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2008年01月03日

BORN TO RUN---Bruce Springsteen

[音楽--music ]

BORN TO RUN---Bruce Springsteen (1975)
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40過ぎて「Born To Run」でもないのだろうけれども
昨年暮れから突然の超個人的リバイバルで
私のiPodの中にはブルーススプリングスティーンのアルバムが一杯詰め込まれています。
そして、気がつけばアーヴィングを読みブルースを聴いている自分がここにいるのですね。

私が高校一年生で生まれて初めて買った「Rokin' on」の裏表紙は
リリースされたばかりの「闇に吠える街」(1978) のジャケットが一面にあしらわれた広告だったことを今でも鮮明に覚えています。

その後、「Born in The USA」(1984)が爆発的なヒットとなり、まだ世界のことがわからないながらに(今でもよくわかっていませんが)、共和党の政治家の選挙運動のテーマソングとして使われていたことに大きな違和感を感じていました。ブルース自身も困惑していたことでしょう。その後の沈黙とほぼ時を同じくして私もブルーススプリングスティーンを聴かなくなっていました。

昨年暮れ、図書館で見付けた「ネブラスカ」(1982) を手に取り、そういえばすり切れるくらいに聴いたこのレコードのこと、その時のことが胸によみがえったのですね。

ブルースはボブ・ディランからの影響について語っていますが、彼がちょうど高校生の時に、「Bringing It All Back Home」「Highway 61 Revisited」そして「Blonde on Blonde」がリリースされたのだそうで、これは影響を受けないわけがないというところでしょう。そして、私の場合にはその高校生の時に、「闇に吠える街」「ザ・リバー」がリリースされたのでした。
ちなみに、「ネブラスカ」は19歳。新潟から東京の美大に出てきた時です。

というわけで、「BORN TO RUN」は知らないうちにデジタルリマスターがされていて、ライブとメイキング(?)のDVDが入ったボックスセットが出ていたので、さっそく購入。
メイキングでは「BORN TO RUN」の誕生秘話がメンバーの口から語られます。確かに、どこにもない一枚、誰も作ることが出来なかった一枚、そして、今後とも、もう生まれることがない一枚のレコードが、このレコードなんだと思います。今作ろうと思っても絶対につくることの出来ない、孤高の城のような一枚、今の我々には絶対に踏み込むことの出来ない世界が純粋にそのままそこにあるような一枚。こういうレコードは、そうあるものではありませんね。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2008年01月03日 12:00

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コメント

第2の思春期という訳ですな。

投稿者 hama : 2008年01月03日 15:19

hamaさま
「BORN TO RUN」の邦訳がどうして「明日なき暴走」なのかよくわかりませんね。
「オレは、走り続けるために生まれたんだぜー」というところです。
おお、それが思春期ということか!
私は兎年なので、途中で昼寝もしますから、ちょっと自分の言葉としては言いにくいところがありますが、まあ、気分としては「BORN TO RUN」です。
そして、いつでも思春期でいたいなあという気持ちだけは持っています。σ(^_^;)

投稿者 fuRu : 2008年01月03日 15:39