« 家づくりの会 春の家づくり講座のお知らせ | メイン | 0102_House---お引き渡し »

2011年03月25日

「はてしない物語」---M・エンデ

[books ]

110307-hatesinaimonogatari.jpg

「はてしない物語」
著:M・エンデ 訳:佐藤 真理子 出版:岩波書店
amazon

映画「ネバーエンディングストーリー」を見たのはいつのことでしょうか?
先日、図書館でこの映画のVHSテープを見つけて家族で見ようということになりました。それは、娘がこの原作を読み始めたからなんですが、その原作本が銅色の布で装幀されたハードカバーの、本文は二色刷りの本で、実は家内が小さい頃に家内のお父さんから買ってもらったという、特別な一冊だったのです。

先日「モモ」を読み終えてエンデに興味を持っていた私は娘が読み終わった本をバトンリレーのように受け取り一気に読み終えてしましました。

本当に面白いですね、この本は。
この、面白さ、わくわくする感じ、ドキドキする感じ、読み進める先の展開を、ああかな、こうかなと想像力をフル回転で思い描く楽しさ。本という物、本を読むということの楽しさを久しぶりに存分に味わったのでした。

読んでみると映画は前半しか描いておらず、実はこのおはなしは後半が肝なんだということがわかります。現実世界から想像の世界を見ている前半から、想像の世界に入り込んでしまう後半が、鏡の向こうとこちらのように一対の世界となっています。
それは村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」にも近い物語の構造ではないかとも思いました。
それほど重要なその後半を今まで知らなかったなんて、うかつでした。もっと、早く読んでいればよかった。でも、このおはなしは40過ぎのおじさんが読んでも深く胸に響くものがあるのですが、でもこの響いているところは少年の頃の自分にはなかった部分だなと思います。ですから、40過ぎて読むのも悪くないかなと、そんなことを考えていました。



※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2011年03月25日 18:40

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://af-site.sub.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/2321