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2012年05月13日

49

[いろいろ--misc. ]

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49になりました。いよいよ50代が目の前に迫ってきたという実感があります。人生とは途切れなく続いている時間の流れに違いありませんから、そこに不連続な段階を設定するのは人間の勝手な思い込みですが、思い込みこそが「世界」を規定するとすれば、規定された世界にいる私達にとって、過去から未来に「びよーん」とアメのようにのびた時間を、それこそ金太郎飴のように切ってみることも必要なことではないかと思います。

40になった時に、社会に認められるようになった、社会から見られている視線に私への「信頼」のようなものが現れたと感じました。それは、その時までにやってきたひとつひとつの積み重ねがひとつに繋がって社会とリンクさせてもらったという感覚です。社会の仲間入りをさせていただいたとでも言えばいいのでしょうか。先をゆく先輩たちの世界に足を入れることを許された感じです。

それが、50というのはちょっと違います。これは、たぶんに、今度40になる次の世代の人達から受ける視線が違ってくるということだと思っています。つまり、次の世代への責任が私たちの前に現れてくる感じです。
40代は社会人として仲間入りをしたという自分自身へ責任のなのに対して、50代は次の世代への責任です。40代でも次世代の人への責任はありました。それはお世話するという責任です。道に迷っている若い人にアドバイスするようなことです。一方、50代は次世代の人の目印になって道を切り開くという責任なんだと思います。

50代まであと一年となった今、自分が次の世代の人達に、どんな旗を揚げてあげる事ができるのか。次世代の人たちがその旗を目印として、生きてゆくことにエネルギーが得られるような旗を揚げることができるのか。

日本木材青壮年団体連合会という全国組織があります。主に国産材である木材の普及を目標にした材木関係者の集まりです。

「本会は全国の木材産業に携わる青壮年経営者の交流と親睦を通じ、相互の啓発に努め、知識、品位の向上を計り、合わせて木材・林業に関する社会的な普及啓蒙活動などを行うことによって木材産業の近代化に寄与し、社会に貢献することを目的とします。(HPより)」

その全国大会が5月末に三重県で行われますが、その記念シンポジウムにパネラーとして登壇します。国産材をもっと消費者に向けてアピールするにはどうしたらいいのかというのがシンポジウムのテーマです。私は「木の家に住みたくなったら」という本で書かせていただいていた、木の家のイメージが林業関係者と一般ユーザーに大きな隔たりがあるということを、問題提起としてお話ししてこようと思っています。

また、8月には私立の小学校の生活学科担任の方々の全国組織で、日本の森と木の家についての講演を依頼されています。森とつながる家づくりをお話する予定です。

49の私は旗を揚げることが出来るのでしょうか。少なくとも旗を揚げるチャンスを頂いているわけですから、このチャンスを生かさなくてはいけません。

50代に向けて、一歩一歩、すすんでゆこうと思っています。旗を揚げながら。

(写真は「kotori_House」の奥さまが作って下さった人形です)


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2012年05月13日 21:00

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