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2007年11月06日
選択肢
パッシブソーラーについて最初に知ったのは大学生の頃。
1985年、大学四年生。
長谷川敬さんの事務所でアルバイトをしている時です。
長谷川さんはご自分のアイデアでパッシブソーラーを取り入れた住宅を何件も設計されていました。
屋根で太陽熱を使い空気を暖めて床下に送って蓄熱させる。
私は、太陽熱をうまく利用して暖房などに使うという発想にびびっときてしまいました。
その後、私は筑波大学の大学院に進み、ハンガリー人の所長さんがいる設計事務所で務めた後、舞い戻ってきたかのように長谷川さんの事務所で務める事になります。1990年。
その時、長谷川さんはOMソーラーというパッシブソーラーを採用されていました。
個別対応で一件一件設計していたパッシブソーラーが、システムになってノウハウがマニュアル化されていて、おまけにパソコンで熱収支のシュミレーションが出来るという事に驚くばかりでした。さらには、日本全国にこのシステムを施工管理する工務店のネットワークがあり、日々熱き情報交換がなされ、互いの知賢を高めあおうとして、強くつながっているのに強く心動かされました。
その後のOMソーラーの普及については他の方の記事によりましょう。
○空気集熱式ソーラーのオープン化(BE-WORKS)
○OMソーラーが目指したもの(東京町家)
そのOMソーラーの基本特許が昨年の12月で切れたことで、このシステムのオープン化の動きが出てきました。そもそも、オープン化するという事はOMソーラーの生みの親である奥村昭雄さんが願っていた事でもあります。
そして、いま、我々の前には三つの選択肢が出来ました。
1、「OMソーラー」(OMソーラー協会)
2、「ソーラーれん」(もくよう連・自然エネルギー研究所)
3、「そよ風」(環境創機)
一般ユーザーにとっては分かりにくくなったと思いますが、それぞれに特徴があると思います。
ともかく、選択肢が出来たという事が空気集熱式のパッシブソーラーの更なる発展と普及につながることを願うばかりです。
※新しいホームページで情報更新中!!
投稿者 furukawa_yasushi : 2007年11月06日 10:30
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コメント
オープン化されたんですね。
すっかりOMと繋がりのない仕事をしている為、その流れを知りませんでした・・・
と、なるといつかは使うチャンスが出てくるかもしれませんね。
あらためて勉強しないとです。
投稿者 akatuki : 2007年11月07日 18:14
akatuki さま
そうですね。
ただし、やはり新規参入は難しい分野だと思います。
記事の中でそれぞれリンクした先をたどっていただいて
どれが自分に良いのか判断してください。
投稿者 fuRu : 2007年11月07日 21:07