています。ローンのこととか建物の保障のこととか、様々なことで、家づくりの時間が奪われています。
その延長線上で、家づくりから住まい手は隔離されてしまっています。家づくりそのものが住まいてから奪われることになりました。

こうした状況を打開する有効な道は住まい手との対話による家づくりです。すでに、工務店さんでも設計事務所でも、住まい手との対話による家づくりをしているところはありますし、逆に、住まい手との対話を拒絶した人達もいます。
ですから、設計事務所限定でも工務店限定でもなく、住まい手をハーフビルドでサポートしたいひとが集まる会にしたいと考えます。

対話による家づくりに加えて、もうひとつ重要なのは、半分完成という家づくりの方法論の確立です。

半分完成というところで、建築確認の完了検査を受けることができること。瑕疵保証の責任範囲が明快であること。半分完成であるから総工事費は低くなりますが、残り半分の完成に向けた工事を住まい手の生活に合わせてうまくビジネスにすることができるかどうかということ。

ハーフビルド研究会のテーマはプロとアマの協業であり、今までにない形での家づくりサポートをビジネスにするということです。

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