2014年10月06日

ホドラー展@国立西洋美術館

141006-hodoler.jpg

スイスの国民的画家であるホドラーの展覧会のプレス向け内覧会にブロガー枠で申し込んだところ参加が出来ましたので、行ってきました。
ホドラーという人はとても不思議な人だと感じましたが、それは彼の生きた時代なのだと思うのでした。
1852年生まれのホドラーは早くに父や母をなくす孤独な人生を歩んだが、10代の頃からコローなどの少し前の時代のバルビゾン派の画家との交流を持ち20代ではコンクールで優勝するなど評価を得ていました。その頃の画風は古典的なリアリズムであり、農民を描いたミレーの影響を設けたものでした。
1895年42歳の時の「オイリュトミー」から作風はガラリと変わってゆきます。
時は世紀末、少し遅れて生まれたクリムトが世紀末の一つのイメージを作ってゆいった時代です。その世紀末の磁場のなかにホドラーも生きていたのです。
世紀末を生きながら、象徴主義的ではあるが個性的な画風の作品を描いてゆきます。そのなか、1910年にはスイスフラン紙幣の原画を描くことになります。そこで描かれたのは躍動感あふれる労働者の姿だったのです。同じく、依頼を受けて描いた壁画のテーマも民主制議会主義という社会性の強い物でした。
さらには、同時代に描いていた風景画が神秘的な雰囲気をたたえているのをみていると、神秘性と社会性が同居するという不思議が彼の作品にはあることがわかります。しかし、彼にとっては決して不思議なことなどではなかったのだろうと思います。
時代と共にホドラーの絵画作品を見ることで、彼が一体何を見てきたがが少しだけわかるような気がしました。生と死、静と動、鮮やかな対比。それこそが、ホドラーの宇宙なのでと思ったのでした。

□日本・スイス国交樹立150周年記念
フェルディナント・ホドラー展
150th Anniversary of Diplomatic Relations between Japan and Switzerland
Ferdinand Hodler : Towards Rhythmic Images

東京会場 国立西洋美術館
会期:2014年10月7日(火)~2015年1月12日(月・祝)

兵庫会場 兵庫県立美術館 企画展示室
会期:2015年1月24日(土)~4月5日(日)

投稿者 furukawa_yasushi : 16:24

2012年10月01日

脱皮する家---鞍掛純一

120815-dappi.jpg

この夏に行った、越後妻有の大地の芸術祭。
今回、一番見たかった作品で一番印象深かったのが
「脱皮する家」でした。
古民家を彫刻刀で削ることで異空間が生まれていました。

写真を沢山撮ってきたので
Facebookのアルバムにアップしています。

続きを読む "脱皮する家---鞍掛純一"

投稿者 furukawa_yasushi : 11:39 | トラックバック

2011年02月07日

テオ・ヤンセンさんに会いにゆく

110206-theo-01.jpg

昨日の日曜日は息子とふたりきり、ということで、いろいろ調べていましたら「テオ・ヤンセン展」にご本人がやってこられるという耳寄りな情報をキャッチ。実物のビーチ・アニマルを動かしてくれるそうです。わが家でも「大人の科学」で彼のビーストは人気者でしたので、さっそく出かけてみることにしました。

会場になっている「日本科学未来館」に午後1時半に入館。すると、すでに2時からの回の行列ができ始めていましたのですかさず並び、待つこと30分。定員300名の最後尾でしたが袖の見やすい場所がゲット出来てラッキーです。

デモンストレーションは全部で20分くらい。テオ・ヤンセンさんが登場して、司会進行役の女性からのいくつかのインタビューがあり、さて、実際に動かしてみることに。
最新作の「アニマリス・シアメシス」を動かします。
本来ならば背中についている羽が風を受けることで羽ばたくように動き、その動きでペットボトルの中に空気を詰め込み、その空気圧で動くのだそうです。今回は会場内での実演なのでエアーコンプレッサーを使ってペットボトルに空気を貯めて動かしていました。
本体には細長い触覚が進行方向である両脇に付いていて、この触覚が押されると反対方向に動くようになっているということで、会場の選ばれた子供達が向かってくる「アニマリス・シアメシス」の触覚を手のひらで押して動きを反転させていました。
それから、尻尾の方にチューブが付いていて、空気を吸うようになっているのですが、浜辺を移動していて海の中に入ると水を吸い込み、そちらから逃げるように動くようになっているのだそうです。

ヤンセンさんは「ビーチ・アニマル」を「キネティック・スカルプチャー」と言っています。動く彫刻、そのまんまなんですが、もともと物理学を学んでいたということで、自然界の動きに対する分析的な視線による独特の造形世界は、動きと形が一体となっているというところが最大の魅力だなと改めて思ったのでした。

続きを読む "テオ・ヤンセンさんに会いにゆく"

投稿者 furukawa_yasushi : 12:55 | トラックバック

2010年09月01日

こどものにわ

100828-kodomononiwa.jpg

実は、土曜日に東京現代美術館で行われている
「アリエッティX種田陽平展」を家族で見に行きました。
種田陽平展(アリエッティ展ではなく)については少々考えることもあり
ブログに書くのはもう少し先がいいかなと思ったのですが
並設展の「こどものにわ」が思いの外よかったので書き留めておこうと思いました。

写真の作品はウレタンマットのカバーに小さな鏡がたくさん縫いつけてあって
それが床一面に敷かれていて、斜め上から強力なライトでマットが照らされ
鏡に反射する光が天井に写っています。
その上を子供たちが歩きまわると、光がゆらゆら揺れる、という作品です。
シンプルなアイデアですがとてもきれいでした。

投稿者 furukawa_yasushi : 13:00 | コメント (4) | トラックバック

2010年04月28日

波の伊八

大多喜の斉藤造林さんのご自宅の玄関を飾る欄間は
波の伊八の作になるものだそうです。

波の伊八

投稿者 furukawa_yasushi : 09:50 | コメント (2) | トラックバック

2010年02月26日

「ヨーゼフ・ボイス よみがえる革命」---水戸芸術館現代美術センター

100223-beuys-in-japan.jpg

「ヨーゼフ・ボイス よみがえる革命」
編著:水戸芸術館現代美術センター  出版:フィルムアート社
amazon

ボイスが来日した1984年は、私は美大の学生で、建築科でしたけれども同級生の間で来日のことが話題になっていました。私も西武美術館に足を運び、その無垢なまでの表現にあっけにとられて帰ってきたことを思い出します。ちなみに、平日の西武美術館はほとんど人影もなくゆっくりとボイスの作品に触れることができました。昨今の超満員の展覧会とはずいぶんと違います。

この本は、昨年から今年の始めにかけて「水戸芸術館現代美術ギャラリー」で行われた「Beuys in Japan ボイスがいた8日間」という展覧会を契機につくられたとあります。
この展覧会には足を運びたかったのですがかないませんでした。この本を読むと、やはり無理をしてでも行きたかったなという思いがわいてきます。

続きを読む "「ヨーゼフ・ボイス よみがえる革命」---水戸芸術館現代美術センター "

投稿者 furukawa_yasushi : 09:40 | コメント (8) | トラックバック

2009年10月17日

河口龍夫展@東京国立近代美術館

091013-tatsuo-01-himawari.jpg

10月13日になりますが、竹橋の東京国立近代美術館で開催中の「河口龍夫展 言葉・時間・生命」のプレビューに行ってきました。今回のプレビューはTwitterユーザー限定のレセプションへのご招待。つぶやいた人の中から抽選で選ばれるという仕掛け。私もちょっとつぶやいてみたら見事当選したというわけです。
「黄金のシカン展」「皇室の名宝」に続いて、ブロガーであったりツイッターであったり、インターネットの世界に何か発信している人たちにむけて、こういう機会が設けられるというのは、今の時代の一つのあらわれなんだと思います。マスメディアではなくミニコミ、口コミの有効性が認識されてきています。

続きを読む "河口龍夫展@東京国立近代美術館"

投稿者 furukawa_yasushi : 10:50 | コメント (2) | トラックバック

2009年10月07日

Lightning Fields----Hiroshi Sugimoto

091006-sugimotohiroshi-01.jpg

昨日は銀座に行ったついでにギャラリー小柳で開催中の杉本博司さんの個展を観てきました。
大判のフィルムを扱っている時に冬場などは静電気が発生してフィルムがダメになってしまうのだそうです。そのダメになったフィルムを現像してみると、そこには放電現象の陰影が写っていた。そこから発想してつくられた作品群。タイトルは「放電場」です。
自然が作り出す偶然のかたちをフィルムに収める。
一体どうやって撮ったんだろう?と考えるのが杉本さんの世界への入り口なのかもしれません。

10月10日まで。

続きを読む "Lightning Fields----Hiroshi Sugimoto"

投稿者 furukawa_yasushi : 12:40 | トラックバック

2009年10月06日

「もし1点だけ持って帰れるならどれにするか? どこに飾りたいか?」

091005-kousituhomeihou-03.jpg

昨日、国立博物館「皇室の名宝」でみてきた若冲ですが、
やはりプレビューでも多くの人が集まっていました。
そして、昨夜、プレス用の画像データが届きました。
そのメールの中にこんなお題が。
「もし1点だけ持って帰れるならどれにするか? どこに飾りたいか?」
若冲の作品で言うとどうでしょうか?
「紅葉小禽図」なんて良いかもしれません。
でも、飾るところをなくした現代の家には似つかわしくないのでしょうね。

続きを読む "「もし1点だけ持って帰れるならどれにするか? どこに飾りたいか?」"

投稿者 furukawa_yasushi : 19:00 | コメント (12) | トラックバック

2009年10月05日

「皇室の名宝」@東京国立博物館-ブロガープレビュー

091005-kousituhomeihou-01.jpg

明日から、東京国立博物館で開催される「皇室の名宝」展に、ブロガープレビューで行ってきました。
美術展、展覧会は報道関係者などにたいして公開前にプレビューを行っていますが、今回は特別にブロガー枠というのがもうけられたのですね。
私はと言えば、募集の告知を知りふらりと申し込んで、なんと当選。全20名の選ばれたブロガーの一人として、本日の参加となったわけです。
展示の内容と言えば、若冲、すごかった。「動植綵絵(どうしょくさいえ)」全30幅、ずらりと並んでおりました。上の写真はその様子を許可をいただいて撮ったものです。

続きを読む "「皇室の名宝」@東京国立博物館-ブロガープレビュー"

投稿者 furukawa_yasushi : 14:20 | コメント (8) | トラックバック

2009年09月24日

所沢ビエンナーレ

090923-tokorozawa-art-01.jpg

9月23日最終日。所沢ビエンナーレに家族で出かけました。
会場は西武線所沢駅西口から歩いて5分ほどのところにある西武鉄道の旧車両工場。
三つの会場に展示されている作品群は内容が充実しており無料で観ることが出来るなんて嘘のようです。

続きを読む "所沢ビエンナーレ"

投稿者 furukawa_yasushi : 12:00 | トラックバック

2009年09月17日

「黄金の都 シカン展」---1日ブログ記者体験

090917-sican-01.jpg

上野の国立科学博物館で開催中の「黄金の都 シカン展」で、一日ブログ記者なるものを募集していたのを知り、さっそく応募してみましたら当選。
やったー!、と、本日、上野まで足を運んできました。
(一日ブログ記者は10月4日まで募集しています)
シカン文化とは、日本で言うと室町時代のころ。インカ文化の直前、ナスカ文化の少しあとに栄えたアンデス文明のうちの一つです。
今回の展示は、日本人考古学者 島田泉氏が1978年から始めた調査の成果を紹介する展示で、内容充実、とても見ごたえのある展示でした。

続きを読む "「黄金の都 シカン展」---1日ブログ記者体験"

投稿者 furukawa_yasushi : 15:10 | コメント (8) | トラックバック

2009年08月12日

光の館

090804-turrell-01.jpg

天井に開いた四角い穴から空が見える
私たちは12枚と半分、きれいに並べられた正方形の畳の部屋に寝転び
空と対峙する
そこから見える空は私たちと同じ地平線を共有する
空と同じ地平線
その時、四角い穴を鳥が横切った
その時、四角い穴に白い雲が顔をだした

続きを読む "光の館"

投稿者 furukawa_yasushi : 10:45 | コメント (8) | トラックバック

2009年08月10日

再構築---行武治美

一枚一枚削りだされた楕円の鏡は固定されることなくゆらゆら揺れています。
十日町エリア作品番号31。

続きを読む "再構築---行武治美"

投稿者 furukawa_yasushi : 09:30 | コメント (2) | トラックバック

2009年08月09日

限界集落とアート@旧赤倉小学校

妻有トリエンナーレでは幅広いエリアにアートがちりばめられています。
ガイドブックを見ながら家内のリクエストで旧赤倉小学校へ。
もうこれ以上は車は入れない。いわば、限界集落。廃校になった小学校のかわいらしい校舎がインスタレーションでアートになる。
最初の作品は松澤有子さんの「enishi」(作品番号17)。
14万本のマチ針を使った作品。

続きを読む "限界集落とアート@旧赤倉小学校"

投稿者 furukawa_yasushi : 01:25 | トラックバック

2009年08月08日

レインボーハット越後妻有2009---関口恒男

妻有トリエンナーレ川西エリア「ナカゴグリーンパーク」周辺はジェームズタレルの光の館で有名ですが、その奥には河合喜夫さんやアトリエワンが設計したコテージ群があります。さらに山道を進むと、この「レインボーハット」(作品番号77)に出会えます。
私たちが到着した時は、作家の関口さんが「雨が続いてなかなか制作がすすまなくて」と言いながら汗を流して、水を入れる鉢を作っていました。
作家さんとこうしてふれあえるのもこの芸術祭の良いところですね。

続きを読む "レインボーハット越後妻有2009---関口恒男"

投稿者 furukawa_yasushi : 00:20 | トラックバック

2009年08月07日

越後妻有トリエンナーレ-松代エリア

090804-tumari-matudai.jpg

帰省先の長岡からの帰り道
大地の芸術祭-妻有トリエンナーレを観てきました。
この芸術祭は2000年に第一回目が行われ
3年に一度ですから、今回が4回目。
新潟県十日町市と津南町全域(760km2)を会場とした壮大なもの。
写真は松代エリアの里山の風景。
里山にアートが似合います。

続きを読む "越後妻有トリエンナーレ-松代エリア"

投稿者 furukawa_yasushi : 10:00 | コメント (11) | トラックバック

2009年04月21日

金氏徹平展@横浜美術館

私たちはなぜ美術館に向かうのでしょうか?
ひょんなことからチケットをいただいて
横浜美術館で開かれている金氏徹平展にでかけ
そんなことを考えていました。

美術とは視覚的な刺激によって人に何らかの生理的な反応を及ぼすもの、
という乱暴な定義からすると
写真の誕生と普及により、人の視覚的刺激が地理的限界を超えて拡張されていった20世紀を通じて、美術そのものが変質していったのは自然な流れだったといえるでしょう。
美術愛好家は丹精に編集された画集のコレクションにも興味心身です。
美術は画集のなかにあるという本末転倒も笑えない時代です。
画集が売れないとアーティストは困ってしまうからです。

続きを読む "金氏徹平展@横浜美術館"

投稿者 furukawa_yasushi : 11:30 | トラックバック

2008年09月21日

スタジオジブリ・レイアウト展

080920-ghibli.jpg

台風が一気に去っていってしまいましたので、朝から快晴の青空となった昨日の土曜日。これはチャンスと「スタジオジブリ・レイアウト展」に家族で行ってきました。
さて、どこでやっていたかなと思いネットで調べると、なんとチケットは予約制。日付と時間が指定されたチケットを前もってローソンで購入しておく必要があります。
やれやれ、せっかくの思いつきも実現しないかと半分あきらめながら電話で予約してみましたら、なんと当日の朝なのに12時からのチケットを購入することが出来ました。
これから行かれる方、あきらめないで電話やネットで予約してみてください。意外と当日でも大丈夫な感じです。

続きを読む "スタジオジブリ・レイアウト展"

投稿者 furukawa_yasushi : 15:30 | コメント (2) | トラックバック

2008年08月28日

kusama yayoi version

松本市美術館にて

投稿者 furukawa_yasushi : 09:30 | トラックバック

2008年08月27日

草間彌生をみる

この週末は帰省していた家内と子供たちを迎えに
松本まで行ってきました。
前夜発1泊という感じのとんぼ返りでしたが行ってみたかった松本市美術館を訪問。
草間彌生がお出迎えしてくれますが
松本は草間彌生の生まれた街。
美術館では常設展として彼女の作品をみることができます。

続きを読む "草間彌生をみる"

投稿者 furukawa_yasushi : 11:15 | コメント (6) | トラックバック

2008年08月20日

マティスとルオー@新潟県立近代美術館

夏休みばなしの続きです。
15日は終日大雨の予報だったので
予定を急遽変更して近くにある新潟県立近代美術館へ。
この春に汐留でやっていた「マティスとルオー展」が巡回できていました。
しかし、天気予報はまったく当てにならずなんと青空が。
これだったら海にリベンジしておきたかったところですが
海に行く用意なんてしてはいませんのでここはおとなしくマティスとルオーを楽しみました。

続きを読む "マティスとルオー@新潟県立近代美術館"

投稿者 furukawa_yasushi : 11:30 | トラックバック

2008年07月04日

カークさんの個展

カークさんこと 山田馨さんの個展が銀座のギャラリーで開かれているので昨日行ってきました。
カークさんの世界観、その一部分ですが、堪能させていただきました。
写真、って やっぱり 良いですね。

続きを読む "カークさんの個展"

投稿者 furukawa_yasushi : 10:00 | コメント (3) | トラックバック

2008年05月31日

北田英治さんのインド

昨日は阿佐ヶ谷のドーモ・アラベスカで
写真家の 北田英治さんのスライド上映会があるというので行ってきました。
北田さんがインドで撮ってきたコルビュジェの写真を中心とした上映会です。

続きを読む " 北田英治さんのインド"

投稿者 furukawa_yasushi : 18:00 | コメント (5) | トラックバック

2008年05月24日

「時差ボケ東京」---村田賢比古

「時差ボケ東京」
著:村田賢比古 発行:M&Y Grafix
lovegarden

ある地点からある地点に私たちは移動しながら生きています。
ある人は先を急ぎ、あるひとはまわりの景色を眺め、ある人は立ち止まり。
その人の時間と私の時間、その人の空間と私の空間。
あの人の時間と私の時間、あの人の空間と私の空間。
時間と空間は
すれ違い、交わり、時には平行に、すすむ、すすむ、すすむ。

続きを読む "「時差ボケ東京」---村田賢比古"

投稿者 furukawa_yasushi : 22:10 | コメント (10) | トラックバック

2008年04月30日

pp et nido〜ピアニシモな建築たち〜neon+nido

neonさんこと大倉ひとみさんがステンドガラスのnidoさんとのコラボレーションで展示をやっているというので行ってきました。
場所は、谷中のnidoさんの工房です。
29日は昭和の日で黄金週間中ということもあり、谷中銀座は大変な人ごみ。
買って食べようと思っていたメンチカツにも長蛇の列。お店によっては早くも品切れだったりと、そんなこんなでメンチカツはあきらめてしまいましたが、neonさんの絵はステンドガラスのなかで、よりいっそうその存在感を高めていました。

続きを読む "pp et nido〜ピアニシモな建築たち〜neon+nido"

投稿者 furukawa_yasushi : 15:15 | コメント (4) | トラックバック

2008年01月30日

MIHARUDO GALLERY THE 30th ANNIVERSARY

目白の三春堂ギャラリーが30周年の記念の展示を行っていて
ギャラリー所蔵の名品の数々を拝見することが出来ます。

今週の土曜日 2月2日(土曜日)まで 午後1時から7時まで 会期中無休
MIHARUDO GALLERY THE 30th ANNIVERSARY

私は昨日、行ってきました。
会場の様子をちょっとご紹介いたしましょう。

続きを読む "MIHARUDO GALLERY THE 30th ANNIVERSARY"

投稿者 furukawa_yasushi : 09:50 | コメント (2) | トラックバック

2007年12月18日

森のささやき 妖精の詩---加藤玲子「クビカス織りの世界」展

reireiさんこと加藤玲子さんから
銀座の個展に引き続き、八ケ岳美術館での展覧会のお知らせをいただきました。

森のささやき 妖精の詩
加藤玲子「クビカス織りの世界」展

会期
2007年12月8日(土)〜2008年3月31日(月)
年末年始12/29〜1/3休館
9時〜5時(入館は4時半まで)
入場料500円

八ケ岳美術館はご存知の通り建築家村野藤吾の代表作のひとつ。
ドーム屋根の展示室が印象的な美術館です。

続きを読む "森のささやき 妖精の詩---加藤玲子「クビカス織りの世界」展"

投稿者 furukawa_yasushi : 14:00 | コメント (7) | トラックバック

2007年11月27日

ori ■ iro---加藤玲子 織展

reireiさんことアトリエ森饗舎の加藤玲子さんから個展のお知らせがきました。
加藤玲子さんはクビカス織りというフィンランドの織物をやっておられます。
今回はきれいな深紅の色が登場。
今まで、深い青色のイメージが強かったものですから新鮮な感じがするとともに
とってもきれいな色なので、実物を見るのがとても楽しみになりました。
というわけで、どこかで時間をとってぜひ出かけてみたいと思います。

続きを読む "ori ■ iro---加藤玲子 織展"

投稿者 furukawa_yasushi : 09:45 | コメント (2) | トラックバック

2007年11月26日

三佳純子さんの個展と矢野誠さん

以前、三春堂ギャラリーでお会いした
三佳純子さんから個展のお知らせとともに
個展の会場で矢野誠さんのライブがあるというお知らせをいただきました。
ところが、ライブ当日のまさにその時間に大切な打ち合わせが入ってしまって
それでも、演奏の最後くらいは聞けるかと思っていたのですが
こういう時に限って打ち合わせは延長となり、残念ながらタイムアウト。
それでもと思い、会場である目黒の「ギャラリーU」に駆けつければ
たった今演奏を終えた矢野誠さんが身支度をしておられるところに間に合いました。
そこで、少し立ち話。

続きを読む "三佳純子さんの個展と矢野誠さん"

投稿者 furukawa_yasushi : 12:00 | トラックバック

2007年09月08日

ル・コルビュジェ展

070901-corbusier.jpg

もう一週間も前、先週の土曜日になりますが、森美術館で開催中の
ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡」に行ってきました。

あまり期待しないで出かけたのですが
いくつかの発見があり私としては大変刺激的な展覧会だったと思います。

続きを読む "ル・コルビュジェ展"

投稿者 furukawa_yasushi : 22:40 | コメント (4)

2007年06月20日

彼は何を探していたのか?

彼はその男が水たまりを飛び越えるのを待っていた。
少女が階段を駆け登るのを待っていた。
少年たちが右を向き、左を向き、後ろを振り返り、笑い転げるのを
砲火で空いた壁の穴から待っていた。

待っている彼の元に、その瞬間はやってきた。
それは誰かの意思でだろうか。いや誰の意思でもないはずだ。
人はそれを偶然と呼ぶ。
しかし、その瞬間を見せられた我らは、それを偶然と呼ぶことは出来ない。
それらが、あまりにも魅力的だからだ。
そんな魅力的な瞬間が
誰の意思でもなく、そこにやってくるとしたら
人はそれを奇跡と呼ぶにちがいない。
我々の目の前に並べられた奇跡のようなひとコマひとコマ。
彼は奇跡を探していたのだろうか?

続きを読む "彼は何を探していたのか?"

投稿者 furukawa_yasushi : 10:40

2007年02月23日

中村彝のアトリエ@下落合

070223-nakamura-tsune-01.jpg

中村彝(つね)は大正期の洋画家であり、国立近代美術館蔵の1920年作「エロシェンコ像」(写真)は重要文化財にも指定されています。
中村彝(Wikipedia)

その中村彝の自宅兼アトリエが下落合に現存しています。
建物の老朽化は進み、すでに保存か解体かが迫られており
このほど「中村彝アトリエ保存会」が設立されることとなったとのお知らせを頂きました。

下落合界隈の文化を詳細な記事にされているChinchiko Papaさんのブログ「Chinchiko Papalog」を読めばその大切さがよく分かります。

Chinchiko Papaさんの書かれた中村彝の記事

○三春堂の安藤三春さんが「「中村彜アトリエ保存会」設立準備会」のお知らせを出しておられます。
保存に賛同していただける方は、そちらを参照くださると幸いです。
→「「中村彜アトリエ保存会」設立のためのお願い」(三春のときどき通信)

○「中村 彝(つね) アトリエ
新建工舎の小薗江さんがブログに茨城に新築復元されたアトリエをご紹介くださいました。

投稿者 furukawa_yasushi : 10:50 | コメント (8)

2006年12月14日

村井・木村・桑原、そしてカレーと歌舞伎

今日は朝から、「村井修写真展」、「木村伊兵衛のパリ」、「桑原弘明SCOPE展」を、はしごして見てきました。東陽町から銀座、京橋です。

続きを読む "村井・木村・桑原、そしてカレーと歌舞伎"

投稿者 furukawa_yasushi : 16:17 | コメント (12)

2006年10月30日

宮本英治という人の仕事と三春堂さん

ちょっと、気負った、良い仕立ての服を一枚くらいは欲しい。
半年ほど前に、目白の三春堂さんのオーナーであるmiharuさんにそんな話をしたら、思い出したように、奥から一枚のテーラードのジャケットを出してきてくれた。

続きを読む "宮本英治という人の仕事と三春堂さん"

投稿者 furukawa_yasushi : 10:15 | コメント (8)

2006年08月23日

若冲・プライス・日本の空間

060822-zyakuchu.jpg

やっと時間がとれたので昨日ですが、
上野の国立博物館で行われている
プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」に、行ってきました。
9時半の開館とほぼ同時、朝一番を狙って出かけたのですが
なんと言うことでしょう、すでに大混雑。
平日の午前中なのに、ゆっくり見るなんて思惑は吹っ飛んでしまいました。
この分ですと、今週末の最終日は入場制限がでるかもしれませんね。

続きを読む "若冲・プライス・日本の空間"

投稿者 furukawa_yasushi : 11:30 | トラックバック

2006年06月26日

as it is

その小さな美術館は
坂道のカーブからはずれた
狭い道を登り切ったところにあった。
目白で古道具坂田をいとなむ坂田和實氏が
千葉の山中につくった「as it is」という名の美術館。
世界から集められた古道具が展示されている。

続きを読む "as it is"

投稿者 furukawa_yasushi : 09:15 | コメント (4)

2005年03月27日

加藤玲子さんの個展の様子です。

加藤玲子さんの個展「クビカス織りの森」の様子をご紹介します。


↑「遙か」--3枚組

続きを読む "加藤玲子さんの個展の様子です。"

投稿者 furukawa_yasushi : 00:00 | コメント (6) | トラックバック

2004年12月13日

「美術史とその言説」--宮川淳

「美術史とその言説」
著:宮川淳  出版:水声社  定価:3800円+税
amazon

宮川淳の最後の著書。
「絵画にとって近代とは何か」や「アンフォルメル以降」など、
重要な論文が納められています。

今回は、そのなかで「マティスと世紀末芸術」という論文についての覚え書き。

続きを読む "「美術史とその言説」--宮川淳"

投稿者 furukawa_yasushi : 09:15 | トラックバック

2004年10月01日

マティス展

国立西洋美術館で行われている
「マティス展」に行ってきた。
目的は切り絵シリーズのジャズの原画を見ること。

続きを読む "マティス展"

投稿者 furukawa_yasushi : 23:09 | コメント (35)