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それにしても、これだけ、地鎮祭の前にいろいろある現場も珍しい。

まずは、地盤調査。
スェーデン式の地盤調査をやった結果、
地下3.75mまで地対力がでなかった。
近くの現場で、地盤改良など行っていなかったと言う話もあり
油断していたのがいけなかった。
あとで聞けば、鋼管杭を素早く打っていたそうだ。
それは、ともかく、
対策としては、すぐに思い浮かぶのは
地盤改良、もしくは鋼管杭打ち。
しかし、地盤改良については、
構造の専門家に聞いてみたり
工務店さんからいくつかの業者に打診してもらったが
狭小地の条件があまりにも厳しいために不可能であるとの回答。
では、鋼管杭と、見積もりを取ってみると
条件の厳しさでかなりの割高な金額が出てしまった。

さて、どうするか。

と、思い悩んでいると
工事を請け負ってもらっている工務店さんが「コマ基礎」というのをやったことがあるという。
その工法ならば、狭小地条件でもそれほど割高になることはなさそうだ、
ということで、急遽、「コマ基礎」というものを調べてみる。

「コマ基礎」というのは、その名の通り
お正月に遊ぶ「独楽」のかたちをした部材を地盤面下に敷き詰める工法だ。
構造の専門家にも意見を求めれば、自分はやったことはないが仲間内ではよく知られているので
問題はなかろうとのこと。

それではと思い、見積もりを出してもらうと
いままで検討していたどの方法よりも安価であった。
それでも規模からすれば、結構な金額になっているが
やはり、狭小地では作業効率が落ちることと
部材の搬入に大型車が使えないということの影響が大きいということ。
とりいそぎ、「コマ基礎」と「鋼管杭」の見積資料をまとめて
地鎮祭の前に建て主さんに事情を説明。
「コマ基礎」ですすめるということで、ご了解を得ることが出来た。

その他、いろいろなことがここ数日で立て続けに起こっている
sakura_Houseの現場である。

ちなみに、本日はみなとみらいの花火大会ということで
桜木町から元町周辺は大勢の人でごった返していた。
工務店さん御一行、無事に帰れたことかしら。