2017年12月28日

年末年始のご挨拶 2017/2018

[00-おしらせ---information ]

2017年が終わろうとしています。
皆様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

2017年は「わらしべの里共同保育所」で第20回木材活用コンクールの優秀賞をいただくことが出来ました。
私は賞というものにはとんと無縁で今までどのような賞もいただいたことがなく、今回の受賞で2017年は大変嬉しい年となりました。また、同じく「わらしべの里」でウッドデザイン賞を受賞することもできました。とてもとても嬉しい年となりました。

そして、2017年にハーフビルドサポートをさせていただいいた小淵沢の「fujimi_House」が完成。雑誌「住む。」の表紙を飾ることが出来ました。

「わらしべの里」は森を活かした木材活用に今まで取り組んできたことの大きな成果ですし、「fujimi_House」はセルフビルドサポート、ハーフビルドサポートを事務所設立以来させていただいてきたことの一つの成果です。木材活用とハーフビルドサポートはアトリエフルカワの仕事のふたつの大輪です。そのふたつの大輪の大きな成果が今年、出来たことはとても嬉しいことでした。

それに加えて今年始めに共著「小さなまちづくりのための空き家活用術」を出版することが出来、同時に奥秋川の養沢で空き家活用のお手伝いをすることが出来ました。空き家や中古住宅の再利用は社会的にも大切な課題です。利用価値を上げて新築ではない住まいのもう一つのあり方を作ることや空き家を地域社会のためにもう一度役立てるこの仕事はアトリエフルカワのこれからの大事な柱となる、第三の大輪となると考えています。

2018年6月にアトリエフルカワは20周年を迎えます。記念すべきその年に向けて2017年がとても価値あるものとして輝かせることが出来たのではないかと思います。こうした成果を上げることが出来たのも、諸先輩からの数々のアドバイス、多くの方々の協力、そしてアトリエフルカワに仕事を依頼してくださった建主さんあってこそだと、事務所を設立してからの日々をふりかえり改めて感じております。

さて、アトリエフルカワは12月29日から1月3日までを年末年始の休暇とさせていただきます。メールは毎日チェックいたしますので何か御用の方はHP「はじめに」のお問い合わせホームからメールでお願いたします。また、二年前からアトリエフルカワでは年賀状のやりとりをご遠慮させていただき、年賀状にかけていた経費を被災した子どもたちを支援する団体に寄付させていただくこととしております。ご理解いただけますと嬉しいです。

ところで、休暇と言いましても29日は我が青春の街、上越市高田で旧友と一緒に雁木の街並みを残してゆくプロジェクトの端っこですがお手伝いさせていただくことになりそうで、その相談に行ってきます。なにか、わくわくしながら高田に行ってきます。

というわけで、皆様方におかれましては良いお年をお迎えください。そして、来年もアトリエフルカワをよろしくお願いいたします。

投稿者 furukawa_yasushi : 22:52

2017年08月19日

fujimi_House 「住む。」の取材でした

[00-おしらせ---information ]

先月のこと(2017年7月11日)になりますが、小淵沢にこの春(2017年3月)に完成した「fujimi_House」が「住む。」の取材を受けました。

「住む。」の今回のテーマは自分で作る家ということで
ハーフビルドでご主人が大活躍して完成した「fujimi_House」はうってつけのテーマです。
というのも、
こちらのご夫婦は終の棲家として小淵沢に土地を購入して
できるだけ自分の手で自分の家を作りたいと
2013年に、設計とハーフビルドのアドバイスをアトリエフルカワに依頼されたのです。

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投稿者 furukawa_yasushi : 00:46

2017年08月16日

ふじのくに木使い建築カレッジ@伊豆長岡

[c-森林をいかす家づくり--moriiki ,レポート---report ]

先日(2017年7月27日、28日一泊二日)、「ふじのくに木使い建築カレッジ基礎講座」の講師を努めてきました。

静岡県では多くの他の県がそうだと思うのですが、
県産材の活用を非住宅の分野でも広げてゆきたいと考えています。

一昨年は、4つの地域で製材所のネットワーク構築を行い、
そこでは私も富士川流域の方々の可能性を考える一員として声をかけていただきました。

去年はその4つの地域の相互に連携してゆく会議が行われたそうです。

去年の連携会議の座長を務められたのがNPO法人サウンドウッズの安田さんで
安田さんの企画から、今年は木材供給者と設計者のネットワークを作ることになりました。

その第一回目の基礎講座が先日行われた「ふじのくに木使い建築カレッジ基礎講座」なのです。

基礎講座は2日間に渡り、基礎的な知識を習得するとともに
地域材を非住宅で活用してゆくための問題点などをグループに分かれて議論したり
新設されるこども園の応募要項を一緒に作るワークショップをしたりしました。

参加していただいた方はなかなか密度の濃い充実した講座だったのではないでしょうか。

私は初日に、地域材を使うことの良いこと、そして設計者の役割とはなにか?という話をし
二日目に、わらしべの里共同保育所で具体的にどういうことを考えて地域材を使ったかをお話させていただきました。

二日間のカリキュラムを終えて帰りがけの受講生の皆さんが笑顔で帰られたのが印象的で
講師冥利に尽きる二日間になったのではないかと思います。

投稿者 furukawa_yasushi : 14:46

2017年08月03日

第7回サウンドウッズフォーラム2017

[c-森林をいかす家づくり--moriiki ,レポート---report ]

先月になりますが(2017年7月22日)大阪で「第7回サウンドウッズフォーラム2017」にパネラーとして登壇してきました。
このフォーラムは「NPO法人サウンドウッズ」の企画です。
こちらのNPOでは「木材コーディネーター」という役割を明確にし
社会にその必要性を広げてゆくとともに人材の育成も行っています。

「木材コーディネーター」というのは一言で言うと
山林資源を有効に活用するために林業側と消費者をつなぐ人です。

さて、フォーラムのテーマは「木でつくる理由があります」。
私は「わらしべの里共同保育所」で、木が子どもたちの笑顔を産んだという話をさせていただきました。
同じくパネラーとして登壇されたのは西粟倉村で桧の家具を作り最近では「TUGITE PROJECT」でSDレビューを受賞された「ようび」の大島奈緒子さん。奈緒子さんはようびでの木使いの話をされ、新しく建てられる作業所には「食卓」という場所をつくると言われていたのが印象的でした。それは私の理解では木の魅力を伝えるには木を生かした場所を作ることが大切だというメッセージと理解しました。
私の「子どもたちの笑顔が生まれる場所」とリンクしているなと感じました。

このフォーラムを通じて、山と木、木と人をつないでゆくことの豊かさが多くの人に伝わると良いなと思いました。

投稿者 furukawa_yasushi : 13:27

2017年06月07日

既存住宅状況調査

[a-家づくりについて---house_making ]

昨日、ビデオ教材に出演ということでその収録が行われました。
収録したビデオ教材は、既存住宅状況調査の実践を伝えるものでした。

平成28年6月の宅建業法の改正で、中古住宅の媒介契約時に必要な重要事項説明書に、既存住宅状況調査を行うものを斡旋できるかどうかの記述が必須となり、既存住宅状況調査を行うものの位置づけが明確にされました。

具体的に既存住宅状況調査では、その物件の状況を各部位の劣化事象の有無として記録することになります。既存住宅状況調査者の講習会は始まったばかりで、終了時に考査がありその結果がまだ出ていないので、いま現時点で、既存住宅状況調査者はまだ存在していませんが、来年の改正宅建業法の施行にむけて、これから状況調査のニーズが増えてくるでしょう。

昨日も収録しながら立ち会ってくださた方々といろいろな話をしたのですが、一番気になる点は、既存住宅状況調査というものがあることを買い手である一般消費者が知るのが、媒介契約時であるという点です。

媒介契約時には、様々な物件を見て、これだと決めているわけで、さらには資金の調達などのめどもたててから望むわけです。そのように準備万端整えて臨んだ席で、既存住宅状況調査があるとか、それを出来る人を紹介しますよとか言われても混乱するだけでしょう。
一応、物件を紹介する早い段階で既存住宅状況調査について消費者に説明することが望ましいとはなっているようですが、今のところ法的な規制はありません。

もう一点、混乱を呼びそうなことがあります。それは、既存住宅状況調査をやっても瑕疵保険適用にならないということです。一般消費者からすると「???」なのではないでしょうか?瑕疵保険の適用を受けるためには別の調査が必要になります。概ねは同じ項目になるのですが、既存住宅状況調査では、床下や小屋裏を調査するにあたり床や天井を壊してまで確認することは求められていないのに対して瑕疵保険の調査では床や天井を壊しても確認することが求められています。

来年春に改正宅建業法の運用が始まる時に一般消費者の混乱を招かないと良いのですが。

投稿者 furukawa_yasushi : 11:51

2017年05月16日

新木場フェス2017

[00-おしらせ---information ]


【新木場フェス2017】

新木場の若い材木屋さんたちが、新木場を盛り上げようとつくった「新木場座」の
最初の公開イベント「新木場フェス2017」が、5月27日(2017年)行われます。

時間は 12時スタートで夕暮れの18時まで
音楽会場は 瀧口木材株式会社さんの木材倉庫です。

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投稿者 furukawa_yasushi : 16:44

2017年04月04日

「わらしべの里共同保育所」が、第20回木材活用コンクールで優秀賞を受賞いたしました

[00-おしらせ---information ]

アトリエフルカワで設計監理をさせていただいた「わらしべの里共同保育所」が
日本木材青壮年団体連合会(通称「木青連」)主催の
第20回木材活用コンクールで優秀賞を受賞いたしました。

「わらしべの里共同保育所」は、社会福祉法人わらしべ会のみなさん、職員、保護者のみなさんと
一緒に作り上げた建物です。
この受賞は関係者の皆さんに捧げられたものと考えます。
このような仕事をさせていただけたことに感謝をするばかりです。

さて、設計にあたり、既成の保育園の設計にとらわれない、真っ白な目で子どもたちを見つめることが求められました。

旧園舎は熊谷に古くから建つ古民家を改造したものでしたが
そこで、思い切り走り回る子どもたちの「イキイキ」こそが「わらしべの里共同保育所」であり、
新園舎になっても、その「イキイキ」を邪魔しない建物を作ることが大切でした。
完成した園舎を走り回る子どもたちの姿に私の役目は果たせと思います。

また、地元の木で作る子どもたちの木のお家というテーマはとても大切なものでした。

一人ひとりの子どもたちの個性を大切にするわらしべの保育の姿に
一本一本それぞれに個性のある木を大切にしてつくる木の家の作り方は見事に重なり合いました。

ですから、木造であること、製材品(集成材ではなく無垢材)で作ることはとても大切なことでした。

秩父でJAS製材に長年取り組む金子製材所さんの協力がなくては、後期の厳しいこの建物の木材の調達は 無理だったでしょう。福島の協和木材さん、静岡の柳川製材所さんの協力なくてはできなかったと思います。そうした協力をもらいながらも、埼玉県産材率84%とすることができました。

時には走り回り、そして時には無垢材の床に頬ずりをして山の恵を愛おしむように過ごす子どもたちの姿を見て
山の恵を子どもたちのもとに届けることが出来た喜びを噛みしめています。

第20回木材活用コンクール受賞作品 

投稿者 furukawa_yasushi : 16:49

2017年03月06日

積み木遊びスペース-「木都しまだ」プロジェクト

[c-森林をいかす家づくり--moriiki ]

静岡県島田市はかつて「木都」と呼ばれた製材の町でした。
大井川源流には豊かな森林資源とそれを活かす林業が今でも営まれています。
その「木都しまだ」のイメージを復興し木材活用の道を広げてゆこうという動きが始まっています。

私はアドバイザーとしてそのプロジェクトに関わっています。

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投稿者 furukawa_yasushi : 15:51

2017年02月20日

木のかたち

[c-森林をいかす家づくり--moriiki ]

木の使い方は様々です。
丸太を製材してそのまま使う「製材品」
そのまま使うには節とか割れがあって使えないものを使えるサイズに小さくしてつなぎ合わせて使う「再構成材」。
どちらも森林資源を有効に使うためには必要な使い方です。

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投稿者 furukawa_yasushi : 11:58

2017年01月03日

建築をつくるのは誰か?

[a-家づくりについて---house_making ]

みなさま、あけましておめでとうございます。
年の瀬から新年にかけて考えていることを書いておこうと思います。

2016年はやはり「わらしべの里共同保育所」の完成があった。建物を作るとは、設計が大切だとしても、資材の調達、職人の手配、現場の段取りが出来てこそのもの。これらをうまく進めるために「設計」があると言っても過言ではない。そして、わらしべの里共同保育所の仕事を通して自分はそういう設計を今までも心がけて来たことを再確認した。これはやはり、住宅とは違った規模の建物だったからこその経験なのだと思う。

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投稿者 furukawa_yasushi : 22:21

2016年12月25日

Merry Christmasa & Happy New Year!

[00-おしらせ---information ]

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Merry Christmasa & Happy New Year!

アトリエフルカワの年末年始の営業は
年内は12月29日まで
新年は1月4日から営業いたします。

なお、年賀状でのご挨拶は
昨年同様にその経費を子どもたちのために使ってくださる方に寄付をさせて頂きますので
年賀状が届かないなと思っておられる方もご理解いただければ幸いです。

投稿者 furukawa_yasushi : 18:19

2016年09月13日

シュリザクラとワトコオイル

[a-家づくりについて---house_making ,c-森林をいかす家づくり--moriiki ]

 

昨年の春に南会津のオグラさんにて購入したシュリザクラの丸太。
その場で製材して桟積みして一年。そこからさらに人工乾燥をして平らに削ってはぎ合わせて一枚のテーブル板になりました。

なかなかきれいな杢目がでています。

仕上げはなにを塗ろうかなとオグラの渡部さんに相談したら
ワトコオイルがあつかいやすいとのこと。
そういえば、様々な自然素材系の塗料を使ってきましたが
ワトコオイルを自分で使ったことがないことに気が付きました。

というわけでワトコオイル拭き仕上げです。

ワトコオイルは安いのが魅力。塗りやすいし、手についても石鹸で簡単に落とせて使いやすい。

ワックス分が少ないので、塗膜面で木材を保護するような事はできませんが、シュリザクラのような堅木で汚れドメ程度で考えれば、乾きも早いしこの選択肢はありだなと思いました。
他の自然系ワックスと違って自然発火しないのも室内で塗りっぱなしにできるから安心ですよね。

ところで、このシュリザクラですが、5.5mほどの長さの丸太を、ちょうどくびれていたところで、1.85mと3.65mに切り分けてから製材しています。今回加工してもらったのは短い1.85mの方です。まだ、3.65mの方はまるまる残っています。さてどうやって使おうかしら、と、贅沢な悩みですね。

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投稿者 furukawa_yasushi : 11:58

2016年09月09日

津森神宮

[建築--architecture ]

機会があり2016年8月9日に熊本の被災地を視察することが出来ました。
車を借りて市内から益城町を経由して津森郵便局から小谷集落をみてきました。
途中、あまりの暑さに飲み物を求め津森神宮に立ち寄ってきたのですが
山門の被害が興味深かったので写真に撮ってきました。

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投稿者 furukawa_yasushi : 11:29

2016年08月24日

わらしべの里共同保育所 フォトブック完成!

[00-おしらせ---information ]

「わらしべの里共同保育所」の竣工写真は
カメラマンの畑拓さんに撮っていただきました。
今までは下手の横好きで自分で撮っていた竣工写真も
プロのカメラマンにお願いするのは初めてのこと。
子どもたちのイキイキとした姿を写真に収めてほしかったのです。

一般的に建築の竣工写真というと、人気のないがらんどうの空間を撮ることになるのですが
今回は開園してからも足を運んでいただいて子どもたちの姿も撮ってもらいました。

とてもとても良い写真を撮ってもらいましたので、これはフォトブックにしようと
二種類のフォトブックを作ってもらうことにしました。

一冊は、子供の様子を中心にしたもので、「わらしべの里」というシンプルなタイトルになっています。これは父兄さんや関係者向けのものです。子どもたちの顔がバッチリ写っていますし、裸ん坊の様子も数多くあって、内輪向けの写真集になっています。
もう一冊は「わらしべの里 竣工book」と名づけました。こちらは、子どもたちの様子や雰囲気もちゃんと伝えながら、工事中の写真や、がらんどうの竣工写真も交えた誰にでも見ていただけるものになっています。
どちらもA5サイズでオールカラー100ページの見応えのあるフォトブックです。

さて、こちらの「竣工book」の方については、欲しい方がおられましたらお求めいただけるように考えています。
なにせ、自費出版で制作費がかかっています ので、消費税と送料込みで一冊2000円になります。
注文は一冊から大丈夫です。ご希望の方はアトリエフルカワの古川までメールでお申し込みください。

古川メール:yasushi.furu@gmail.com です。

投稿者 furukawa_yasushi : 13:18

2016年08月03日

gajumaru_House---原寸で検討

[レポート---report ]

「gajumaru_House」は、法的な規制で屋根形状が複雑になっています。
切妻屋根の片方が寄棟なんですが、その寄棟も垂木のかかり方を桁によって変えているのです。
これは一筋縄ではいかないと、大工さんが原寸模型を作って事務所まで来てくださいました。

家造りは共同作業です。
住まい手さんのご希望とそれを叶えるために法的な規制などをクリアしながら
作り手である工務店さんや大工さんと技術的な解決方法を検討する。
そうして初めて、納得の家造りが出来るのです。

投稿者 furukawa_yasushi : 13:15