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2004年10月15日

[樹木・草--plants ,風景--landscape,cityscape ]

クズ マメ科クズ属 Pueraria lobata

和名は奈良県の国栖(くず)が葛粉の産地であったことからきたとのこと。
山野の至る所に容赦なく生え繁り、嫌われ者の葛。
それゆえ「葛のようだ(=役に立たない嫌われ者)」という言葉が出来たような気がするが
そんなことはないようだ。
葛がいかに有用な植物であるかは
iGaさんがMADCONECTIONでエントリーされているから
そちらをご参照あれ。

「葛」(MADCONECTION)

大江健三郎の「治療塔」という小説は
核戦争で汚染された地球から選ばれた者たちが
新しい地球へと宇宙へ向けて出発し、帰還するという
そういう近未来を舞台にした小説だ。
小説の中で、新しい地球で人間が成し遂げたものは
葛を生やすことだけだった、というくだりがあり強く印象に残っている。
葛だけが生え繁った惑星・・・・・・。

写真は池袋の通称「びっくりガード」脇から撮ったもの。

都市で見かける植物の風景。
生き残るのは葛か人間か。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2004年10月15日 10:38

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