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2013年06月26日

Union_House---音楽スタジオ

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今週末に見学会を行う「Union_House」の音楽スタジオができていました。

「Union_House」のご夫婦は
ご主人が声楽家で奥様がピアニストという音楽家族。
常日頃から音楽の練習に励みたいと
ご主人のご実家に離の音楽スタジオを計画しました。

音楽の練習では
おもいっきり音を出したいわけです。
加減して唄を歌ったりピアノを弾いても
それでは練習にならないわけで
音楽スタジオの第一の機能としては防音性があげられます。

防音性ということであれば
鉄筋コンクリートで作ることが一番なのです。
ですが、今回は木造でつくりました。
地盤が弱く建物の重さをなるべく軽くしたいということや
鉄筋コンクリートはやはり建設コストが上がってしまうということもあるのですが
やはり、私に設計を依頼してくださったのは
私が手がけてきた木の家をご覧になり
そのテイストがいいということでしたので
それだったら、木造で出来る限りのことをやってみようということになったのです。

音楽スタジオというと
防音性だけが重視されますが
実は、声楽でもピアノでも
音の響きが大切です。
音を出せればいいというものではないのです。

音がどのように響くのか
そして、響かせることも含めて音楽であり演奏である。
ですから、音楽スタジオとしては
防音性に加えて音響が必要になります。

かつて、私が設計させていただいた「MUSE_House」では
防音性のことを考えて地下に音楽スタジオを設けたのですが
音の響きのことを考えて、幅の狭い杉の板で仕上げました。
その響きが想像以上にうまくいったのです。
それは、やはり、木という素材が 上手に響いてくれたからに違いありません。

今回も、仕上げは「MUSE_House」に従いました。

問題は防音です。

音はヅンと響く低音からキンキン響く高音までさまざま
それぞれの音で防音の特性が変わってきます。
柔らかいと硬い、思いと軽い、それぞれの性質が必要で
いろいろな素材を組み合わせてそれを一枚の壁の中で
バランスをとりながら実現する必要があります。

今回は、まだ出来上がったスタジオで音を出していないので
まだ成功しているかどうか分からないのですが
現場に行った感じからして、概ね良好なのではないかなと思っています。

ぜひ、週末の見学会で
木造のスタジオを体験してみてください。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2013年06月26日 23:45