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2006年03月18日

Astral Weeks---Van Morrison

[音楽--music ]

Astral Weeks---Van Morrison
1968年11月発売
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一夜の嵐が過ぎて
日差しが変わる。
あたりの木々が、ざわつき始め、
一気に芽をふくらませるそのエネルギーは
芳醇な色気となって、新しい季節の象徴となる。
土の香りがする。
日差しが黒い土の扉を叩くとき
微生物達が目を覚ます。
発酵と分解が儀式のように繰り返されて
土の残り香を際だたせ、その面を火照らせる。
春だ。

ヴァン・モリソンのこのレコードを聴くと
春先の土の香りがする。
それは、アイリッシュの魂なのかもしれない。

この季節に、どうしても聞きたいという思い。
これも、春を告げる体内時計なのかもしれない。

<蛇足-1>
コニー・ケイはMJQのドラムスで、
アート・デイヴィスはコルトレーンのアセンション(1965年)にも参加していた気鋭のベーシスト。
二人のジャズメンが参加したと言うことで
ジャズっぽいと言われるこのレコードだが、今聞いてみると、それほどジャズっぽいとも思えない。
それよりも、ほとんどリハーサルなしでぶっつけ本番で録音されたなんて言う伝説も
あながち嘘ではないかなと思わせる勢いが、このレコードには満ちている。
それが、春の芽吹きのエネルギーを連想させるのかもしれない。

<蛇足-2>
夏の終わりの夕暮れはこちら
Forest Flower---Charles Lloyd


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投稿者 furukawa_yasushi : 2006年03月18日 00:00