木材は経年変化で色々な味わいを持った表情になってゆきます。
ただ単に「古材」と言ったり「アンティーク」と言ったりしますが、唯一無二なその表情には「ヴィンテージ」という言葉がふさわしいと思います。

写真はベイマツの足場板ですが、足場板で使われてその後、船の甲板に使われたそうです。一枚の板に歴史があります。その歴史が表情に刻み込まれています。

この表情の奥深さは大きな木の魅力です。
どんな新品の木でも何十年、何百年と表情を深く刻んでゆく。そこに価値がある。時間が経てば経つほど価値が出てくる素材なのです。それももう一度再利用するエコロジカルな持続可能な素材でもあるのです。

アトリエフルカワ一級建築士事務所
古川泰司