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2007年11月17日
学芸会
今日は、娘の学芸会。
娘が通う小学校は「学芸会」と「文化祭」を毎年順番にやっています。
「文化祭」は図工で作った作品の展示ですね。
「学芸会」は学年ごとに演劇をやります。
というわけで、今年の娘の学年は「どろぼう学校」。
かこさとしさん原作の絵本を先生がかなり脚色して面白おかしい作品になっていました。
ただ、一学年すべての児童で演じるのでひとりの台詞は概ねひとつ。
演技力がありそうな、舞台度胸のありそうな子は、いくつもの台詞をもらっていましたが、うちの娘ははずかしいがりやで「その他大勢」みたいな役に落ち着いていました。
まあ、いたしかたない、かな。
それで、5年生、6年生ともなると、脚本から自分たちで作ります。
驚いたのは5年生。
テーマは日本の食糧自給率。
社会科で習ったのだそうです。
食糧自給率が低いことがどうして問題なのか、
劇の中で問いかけていました。
同級生のひかりは実は未来人。
未来では日本は食糧危機に陥っている。
そんな未来の様子を、同級生達は見てしまうんですね。
日本に食料を輸出している国と日本がけんかをしたり
そうした食料輸出国に大災害が起こり、日本への輸出がストップしたりとなかなか。
一方、現代に住む同級生の中には
食料が足りなくなったら輸入すればいいじゃないかという子供もいます。
問題提起、その問題を多角的に問うてみること、そしてどのように解決してゆくか。
なかなか密度の高い脚本になっていました。
ただ、今の日本が、農家や大工さんなどの職人さんといった「ものをつくる人」が報われない構造になっている、そこの部分がとても大切なんですけれども、それを問うのは、まだちょっと難しいのかな。
でも、そうした構造のひずみを乗り越えて、子供達には「ものをつくる」世界に飛び込んできて欲しいと、切に感じた学芸会でした。
でも、学芸会でそんなこと考えている人って、あんまりいませんね。
さて、学芸会は午後2時ちょっと過ぎに終了。
その後、長谷川アトリエの先輩でもある伊藤寛さんの最新作を見せていただこうと立川まで出かけました。これは、またとても刺激的なお仕事で、また改めて記事として、ここでご紹介したいと思います。
※新しいホームページで情報更新中!!
投稿者 furukawa_yasushi : 2007年11月17日 21:40
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