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2007年05月22日

集成材金物パネル工法と日本の森林

[a-家づくりについて---house_making ,c-森林をいかす家づくり--moriiki ]

先日、上棟した「hanawa_h@us」は
Be-h@usという、集成材の柱と梁を金物で組み立てた骨組に精度の高い工場生産のパネルを組み込む木構造のシステムです。
同じようなシステムは、世間にはたくさんあるのですが
それらが企業、メーカーの利益を生むための仕組みであるのに対して
Be-h@usは設計者主導でつくられた
開かれた非営利のシステムであることに大きな違いがあります。
私が、Be-h@usを支持し、応援しているのもその点に尽きるのですが
それだけではありません。
集成材の柱と梁による工法に、森をいかす家づくりの可能性を感じているからです。

私は、千葉県の林業家と一緒に
無垢材の杉の木の家を造る運動を
「森林をいかす家づくりの会」としてやっていますが
日本の山にある森林資源としては
実は、目のきれいな良い木材ばかりではないのです。
その他大多数の節だらけの材料をどうやって有効に利用出来るかということが、実は日本の山の、たぶん全国的な大きな課題となっているのです。

アルバー・アアルトという建築家はフォンランドの国民的な英雄ですが
なぜ、彼が国民的な英雄になったかといいますと
フィンランドの大地に育つ細い木を集成材にすることで有効に活用する道を導いたからです。
日本でも、節だらけの杉材について同じことが必要なんですね。
もし、節だらけの杉材が有効に使えたら。
集成材として活用するということは、その大きな可能性の一端を担っている。
そうした視点、つまりは日本の森林資源を有効に活用するには
集成材の技術が不可欠であるという視点にたつと、
Be-h@usというシステムがかかせないものとして私の中に位置づけられるのです。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2007年05月22日 19:50