2014年03月12日
最近の俳句
久しぶりの句会で、出席はできませんでしたが、選句されて嬉しくなったのでブログにアップしておきます。
<釘苦会>
夕冷えにすっくと立った二月堂
<大きな羊>
凍えてる稚児の手をとり良寛忌
恋文の雪に消えても残るもの
二つの句会で9句詠んで3句選ばれたということで
打率はよくありませんが
良寛忌の句はお一人の方に特選で選んでいただいて、これは嬉しいものです。
ちなみに、良寛忌の句は次のように直してはどうかというアドバイスも頂きました。
凍えたる稚児の手をとる良寛忌
文語体がより格調高く響いてきますね。
俳句というのはほんとうに面白いものです。
投稿者 furukawa_yasushi : 18:24
2011年10月28日
俳句 兼題「秋彼岸」2句+2句
昨日は大学の大先輩が主催されている句会に出席。
兼題「秋彼岸」をいれた2句を含めて4句の投句。
私の句は次の4句。
巾着のかたちに紅き秋彼岸
水道の蛇口冷たく秋彼岸
夕涼み蚊取り線香虫啼く路地
虫唾走る揺れ未だ来ぬ金木犀
選句では「巾着の・・・」に2票、「水道の・・」に3票いただいた。
「水道」の句では「蛇口冷たく」というところを大いに褒めていただいた。ほめられると嬉しいものです。ただし、次のようにした方がいいというご指摘もいただく。
水道の蛇口冷たし秋彼岸
もしくは
水道の蛇口冷たき秋彼岸
ようは「秋彼岸」の前で切ったほうがいいだろうということ。なるほどなるほど、勉強になります。
愉しい句会に参加させていただき、ありがとうございました。
投稿者 furukawa_yasushi : 10:00 | コメント (2) | トラックバック
2011年06月01日
紫陽花
とある句会の次の兼題は「紫陽花」。
ちょっと考え始めているのですが、こんな感じです。
梅雨空に笑顔ひろがる紫陽花の輪
晴れ姿雲の切れめに光る紫陽花
雲途切れきりりとたった紫陽花の青
などなど。
これに手を加えてもっと良い句にしてゆくのも俳句の愉しみ。
まだ、時間はあるけれども、さて、どうなることやら。
(写真は2010年6月30日の撮影)
投稿者 furukawa_yasushi : 15:30 | トラックバック
2011年05月20日
「俳句入門」---寺山修司
「俳句入門」
著:寺山修司 光文社文庫
→amazon
いい俳句を詠みたいと思うならば先人の残した良い俳句を読むのが一番、ということで、いろいろな本で紹介されている俳句を読むことになるのですが、そのなかでも、はっ!とする句が時々あって、その作者は誰だろうかと気にすると、ここのところ寺山修司の名前によく出会うようになっていました。
寺山修司というと「田園に死す」とか、私の場合にはまずは鮮烈な映像作家としてあるのですが、実は高校時代に俳句の世界でその名を知られるようになったということはつい最近知ったのでした。
しかし、俳句から短歌へと定型詩でその実力を世に知らしめた寺山は20歳で俳句を詠むことを一切やめてしまいます。
その後の寺山の活躍は多くの人の知るところ。その活躍があってこそこうした高校生時代の俳句に関する原稿を集めた本も出版されることになるのでしょう。ですから、この本は「俳句入門」とありますが作句の本ではなく、若き(青森の高校生)のいささか青臭い俳句に関する批評的言説集。寺山修司という人物を深く知るための一冊というところでしょうか。
「俳句入門」を期待して読んでいたので、ちょっと肩透かしではありましたが、誰もが詠める大衆文学としての俳句というようなことを言う人に対して、俳人とはなにか?と問う寺山の問いかけが私の関心を呼びました。私が考える、住まい手参加の家づくりに共通した大きな問いかけがそこにはあるからです。
寺山は詩を吟ずるということは祭り事であり、詩人・俳人は祭司であるから、彼らが詩や俳句を詠むのは一般の人が詠むのとは違った意味合いがあるのだ、というようなことを言っています。
そういえば、家づくりも同じです。家づくりは祭り事であり、それを司る大工の親方は棟梁として神様に近い存在として家づくりの中心にいたのです。
現代社会になって、様々なものが変わったとはいえ、家づくりが祭り事であることは変わっていません。もちろん、住まい手参加の家づくり、ハーフビルドの家づくりも祭り事としてあるべきだと思うのです。その時に、昔の大工の棟梁が司っていた祭司としての役割を誰かが果たす必要がある。ひょっとして、ハーフビルドでの祭司は建築家か?いやいや、住まい手が自ら祭司となるのか。これは、ハーフビルドの家づくりを考えるときに忘れてはいけないことだなと思ったのでした。
投稿者 furukawa_yasushi : 08:15 | トラックバック
2011年04月29日
兼題「菜の花」
俳句を詠むというのは奥が深いですね。言葉の一つずつを吟味して全体の構成を考えるわけですが、なにせ17文字しかありませんから、一字一句が命なわけで、ひとつの言葉も無駄にせずにきりりと響き渡るような句にするために、なんども推敲を重ねてゆきます。設計の話で言えば、ムダのないプランを練りあげるのにとても良く似た作業だと、自分ながら思っていたりします。プランにしても俳句にしてもその遂行作業が実に楽しいわけです。
昨夜は久しぶりの句会。噺家さんなども参加する句会でなかなかレベルが高い。実は、先月に行われる予定がこの震災で一ヶ月延期になって昨日になりました。実は、明日も設計者仲間の句会。しかし、こちらは別件の用事があって参加できません。残念ですが、連チャンもさすがにきついので、マイペースでゆこうと思っています。
さて、昨日の句会の兼題は「菜の花」。今回は3句ずつ。清記用紙に書いて、それを回して選句します。
そして、なんと今回は私の句は3句とも選んでいただきました。嬉しいですね。
三人に選んでいただいたのがこの句です。
菜の花の彩り田畦蛙鳴く
(なのはなのいろどりたあぜかわずなく)
そして、ひとりずつにですが選んでいただいたのが次の2句。
菜の花にひらりひらりと白き夢
(なのはなにひらりひらりとしろきゆめ)
陽だまりに綿菓子のよな菜の花かな
(ひだまりにわたがしのよななのはなかな)
「白き夢」の方は「夢」という言葉がどうもいけないようでご指摘を受けました。「夢」だけは句に詠み込んじゃイカンという暗黙のルールもあるみたいです。たしかに、「夢」という言葉はずるい言葉ですね。気を付けないといけません。
「綿菓子」の方は下五が字余りで、それでリズムが狂っているというご指摘。もっともです。「菜の花」は「花菜」でも「菜花(なのは)」でもいいそうなので、言い換えてみてはともアドバイスをいただきました。私としては、字余りの不思議な余韻を残したくて、いろいろ悩んだ挙句のこの句だったのですが、他の人から見ての感想というのは自分の考えがどのくらい力をもっているのかを確認できるのでありがたいですね。
というわけで、こちらの句会の次回の兼題は「紫陽花」。少しづつ考えてみることにします。
投稿者 furukawa_yasushi : 10:30 | トラックバック
2011年02月01日
鑑賞眼
M様
古川です。
先日は、M様主宰の会のお仲間にいれていただき
大変楽しい時間を過ごすことができました。
ほんとうに、ありがとうございました。
すぐにでも、御礼のメールをお出しするべきところ
遅くなりまして大変失礼をいたしております。
先に拝見させていただいたみなさんの前回の句。
私としては、句のレベルがかなり高かったので
そうとうに緊張してでかけたのです。本当です。
そして蓋を開けてみたら
結果として投句した3句の内2句を選んでいただき
これも初参加、初句会でご祝儀をもらったような気持ちで家路につきました。
自分の句が選んでいただけるというのはとっても嬉しいものですね。
ところで、やはり、句のレベルが違うと鑑賞の深さが違うなというのが
今回参加させていただいて感じた一番の点です。
他の句会でも
鑑賞は難しいなあと思ってはいたのですが、けっこう安易に考えていました。
ですが、俳句は鑑賞あってのものだということを
この会に参加して改めて思い知らされました。
今後はもっと鑑賞眼を鍛えて
句会に望みたいと思っております。
勝手も知らぬ初心者ではありますが
今後とも宜しくご指導のほどお願いいたします。
投稿者 furukawa_yasushi : 11:00 | トラックバック
2011年01月28日
俳句三昧
このところ、俳句が面白くて次々と本を読んでいます。写真はその一部。
先日は、ある句会に初参加してきました。私よりもずっと人生経験豊かな人たちの句会で、事前に見せていただいた句のレベルがあまりにも高かったので、ちょっと緊張気味での参加となりました。
句会には色々なやり方があります。家づくりの会のメンバーでやっている「釘ん句会」は、当日句を持ち寄り、白い紙に清書(「清記」といいます)して選句しますが、今回は事前にメールで投句して、主催者がシャフルして一枚の紙に全員の句をまとめ、そこから選句するやり方でした。この方法ですと、句会の一週間前には句を読んでいなくてはならず、投句してから句会までの間にいろいろ考えてしまうことになります。ああ、あの言葉よりこっちの言葉のほうがよかったかなとか頭の中での試行錯誤が始まります。でも、それがまたいい経験になるなと今回は感じました。
私は三句投稿させていただきましたが、今回の兼題は「初夢」と「お雑煮」。兼題というのは句会で横行われている縛りで、この言葉を入れて読まないといけないという「お題」のようなものです。
そして、選句の結果、なんと三句のうち二つが選ばれたのでした。選ばれると嬉しいものですね。もっともっとうまくなりたいと思います。句会におよび下さった大学の大先輩であるM氏に感謝です。
私がよんだ句は次の三つ。◯が付いているものが選ばれたものです。
「雑煮腹」は二票入り、そのうち一票は「秀句」でした。嬉しい限りです。
◯めでたさも抱えて笑う雑煮腹
◯一個かな二個かなと思い雑煮食ふ
初夢を書き留めしと月明かり
投稿者 furukawa_yasushi : 14:05 | コメント (2) | トラックバック
2010年12月04日
皇帝ダリア
ひときわ背が高く、青空を背に華を咲かせる皇帝ダリアの姿が目にとまります。
冬の空の透明な蒼が花の姿をくっきりと捉えているのでしょう。
冬の風景です。
蒼き空 皇帝ダリア 天にたつ
投稿者 furukawa_yasushi : 16:35 | コメント (2) | トラックバック
2010年10月26日
「俳句という愉しみ」---小林恭二
「俳句という愉しみ―句会の醍醐味」
著:小林恭二 岩波新書379
→amazon
やあやあ、俳句というものが好きだ好きだと思っていたのですが、こういう本を読むと、俳句という世界の冷たくも透明な厳しさというものがよくわかります。
うーん、研ぎ澄まされた言葉の感覚。奥が深いですねえ。
この本は『俳句という遊び』につづく第二弾。実は最初のを未読でありますが、なかなかどうして、この第二弾も相当に面白い本であります。
俳句を詠む、というのは、なんとなくかっこいいなあと思ったりしていて、私の動機は至ってミーハーなものなのですが、読んでみて良いなあと思う句に出会えたりすると、何かとっても栄養価の高い、でもちっちゃな木ノ実を、口の中に入れて味わっているような感じになるのであります。
そんなことをしていると、やはり、いい句を自分でも詠みたい、などと身の程知らずのことを思うように至ります。
俳句を詠み、句会で他の方の意見を伺うことで、言葉の感覚が鍛えられてゆくのでしょう。
来月の「釘ん句会」に備えて少しづつ詠んでゆこうとおもいます。
投稿者 furukawa_yasushi : 12:20 | トラックバック
2010年09月20日
水しぶき
水しぶき 飛び込む子供 青い声
投稿者 furukawa_yasushi : 20:25 | トラックバック
2010年08月25日
釘ん句会
「釘ん句会」という、家づくりの会の有志でやっている句会に参加してきました。
この句会は春夏秋冬四季に合わせて開催されていて今回で4回目。
私は初回から参加したいと強く希望していたのですが予定が合わず、四回目にして初参加となりました。
会の名前は第一回目の兼題であった「釘」からとったもの。
この題字は参加者のひとり山本ミヤ子さんのお知り合いに書いていただいたのだとか。
なかなかいい感じです。
投稿者 furukawa_yasushi : 10:00 | コメント (2) | トラックバック
2009年06月05日
花薫る
圧倒的なのはバラの花。
その香り。
この強烈さは他にはない。
白日夢の揺らぎ。
風景が揺れる。
白昼の 日差しに薫る 薔薇の花
投稿者 furukawa_yasushi : 19:00 | トラックバック
2009年05月29日
とまと・もろへいや
トマトの種を蒔きました。
トマトの芽が出てきました。
軒の下 どこへのびよう トマトの芽
投稿者 furukawa_yasushi : 10:50 | コメント (2) | トラックバック
2009年05月01日
浅間山 遥か
K200D
所用で軽井沢に行ってきました。
ちょっとだけ道草。
浅間山を遥かに望み、手前の土手にはタンポポが。
噴煙も少し見えていますね。
タンポポを 下に見下ろす 浅間山
投稿者 furukawa_yasushi : 12:30 | コメント (2) | トラックバック
2009年03月24日
水菜の花
そっと、そこに忘れものをしたように
水菜に花が付いていました。
春を待つ 畑の脇に 水菜咲く
<次点>
すみに咲く 水菜の黄色 春思う
ひっそりと 畑の脇に 咲く水菜
投稿者 furukawa_yasushi : 10:40 | トラックバック
2007年11月18日
小春日に
小春日に 自転車あそぶ 子らの声
投稿者 furukawa_yasushi : 21:20 | トラックバック
2007年09月14日
さるすべり
百日紅 木陰の道へ さそう紅(べに)
fuRu
(しゃしん by こうま)