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2006年07月22日

Psalm--「もんしぇん」公開記念ライブ

[音楽--music ]


K100D、1/6sec、F5.6、ISO200

映画「もんしぇん」の主演、玉井夕海さんは、映画の脚本とともに音楽も手がけておられますが、その音楽をうんだ母体が「Psalm」という音楽ユニットです。

夕海さんのブログから紹介文を引用させていただだきますね。

Psalm (さーむ)
活動拠点熊本県 天草郡
プロフィール
玉井夕海 ・かりん(中川果林)を軸として’99年に発足した不定形ユニット。「うた」をテーマとし、企画ごとに形を変えてコラボレーションを行っている。そのジャンルは不明。現在のメンバーは、映画『もんしぇん』(製作シグロ・MK。2006年公開予定)のサウンドトラック制作の為に集った仲間たちだが、今後の形態は不明。

前置きが長くなりましたが
映画「もんしぇん」が、8月19日より上野一角座で一般公開を迎えるにあたっての記念ライブに、昨晩、おじゃまさせていただきました。
会場は、縁あってとのことで文京区にある光源寺というお寺のお座敷。
その天井に、夕海さんの姿が写っています。
それが、最初の写真。

映画では、青臭さも感じられる体当たりの演技が好印象だった彼女も
ライブパフォーマンスでは水を得た魚のように泳いでいました。

手の動きも素晴らしかったのですが
なんと言っても、ヴォイスパフォーマンスのすばらしさに
大きな可能性を感じました。


K100D、0.3sec、F5.6、ISO200

彼女の場合には、「歌姫」などという陳腐な言葉でくくってしまうわけにはいかないと思います。
まったく方向性は違えども、ローリー・アンダーソンやメレディス・モンクと同様に、ヴォイスパフォーマーとして、その存在を輝かせていると思いました。
吸う息、吐く息、そのすべてを、音として彼女は把握し、そして、僕らに発しています。
それは、意図的なものなのか、自然に行っているものなのか、それはわからないけれども、一つ一つの息づかいまでもが大切に大切に彼女のなかにあるということに、僕はとっても大きな可能性を感じたのです。

そして、彼女は、まだ原石の魅力に包まれたままだが、自らを磨き上げるすべを予感しているような気がします。その予感が彼女の可能性なのです。

会場から、彼女に注がれる多くの熱い眼差し。その熱い眼差しが、彼女に磨きをかけるのだ。その力を信じること。それこそが彼女の可能性の中心なのです。

僕の一番好きな「うみの唄」は、声はかれ気味だったのかもしれないけれども、とてもよかった。


K100D、1/6sec、F5.6、ISO200

映画「もんしぇん」は
上野一角座にて8月19日より公開です。

Psalm@光源寺(Kai-Wai 散策)

af_blog過去記事
もんしぇん

<2006.07.25追記>
写真のホワイトバランスですが、
かなり白熱球の光の印象が強かったものですから
意図的に赤みが強調されているものとしていたのですが
masaさんのブログの写真を見ていて、
やはり変だなと思い、ホワイトバランスを調整して載せ替えました。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2006年07月22日 13:10

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コメント

まぎわになってからお知らせしたのに、会場が小さかったとはいえ一杯になって安堵しました。いつだったか古川さんがほめてくださったはずの声が、たしかに昨夜はいささか滑らかさを欠くところがあり、はじめの「太陽と月」で声をだしすぎたかと、ぼくはハラハラしていました。 
初めて天草に行った時に海から「聞こえた」ものを、音や映像やものがたりといういろいろなかたちにして伝えるんだと言い続けていましたから、「うた」と「もんしぇん」はひとつながりのものであるはずです。さらに、「まち」との関わりの中で、あるいは萌芽にすぎないかもしれない何かをつくってゆくこともその一部なのだと思います。
そんなわけだから、完全な状態でなかったのは、あちこち動き回っていることの結果でもあり、そのこと自体が表現のうちとして受け容れてくださったのだと、思うことにします。ありがとうございました。

投稿者 玉井一匡 : 2006年07月22日 21:51

fuRuさん 昨日はどうもでした。 夕海さんがんばっていましたね。 25弦琴の音色もよかったなあ。
演奏後に玉井さんがメンバーと二言三言ことばを交わす際に メンバーの方達の見せる こぼれるような笑顔が印象的でした。 

投稿者 いのうえ : 2006年07月22日 23:16

玉井さま
お誘いいただいて、本当に感謝しております。
「千と千尋の神隠し」で、りんの存在感は格別だと思っていました。
その声をやっておられるのが夕海さんであるということは、ずいぶん後になって知ったのです。
kawaさんが玉井さんのところだったと思うのですがコメントで「夕海さんは本気です」というようなことを書かれていたと思いますが、その本気さは彼女の、言い方は悪いかもしれませんが、天然な声にあるのだと思います。
でも、本当に、良い声していますね。綺麗とかそういうことだけではなくて、本当に存在感のある声とでも言ったらいいのでしょうか。そんな声が聞きたいという方は、もう少しで公開される「もんしぇん」をぜひ見てください。あるいは、不定期に行われているらしいPsalmのコンサートに行かれるのも良いかと思います。

いのうえさま
昨日は、いやいやすでに一昨日はですが、お疲れ様でした。
僕も娘がいますが、ここの親子は僕にとって、ちょっと理想的な姿です。
こうありたい、と、素直にそう思えるような関係ですね。
それが、メンバーとのやりとりにも出ていたのだろうと思います、です。

投稿者 fuRu : 2006年07月23日 00:14

「もんしぇん」応援団の皆様、出遅れました。団員としましては、なんとかこのライブの様子を紹介せねば…と、あれこれ考えているのですが、なんせあの微細な音まで大切にする演奏でしたから、切ったシャッターの回数が限られ、材料不足に陥っています(^^; しかし、撮影条件が緩和されれば、そうとう良い絵になることは間違いありませんね。とにかく、応援団としましては、fuRuさんが報告してくださって、ホッとしています。

投稿者 masa : 2006年07月23日 13:53

masaさん どうもです。
masaさんの応援団報告もお待ちしておりますよ。
一般公開まで1ヶ月切りましたからね。
うちのブログでも「もんしぇん」で検索されてこられる方がかなりの数いますので
注目度は高まっているに違いありません。
僕らの一振りが、すこしでも追い風になってくれればと思っています。
それにしても、心から応援したくなりますよね。

投稿者 fuRu : 2006年07月23日 13:58

「もんしぇん」応援団の皆々様どうもです、お誘いを受けましたが、
前期授業の最終日で伺うことができず残念なことをしました。
fuRuさんのレポートを読むと、中々興味深いパフォーマンスのようですね。
iTunesで脈動変光星を聴きながら想像しております。
10年近く前に、芝の「協働会館」(元・芝浦花柳界の検番)で水島一江の
ストリングラフィ(糸電話楽器)のパフォーマンスを聴いたことがありますが、
座敷で聴くマイケル・ナイマンも乙なものでした。

投稿者 iGa : 2006年07月23日 15:54

iGaさんがいらっしゃらなかったので、ちょいと寂しいでしたよ。
僕としてはPsalmのライブを聴くことで、「もんしぇん」の世界をより深く理解できた感じです。
映画上映とライブをセットでやればいいのに、と勝手なことを考えてしまいました。

投稿者 fuRu : 2006年07月23日 20:51