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2007年05月11日

HARRY HOSONO/CROWN YEARS 1974-1977

[音楽--music ]

HARRY HOSONO/CROWN YEARS 1974-1977
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「トロピカルダンディ」も「泰安洋行」も、ちょうど持っていませんでしたので
これさいわいにと、このBoxSetを手に入れました。
でも、きっかけは、2007年5月号の「MACPOWER」でのインタビュー。
YMO再結成(?)とメンバーがマックユーザーということから
3人のインタビューが掲載されています。
そのなかで、細野晴臣さんのインタビューが印象的だったわけです。
特に過去との付きあい方みたいなことにふれているところが素敵でした。

以下はインタビューからの引用です。

昔は、過去が追いかけてくる感じに思えてイヤだったんです。初めはどうしてだろう、どうして過去が追いかけてくるんだろう?と考えていたんです。僕自身はまだまだ先に進みたいと思っているのに、過去が追いかけてくる。人生が螺旋状にぐるぐる回っているような感じがあった。でも、ある時に人生観が変わったんです。人生は一直線で進むものだと思っていたけれど、本当はカーブを描いているんだと。過去という引力の強さが、直線を曲げている感じかな。

細野は、クラウン時代のレコードを過去のものとは思っていません。そこにノスタルジーも感じない。

僕の側にもノスタルジーはないんです。僕自身あまり変わっていないし、あのようなことをまたやりたいと思うんです。本当に昨日のことのように感じる。音楽の記憶には距離が感じられないんですよ。ほかの出来事は遠くに行っちゃうんですけれど、不思議に音楽の体験だけはあまり時間の経過を感じない。

一方、最近再びY.M.O.が求められていることに関して

もう考えることはやめました(笑)。一度何かやると、もうそれは終わることはないんだな、と。Y.M.O.はもちろん、ほかのプロジェクトも毎回その都度、終わったという気持ちでいたんですけれどもね。でも、いまでも追いかけてくる。とはいえ、楽しくやっていたことは楽しく追いかけてくるし、そうでないことはそうではなく追いかけてくるんです。その点で言えば、おおむね楽しく一生懸命やっていてよかったなと思いましたね。(中略)過去のものがたくさん出てくるので、本当にグルッと一周する感じがあってね。人生は長くないんだな、還暦というものはそういうことかな、と思ったりもしています。

過去からの引力で、直線が曲がってゆく感じは、年老いるに従い私にも少しずつ実感としてうまれてきています。そして、楽しく一生懸命に生きることが未来の自分にも返ってくるという考えは、なかなか素敵だなと思います。
そんな素敵な細野晴臣の世界を、このBoxSetでおおいに楽しむことにしましょう。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2007年05月11日 09:30

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