吉野の森と杉
先週になりますが(2014年2月7日)京都・奈良に行く機会がありましたので、少し足を伸ばして吉野の林業と製材所を見学してきました。
吉野と言えば吉野杉。木材に詳しくない方でも名前だけは聞いたことがあるだろう杉のブランドです。
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先週になりますが(2014年2月7日)京都・奈良に行く機会がありましたので、少し足を伸ばして吉野の林業と製材所を見学してきました。
吉野と言えば吉野杉。木材に詳しくない方でも名前だけは聞いたことがあるだろう杉のブランドです。
※Root_House 完成見学会は終了いたしました
今週末に完成見学会を行う「Root_House」は
仕上げ工事が進行中です。
構造用合板にペンキで仕上げたギャラリーは、なかなか良い感じになってきました。
見学会は
2月22日(土曜日)
2月23日(日曜日)の二日間。
両日共に、午後1時から5時までやっております。
詳しくはFacebookのイベントを御覧ください。
施工:山洋工業
構造材:ランバー宮崎(木童)
外壁:焼杉(木童)
先週末は鎌倉で小さい(20.25坪)の木の家(Root_House)の完成見学会を行い大勢の方においでいただきました。
今回のお宅では、2階はいつものように豪快に梁組を表した木の家になっていますが、1階のギャラリー部分は白い壁です。
でも、そこは ただの白い壁ではありません。
構造用合板にペンキを塗った壁になっています。
構造用合板はどこにでもビスを止めることが出来ますから、様々な作品の展示に対応しなくてはいけないギャラリーの壁にはうってつけです。ただ、普通は構造用合板の上に石膏ボードをもう一回張ってさらにクロスなどでツルツルに仕上げることが多いのです。
今回はコストも抑えないといけなかったということもありますが、それよりも、構造用合板の表面に出てくる木目の面白さをうまく使いたかったために、構造用合板に直接ペンキを塗って仕上げてみました。
結果は写真のように、微妙な陰影が白い壁に生まれて魅力的になったと思います。見学会に来て下さた方々にも好評でした。
一部の木の家の作り手の中には、構造用合板を使うことに否定的な方もいらっしゃいます。そういう方々の言い分は、構造用合板には接着剤や殺虫剤が使われていてその成分が信用できないということのようです。確かに、少し前にはそうした危険な成分が含まれたものもあって健康被害にあわれた方もおられました。しかし、構造用合板に使われている接着剤や殺虫剤はずいぶんと改良が加えられて人体への害はかつてに比べて安心出来るほどになっていると思います。そんな中で、構造用合板に使われている接着剤や殺虫剤よりも危険なものは、世の中に他にもたくさんあって、その中で構造用合板だけに白羽の矢があてられるのはいかがなものかと思います。
ここのところ出回っている構造用合板は国産材で作っているものがほとんどです。日本の木を使い、日本の森を元気にするためにも、構造用合板を使うことはひとつの選択肢として考えてゆかないといけないと思っています。