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2004年05月05日

イラク日本人人質に関する自己責任について

[いろいろ--misc. ,報道・TV--topics ]

イラクで人質にされた日本人をめぐり
「自己責任」という言葉が言われています。
みなさんどう思われますか?
私は、彼らをそういう観点から誹謗中傷することは
根本的におかしいと思います。
国と言う枠組みを越えた 善意の人々の活動を世界は必要としている。
私たちは、彼らの活動にエールを送るべきであって、
非難するべきではない。
非難する人たちに問います。なぜ、あなたは非難するのですか?

アトリエフルカワ通信にこのように書いたら
さまざまな反応がありました。

全く同意見、という方。
こういう書きかたでは、簡単に反対側に振れる世論の声と同じではないか。騒ぎ立てているマスコミに対して意見するには弱いぞ、という方。

また、イラクで人質になった人たちは自業自得ではないかという意見も。
確かに自業自得かもしれませんが、彼らは覚悟を決めて出かけていった。そんな軽い気持ちで行ったわけではないでしょう。
自業自得の人をどうしてかばいだてするのか?という意見をくださった方に
メールで補足説明させていただきましたものを、以下に全文転載します。

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XXXさま
アトリエフルカワの古川です。

イラクの日本人人質事件について書いたコメントに
補足させていただきます。

私には彼らが私利私欲のためにイラクに行ったかどうかよくわかりません。

なぜに彼らはイラクに行こうと思ったのか。

たとえば、ファルージャで何が起こっているのか。
テレビのニュースを見ていてもよくわかりません。

インターネットで
「ファルージャ」と言う言葉で検索すると
次のようなページがでてきます。

「ファルージャの目撃者」
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/iraq0404d.html

日本の報道が いかにこういう事を伝えていないか ということなのですが
インターネットが今のように普及してくると
テレビの報道というのは氷山の一角にしかすぎないということがはっきりしてきました。そうしたなかで、本当に何が起こっているのか?何が必要とされているのか?
そうした思いを胸に彼らは日本を後にしたのだと 私は思っています。

ですから、そういう人に向かって「私利私欲」だとは思わないのです。

逆に、テレビの報道をみていて 問題だなとおもったのは
日本の家族です。拘束された若い男性のご両親はじつにしっかりとしておられましたね。それこそ、覚悟を決めて自分の息子の行動を見守っていると言う感じがしました。ところが、その他の家族(とくにお若い方々)は 何か履き違いしているなと感じました。国に対して「なんとかしろ!」という言い草が ちょっと変な感じでした。

しかし、もとにもどってかんがえると
日本人を拘束したグループは、日本の政府に直接要求してきたわけではないのですよね。あくまでも向こうのテレビの報道を通してですよね。何だか変ですよね。

向こうの犯行グループはあきらかに日本と言う国に対して脅迫することが目的ではなく、テレビを通して日本国民に訴えるのが目的だったのではないかと思います。ですから、日本のテレビで 街頭デモの姿が報道される、日本人のあいだにイラクで起こっていることについて関心を呼び起こす。それで彼らの目的は達成されたのではないでしょうか。
ですから、そもそも国に対して「なんとかしろ!」と怒鳴るような話ではないのですよね。

とはいうものの、身内にしてみれば、遠い国で拘束されている家族を助ける手だてなんて思いつくわずもありません。藁をもつかむ思いであったことは事実でしょう。その思いはわかってあげたいと思います。

それにしても、たらればの話は不謹慎であることを承知で付け加えると、拘束されたのが日本のアメリカ寄りの政治家だったらどうなっていたことでしょうか?
もちろん、日本政府は全力で救出しようとするでしょうし、かかった費用を請求したりしないでしょう。それよりも、拘束された政治家の命が助かっていたかどうか、とさえ思います。

ともかく、日本は世界の中でどういう立場をとるのか。その日本人として、私たちはどういう考えを持つのか。そういう事が問われているのだと思います。

長くなってしまいましたが、私がアトリエフルカワ通信で言いたかった事を補足させていただきました。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2004年05月05日 16:42

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コメント

 じいさんの言うとおりと改めて思います。
 マスコミへの指摘、まさにその通りです。
 朝日・文春がそれでも唯一、日本でジャーナリズムを標榜できるマスコミと思いますが、朝日は「官僚体質」が日に日に悪くなる一方ですし、文春に至っては、誘拐された方々の個人情報(それ以外の何ものでもない内容)をメシのタネにしてしまっています。北朝鮮、年金問題を含め、今の日本のマスコミは、勉強をしなさ過ぎるのです。これは、深く、自戒しなければならないと思います。

投稿者 万太郎 : 2004年05月10日 20:13

「じいさん」というのは、私古川の高校時代のあだ名です。
いつも年寄りくさい事を言っていたから付いたのだと記憶しています。
万太郎君は というわけで 高校時代の盟友です。
本名 柄澤邦光くん
現在 ATPO(ACROSS THE PACIFIC OCEAN)で
http://www.atpo.jp
日本とカナダをビジネスでつなぐ橋渡しの仕事を展開中です。
コメントありがとう。

投稿者 古川泰司 : 2004年05月11日 13:29