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2004年09月11日

blogを育てる

[ウエッブ--web ]

先日の「blogの力」には思った以上の反響をいただきました。
ある方とのメールのやり取りで
僕がまだblogを始めて5ヶ月です、といったらびっくりされたりもしましたが
建築関係のblogの先駆者である秋山東一さんのblogも
最初の投稿が2003年5月28日だから1年くらいしか違わないのです。
これは、ここのところのblogの繁栄ぶりがすごいということなのでしょう。
だから、始めて5ヶ月の僕でも、いっぱしのコメントが出来るのかも知れません。
今回は、僕なりに自分のblogを育ててきた話をしてみたいと思います。

まずは僕のblog環境ですが
lolipopレンタルサーバーを借りて
MovableType2.661を日本語化したものをインストールして運営しています。
更新は事務所のPowerBook G4/867。
自宅ではベージュのPowerMac G3/266改500。
外出先からはSonyEricsson-A5404S(au携帯)を使って
平田大治さんがやっておられるMoblog Mail Gatewayを利用させてもらっています。

blogは、やはり日記、あるいは日刊新聞のようなものを前提として作られています。
ともかく毎日投稿することが大切だということで
毎日投稿していると過去の記事はどんどんアーカイブに格納されていってしまいます。
まだまだ、公開していたいのに自動的に格納されてしまうことに
最初の頃はちょっと悲しかったりもしました。
しかし、これがblog。日々の旬な話題を発信してゆくにはめっぽう強いメディアなのですから
過去のことは表に出さないで仕舞ってくのがスマートなのでしょう。
逆に、blog内の検索が標準で装備されていることに気が付きました。
あるいは、「blogの力」でもふれたように
Google検索にヒットしやすいということが、それを補ってあまりある効果をblogにもたらしていることに最近気が付いたのです。
aki's STOCKTAKINGの「タイムカプセルとしての blog」ではそのことがストレートに語られています。

毎日書いてゆく、自分の思ったことなど何でも書いてゆくと
インターネットの無限の世界に、それらがどんどん蓄積されて、
いつか同じ関心をもった誰かが、自分の書いた記事をヒットしてくれる。
そういうことがきっかけとして人と人がつながってゆく。そういう底力をblogはもっています。
blogの底力を育てる為に、自分のブログに毎日のように思ったこと、考えたこと、感じたことを書きつづっているのです。

ある日、知らない方からトラックバックをもらいました。
それはサッカーネタです。
欧州のクラブチームの王者を決めるUEFAチャンピオンズリーグの決勝について書いたら
知らない方からトラックバックをいただきました。
すぐに同じサッカーフアンであることに気が付き
相手の記事をトラックバックから辿って、こちらもトラックバック。
どうやって、その方が僕のblogに辿りついたのかその時はよくわかりませんでしたが
いま思えばGoogleで検索して見つけてくれたのだなと思います。

これはblogを育てる有効な方法です。

さっそく、美浜原発の事故の時に
Googleでblogでこの事故について書いている記事を探して
僕が以前に投稿していた「原発はなぜ危険か」という本についてのエントリーをトラックバックしました。僕としては田中三彦さんが書かれたこの本をこういう機会に多くの人に知って欲しいとの思いがありました。トラックバックさせていただいた方からは、この本について教えてもらってありがとうという感謝の言葉を僕の記事にコメントとしてもらいました。また、僕の記事にもトラックバックしてくださいました。

また、中国で行われたアジアカップの日本人選手へのブーイングについても
多くの方がblogで批判されていました。しかし、僕としてはそういうこと以前に、サッカーを観る歴史の浅さをイングランドのプレミアリーグと比較して感じたので、そのことを書いたのです。
「日本vsイラン」
ちょっと違う視点からの意見もあるということ。そういう意図でトラックバックさせてもらいました。
批判だけでは何事も生まれないし、日本だって中国の観衆と比べてサッカーをよくわかって観ているのかというと大きな疑問の湧くところ。理想としては、プレミアリーグのように観衆がサッカーを存分に楽しむようなそういう世界が中国や日本で実現してくれることです。

トラックバックはblogをやっている人同士でしかできませんが、そのblogを見てくれる人をも捲き込んでつながってゆきます。
blogを育てるということは、他の人のblogと深くつながること。
その為に、インターネット検索でアンテナを張り巡らせ、
トラックバックでつながってゆくこと。

blogを育てるとその根は深く広くのびてゆきます。
その時に初めて「blogの力」の本領が発揮されるのだと思います。

投稿者 yasushi_furukawa : 2004年09月11日 11:40

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このリストは、次のエントリーを参照しています: blogを育てる:

» 発芽 from some origin
1ヵ月半前の私と今の私は確実に違う。何が違うかというと、ブログをはじめたという事 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2004年09月14日 21:26

» トラックバックが来た。 from cucu_House
縁もゆかりも無い人からトラックバックが来たり、コメントをよせてもらったりする。 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2004年10月01日 07:06

コメント

このブログの世界、まさしく Dog's Year というべき世界なんでありましょう。

あの一年ちょっと前の試行錯誤は嘘のように、容易にブログを駆使できる環境になってしまったのですから。そして、やっと、コメント、トラックバックでつながったブログならではの世界も垣間見えてきたような気がします。

今、検索サイトで上位をゲットするから....ブログという功利的な方々も、人と人とがつながり合って、大きな世界を作れることを、きっとお分かりになるのではないかと思っています。そう、上位でなければならない......大きくつながる世界を作るならね。

まだ語られていないのは、共同ブログです。

はっきりとしたテーマに対して複数のオーサーによるエントリーは、何か方向を作り出せる可能性を持っていると考えています。古川さんのエントリーで扱われた「原発」の問題とか、これは個人では単発な話題にしかならないのが、専門化し共同化し多くの知恵によって、大きな流れを作り出せるのではないかと思っています。
Be-eater も Be-projects もどう転がるが分からないけれど、個人個人のブログと違った世界が.....そんな意図を持って初めているのです。

投稿者 AKi : 2004年09月11日 18:19

古川さん、こんばんは。someori吉田です。今回のエントリーを読ませていただいて、うーむ、そうか、「育てる」モノだったのかと深く納得いたしました。それで、初トラックバックさせていただきました。私のエントリー内にリンクもさせていただきました。それにしても古川さん、ブログはじめて5ヶ月でいらっしゃるのですね。びっくりです。時間の長さが問題でなく、瞬間の積み重ねが大事なのかなと思いました。

投稿者 someori : 2004年09月12日 20:28

AKIさんが言われるように
この一年のblogの世界の変貌はすごいものなのだと思います。
それをリアルタイムで体験されたAKIさんは
MyPlaceの玉井さんも言われるように
毒キノコを最初に食べた人、そんな感じのパイオニアであります。
誰でも出来るblogというものがこれほど繁殖し
コメントやトラックバックの縦横無尽なつながりと広がりが
blogの世界に定着してきたとなると
blogはすでに次のステップに進み始めているのかもしれません。
AKIさんの言われる「共同ブロッグ」というのは
そもそもblogが生まれる大きな動機の一つだったと聞いたことがありますが、こちらはなかなか活気づきません。
ブレインストーミング的な問題解決法のインターネットを利用した形態、とも言える「共同ブロッグ」が、議論の苦手な日本の社会になかなかなじまないのも、何となくですが想像に難くありません。
しかし、次のステップでブロッグもそれぞれの顔が見えてきたところで、「共同ブロッグ」の花も咲くのではないかという予感がしています。

投稿者 古川泰司 : 2004年09月12日 23:15

someoriさん
some origin すてきなblogに育てていってください。
期待しています。

blogの世界は、まだまだ赤ちゃん。
赤ちゃんがハイハイしたことくらいはちょっと注意深く観察すればそれについて書くことはそれほど困難なことではないでしょう。
問題は、片言の言葉をしゃべりはじめ、コミュニケーションを取り始めた頃。そのとき、blogはどのような様相を呈しているのか?次の大いなる一歩。それがいかなるものなのか。僕のような素人では、まったく予想が出来ません。

投稿者 古川泰司 : 2004年09月12日 23:23

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