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2008年06月26日

「超訳『資本論』」---的場昭弘

[books ]

「超訳『資本論』」
著:的場昭弘 祥伝社新書111
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「資本論」を読んでいます。とは言っても「超訳」です。
「超訳」ですから、新書で約350頁足らずの中に「資本論第一巻」が詰め込まれています。
もちろん、こんな新書を読んでも「資本論」を読んだことにはならないですが
「資本論」がどういう書物なのか、その概観を知るにはとても便利だと思い読みました。
どういう概念をどういう構成で書いた本か。
まずは、それを知ることがあの膨大な「資本論」を読むための第一歩だと思いますし、この本はとても分かりやすく書かれていましたので、読んだ甲斐ある刺激的な本でした。

実際にこの本を読んで、はじめて「資本論」という本の一端に触れることが出来た実感を持つことが出来ました。よく見かける、わずか数ページの紹介文では、しょせん「資本論」という書物を語ることは出来ないでしょうから、こうした新書での紹介は私にとってとても有意義なものでした。
しかし、「資本論」そのものを読むかといえば、読まないでしょう。やはり、大変すぎます。もちろん、この本を読むと、部分的にはとても読みたいところもあるし、読まねばならないと思うところもありますから、そういう部分を集中的に読むことにはなるでしょう。そういう意味でもこれは実に実用的な「資本論」のガイドブックなんだと思います。

気になるキーワードを書きとめておきます。

「使用価値」「交換価値」

「具体的人間労働」「抽象的人間労働」

「商品生産社会」「非商品生産社会」

「相対的価値形態」「等価形態」

「貨幣」「資本」

「一般に使われている貨幣」「資本に使われている貨幣」

「貨幣の資本への転化」

「労働力商品」

「不変資本」「可変資本」

「剰余価値」

などなど。

そして、資本の囲い込みという展開はとても興味深いものがありました。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2008年06月26日 13:30

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