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2008年07月05日

ダニエル・ヴァリエーションズの美しさに涙す

[音楽--music ]

そこには、音楽が音としてあった。
ただ、音としてあった。
音の美しさとしてあった。
遠い遠い昔の記憶から離れ
今ここにある音として その音楽はあった。
ただ、美しく、美しく、美しく。

スティーブ・ライヒの作品の演奏会が5月にありました。
今にして思えば、なぜ行かなかったのかくやまれるけれど
その時の演奏がNHKで放送されたのでした。
(MADCONECTIONのiGaさん、情報感謝です。)

ダニエル・ヴァリエーションズは日本初演。

言葉の示す意味は
メッセージの重なりとなって我々の目の前に差し出されるが
音と音が重なり 美しきイメージが生まれる。

音と音の間
旋律と旋律の間

この美しさが 間 の美しさ

音と音によって音のない間が美しくなる
旋律と旋律によって旋律のない間が美しくなる

ミニマルミュージック

それは 沈黙の音楽 沈黙の美 ではないか、と。

そして、私ははじめて聴いた
ダニエル・ヴァリエーションズの美しさに涙を流す。

そして、こんな美しさを建築で実践している人はいるだろうか、と。

間 の美しさ
そこに、ない ということの美しさ

建築だけが置き去りにされているように感じた
建築に この美しさが実現されていない

過去の記憶から 遠く遠く離れ なにもない という美しさ

自由

私は ダニエル・ヴァリエーションズの美しさに涙を流す。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2008年07月05日 23:30

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