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＜蛇足解説＞
建築基準法の道路の区分で「二項道路」というのがあります。
建築基準法が制定された昭和25年以前において、道路として使用されていた通路でその幅が4mに満たないものと理解していただければいいでしょう。
最初の写真の左手側に、なかなか良い感じのしっかりとした木造住宅があったのですが
たぶんいろいろの事情あってのこと、最近建て替えられました。
たとえば建築物というのは道路に面した敷地にしか建ててはいけないことになっていますが
その道路が先の二項道路だった場合には、現況の中心から2mづつ敷地に入ったところを道路として利用される空き地として提供することが義務づけられています。これが「二項道路のセットバック義務」です。
この写真でも、道路の色が変わっている部分がセットバックした部分です。アスファルトの舗装を新しくやったんですね。

そして、それに加えて、この敷地は角地の角切りもやっています。
二方が道路の敷地は角地として扱われ、建蔽率の緩和が適用されます。
しかし、その場合には角切りの義務がでてきます。敷地の角の三角の部分を車などが曲がりやすくするように、セットバックと同様に道路として使えるように提供しなくてはいけません。

そもそも道路の角に行儀よくいたはずの電信柱くんも、こうした数奇な運命をたどり、道の中に取り残されてしまった、というわけです。

でも、これ、どうするんでしょうね？
やっぱり、そのままなのかな？