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2004年05月26日

山澤 清 さん

[ゆっくり--slow ]

愛媛の山澤清さんからメールをいただいた。
朝日新聞のニュース配信ホームページ asahi.comの愛媛版に
山澤さんが紹介されたとのこと。

バリアフリーを研究する 山澤 清 さん

山澤清さんとの出会いは 1998年にまでさかのぼる。
筑波大学で身体障害児の研究室に在籍している(いまは助手)高校の時の同級生 名川勝くんがやっている
名川 勝のホームページ
山澤さんがアクセスされたことがきっかけで、名川君を介して知り合いになった。
愛媛から用事で東京に出てこられるたびに、お会いしてお話をうかがった。私が建築設計をやっているので、自分の考えている大学キャンパスのバリアフリーの問題とか、都心部のバリアフリーの問題について熱く語ってくださった。

山澤さんのことについては アトリエフルカワのホームページで書いている。
山澤さんをめぐるいくつかの事ごと

山澤さんは脳性まひを患っておられ、身体不自由の身である。不自由だけれども我々健常者と同じ生活をしている。その視点から。社会を見ている。
そして、不自由な手を使って、一つずつパソコンのキーを押して長い論文も書かれる。一つのキーを押すのに数秒かかるから、我々がキーボードに接しているのとは全く違う。山澤さんが打たれた長文の文章をみるにつけて、一体どのくらいの時間が「それ」にかかったのだろうか、と思う。
そして、その言葉の一つ一つが山澤さんの頭と体の中をゆっくりと浸透して、目の前の紙に印刷される。僕らの時間と山澤さんの時間。このふたつは違うものではないはずだ。同じものだとしたら、僕らは時間を間違ってとらえているのかもしれない。
このblogもほぼ毎日エントリーしているが、もっと内容の吟味があったほうが良いかとも考えている。
blogの良いところは、お気軽な内容のものも読みごたえのあるものもカテゴリーさえちゃんと分けておけば、構わず放り込んでおけるところなのだが、お気軽なものばかりに偏ってしまってはblogをやっている意味も薄れてくるだろう。

じっくり、ゆっくり。メッセージは言葉を選んで。

山澤さんから学ぶ事は多い。

投稿者 yasushi_furukawa : 2004年05月26日 15:01

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