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2005年01月29日

Creative Commies のステッカー

[ウエッブ--web ]

Creative Commies のステッカーがaki's STOCKTAKINGのAKIさんから届いた。

ブロガーの多くは、こうして書きためている記事の1つ1つに存在するであろう「著作権」に対して、フリーな感覚を持っている。
そもそも、インターネットで情報を公開するということは、その情報を役立てて使ってもらいたいと思っているからだ。

僕がホームページを作ろうと思ったのは、1995年のチベットとシルクロードの旅行で自分が体験した現地のことを情報として多くの人に知って欲しいと思ったからだ。
そもそもインターネットというものは、こうした善意の積み重ねによる情報の蓄積という様相を呈しているものだと思う。
知的生産物と呼べるであろう、こうしたものは、多くの人と共有されることによって新たな価値を生み、次の知的生産物を生むのである。生んで欲しいのである。
実は、こうした考え方は、コンピューターのプログラムの世界で最初に始まった。
「インターネット」→「ホームページ」→「ブログ」を通して、僕らはそのことを直感的に理解していたのだと思う。(その考えを家づくりのシステムにまで広げようとしているのが、aki's STOCKTAKINGのAKIさん、実は建築家の秋山東一さんが推進しておられるBe-h@usだ。)
ところが、そのような考えから公開された知的生産物から新たな知的生産物をつくり、その出来上がった知的生産物に「著作権」を設定し商売を始めた人たちがいるのだ。その「著作権」が社会的に認められると、その大元となった最初の知的生産物をつくりあげた人たちまで、その権利によって迫害されてしまうことになる。本末転倒も甚だしい話なのだが、そうした商業主義に対抗すべく、Creative Commons Licenseという知的生産物に対する詳細な権利設定がうまれた。
ブログもMovable Typeを利用していると、「ブログの設定」でこの権利の設定ができる。
「知的生産物」の「知的所有権」がいかにあるべきか、ブログがこれほど一般的になってきた現在、大きな問題として浮き彫りになってくる。その時、ブロガーは自らのコンテンツに対してどのような態度を取るのか問われる時代になったのだといえる。

僕もこのステッカーが届いたのを良い機会にライセンスをちゃんと設定しておこうと思った。
僕のブログは「帰属 - 非営利 - 同一条件許諾 1.0」というもの。
ブログのサイドバーの一番下のアイコンをクリックしていただくと表示される。
ここで引用しておこう。

あなたは以下の条件に従う場合に限り、自由に
本作品を複製、頒布、展示、実演することができます。
二次的著作物を作成することができます。
あなたの従うべき条件は以下の通りです。
・帰属--→あなたは原著作者のクレジットを表示しなければなりません。
・非営利--→あなたはこの作品を営利目的で利用してはなりません。
・同一条件許諾--→もしあなたがこの作品を改変、変形または加工した場合、あなたはその結果生じた作品をこの作品と同一の許諾条件の下でのみ頒布することができます。

ということだ。

同様に、コピーライト(著作権)に対してコピーレフトという考えもある。

・ステッカーをもらえたいきさつは
AKiさんのこのエントリー「Creative Commies /2


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2005年01月29日 17:33

コメント

はじめまして。まったくの偶然なのですが、こちらのblogを見る直前にたまたまaki's STOCKTAKINGを見ていたのです。数百万あると言われるblogの中で、こういう事もあるもんだと驚いています。というわけでご報告でした。

ところで今インドへ建築物を見るための旅行に行こうと計画しているのですが、インドにはコルビュジェがトータルプロデュースした町があったりと、建築とはなかなか深い関係があるようですが、なぜインドと建築は結びつくのでしょうか?

投稿者 kj : 2005年01月30日 02:07

kjさん はじめまして
偶然というかブログは同時多発性を持っているという感じは、僕らの廻りには薄々とですが浸透しています。それがなぜかは分かりませんが。
>なぜインドと建築は結びつくのでしょうか?
kjさんの言う「建築」とは「近代建築」ということなのでしょうが、およそ、インドの事情に詳しくない僕には、コメントもしようがありません。すみません。
たぶん、自由民権運動と関係していると思いますが・・・。

投稿者 fuRu : 2005年01月31日 10:27