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2006年07月01日

sakura_House

[00-仕事紹介---works ]

sakura_House
混構造(RC造+木造)
横浜市 2006年1月竣工

ちょっと前の竣工ですがご紹介させていただきます。

敷地は間口が3m、面積8坪。
両隣の建物との離れは20cm程度の超狭小地に計画された
建築面積7坪、ビルトインガレージ付きの、若いご夫婦の家。
ロフト、屋上デッキ付きの三層ワンルーム構成。
極限の設計で狭小地での可能性を最大限に生かしました。

壁の珪藻土塗りも、木部のワックスかけも
住まい手さんのセルフビルドです。


中央に階段を設けて、居間スペースと食堂キッチンスペースを大きく分けますが
視覚的には一体として感じることが出来るようにして、広がりを最大限に生かします。

上の四枚の写真は、引っ越ししてからほぼ半年経った頃の様子です。
階段部分の塗装は、現在進行形。
住まうことを楽しみながら、手をかけてゆく、そんな姿を紹介させていただいています。

また、居間部分の床は45cmほど上げて掘りごたつを作るとともに、床下収納に活用しています。

床下収納は油圧ダンパーを用いたハッチ式で開閉も自在です。

ビルトインガレージの奥の引き戸を開けると玄関。
そこは階段ホールでもあり、右手にはトイレがあります。
トイレの反対の引き戸を開けると洗面脱衣。

コンパクトながら、収納などを丁寧に配置しました。
奥が半戸外のデッキで、浴室からも出ることが出来ます。

浴室から出ることの出来るデッキは、ご主人のたっての希望。
このお宅は、対面式キッチンとか、ビルトインガレージとか、
狭小住宅ではタブー視されていることも
積極的に取り込んでいます。
小さいからといって、あきらめない家です。


ロフトは主に荷物置き場です。
ロフトから梯子階段で屋上のデッキに出ることが出来ます。

屋上デッキは
明かり取りを兼ねた塔屋から出入りできるようにしています。
塔屋は明かりも取り込みますが
隣家の迫った狭小地では、換気の効果も絶大です。
小さいから、狭いからといって、空気もひかりもちゃんとデザインしてあげると
快適な空間を手に入れることが出来ます。

最後は、照明のアイデアです。

1階の天井に当たる鉄筋コンクリートのスラブに構造上問題ない程度の小さな穴を開けて
そこに裸電球を取り付けました。
ローコストで、スペースを無駄に使わない照明器具のできあがりです。

○工事の様子はこちらから
カテゴリー:0502---sakura_House

投稿者 yasushi_furukawa : 2006年07月01日 02:00