« 「平和の祈りをこめて」---ジョン・レノン | メイン | take_House 1年点検 »

2005年12月09日

「きょうの猫村さん」---ほし よりこ

[books ]

「きょうの猫村さん」
著:ほし よりこ 出版:マガジンハウス
amazon

ねこ部に所属されておられるshijimiさんから、ある日手渡された一冊の本は
今話題の猫村さん。
超脱力系の漫画かと思ったら、熱血猫のお話でした。
こんなに仕事の好きな猫がいたらいいのになあ、とう思うのは
まったくもってとんちんかん、なん、でしょう。

それにしても、一日一こまの連載というのは
いったい誰が考えたのでしょうか。
おもしろいですね。
日々更新するブログみたいです。

それで、ですが、
猫というのは、俺は知らん、ぷい、と、どこかに行ってしまう
あるいは、わたしゃ、関係ないねえ、とかいって、その辺に転がっている、ごろごろ
というのが一般的に認識されているといわれる猫の姿であります。

我が家にも猫がいて、家人としゃべっている、あるいは娘と団らんしている
そんなことお構いなしに、我らの中に入ってきて
何やってんの?と聞くでもなく、そのままどこかに行ってしまうのであります。
しかし、です。
そんな風に、さりげなく自分の存在を示してくれていることによって
なんだか、人と人の距離が柔らかくなるんですよね。
私はこれをやるぞ!と言う意気込みが皆無なのに、
その存在感、いやいや存在の価値それ自体を持って、人と人の間にいてくれるもの、それが猫というものなんですね。

この猫村さんの漫画では、猫が持っているそういう存在の価値が
働き者という逆説的な表現で描かれているわけです。
猫村さんは人と人の間をつなごうとつなごうと一生懸命なんです。
人と人との距離を柔らかくする。
実は、それこそが猫のありがたみ、なんですよね。
ふーむ、猫漫画の本質がここにはあるのでは、と思ったりしています。

と言うわけで、1時間もかからずに読破してしまいました。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2005年12月09日 17:40

コメント

その人なりの方法で相手に気持ちを一生懸命伝えること。。他者とのコミュニケーションを大事にしているんですよね。
簡単にあきらめず、めんどくさがらず、おろそかにしない。。。忍耐力があり、強い優しさが見えるんですね。
フフ、立派すぎて猫村さん、大丈夫かな?(笑)

私もネコムライスが食べたいなぁ。。

投稿者 shijimi : 2005年12月10日 02:05

shijimiさん
>立派すぎて猫村さん、大丈夫かな?
ははは。まったくそうですね。
猫村さんがんばっちゃうからね。

ところで「ネコムライス」ってどんなのなんでしょうねえ。
気になりますね。

投稿者 fuRu : 2005年12月10日 17:44

わー、猫村さんですね!
猫は人と人とをつなぐ存在、という部分は
猫飼いとしてはとっても納得。

マンガのなかの登場人物たちがなぜか
家政婦が猫だという状況をすんなり
受け入れているんだけど
ときたま、誰かが鋭いツッコミをいれるのが面白いです。

ネコムライス食べてみたいな〜

投稿者 花猫 : 2005年12月14日 19:03

花猫さんも読んでおられましたね。
家政婦は猫、という設定は
とても不思議で、でも、なんだか納得してしまった私です。
猫村さんのような猫がいてくれると
みんながちょっとずつだけ幸せになれるような気がしますね。

投稿者 fuRu : 2005年12月14日 19:07

はじめまして。
以前「ケアタウン小平」で検索をかけて辿り着きました。
以来、読まれている本が好きだなぁ、
建物の記事がおもしろいなぁ、と時々覗かせていただいてます。

過去記事にあった赤瀬川源平さんのにらハウスの話の本、
昔読みました。
こちらで拝見してから、今また無償に読みたくなってしまって…。
アマゾンを覗きながら「買っちゃうか?」と検討中です。(笑)

この「きょうの猫村さん」、
あ!猫村さんだ!と同じものの記事があることを嬉しく思い
いそいそとTBさせてもらいました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 ゆら : 2005年12月15日 04:33

ゆらさん
はじめまして。
検索でヒット、そのブログの記事をざっと見てみると、
気になる記事や自分の書いてことのある記事なんかがあって・・・とつながってゆきますね。
それがブログの面白いところですよね。
こちらこそ、これからもよろしく尾根がします。

投稿者 fuRu : 2005年12月15日 09:45