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2008年07月22日

出来るところから

[a-家づくりについて---house_making ]

インターネットのコミュニティで
ある方がこんなことを書いていました。

持っているお金のぶんだけ家をつくってゆきます。 すこしづつ自分も作業に参加して、家をつくってゆきます。

この人の奥さまはフィリピンの方なのですが

私も何年ごとかにフィリピンへゆくのですが、 外で水を浴びていたのに、ブロックを積んでシャワールームが出来ていたり。 シャワールームと言っても大きなタルに水をためて 手桶で水をあびていたのが、ちゃんとシャワーがついていたり。 今度は、コンクリートうちっぱなしだったシャワールームに タイルが貼られていたりと 行くたびにだんだんと変わっていっています。

ローンを組む事ができないから、たまったお金で少しづつ家を
つくって行くのですが、家そのものは、貧しく室内のドアもなく
布で仕切るだけのような家です。

けれども家族の団結。あたたかな交流。
近所のひと、兄弟、親戚のたすけあう姿を見ていると
自分の小さかったころの日本を見ているような気がします。
貧しいけれども、いつも笑いがたえない。そんな感じ

日本の社会で家を持つとなったらローンを組むことになります。
買うにしても作るにしても。
われわれは、それを当然のことと考えています。
まるで空気みたいです。

でも、もし、ローンが組めなくなったら。
ローンが、かたちの決まった特殊な家を手に入れる時にしか組めなくなったとしたら。
それも、とっても高価なものだったりします。
そんな特殊な家に住みたくないと強く思ったとしたら。
それでも、家を手に入れたいという強い思いがあるとしたら。
そうしたら、われわれはどうしたらいいのでしょうか?

こんな話は、今はまだSFのような話ですが
近未来に予測されていることです。
今、われわれは試されているのです。
ローンを組まずに自分の家を手に入れる方法とはいかなるものか、ということに思いを巡らすこと。
そのために、想像力をフル回転させること。

そこには、貧困なスラムがあるのではないこと。
なにか、もっと別のたくましい幸せがあるということ。

そのために、われわれのやるべきこと、出来ることは山のようにあるのです。

これは、メインストリームな家づくりではない。
でも、オルタナティブなもう一つの家づくり。
大きな可能性を持った
多くの人に幸せを呼ぶ家づくりであると、私は確信しています。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2008年07月22日 11:00

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コメント

すてきな話だ
ブルーマニアでも建てかけの家がたくさんありました
やはり、出稼ぎして、お金ができたらまた進めていくのだそうです
巣作りですね

投稿者 (!!)。 : 2008年07月22日 12:56

NHKスペシャルの「沸騰都市」で バングラデシュだったかと思いますが
お金が入ったら レンガでだんだん家を高くしていくのが普通 
というのを見て びっくりしました。
どんどん仕事をして 家を大きくしたいという男性はとても幸せそうでした。
この回は 無担保融資についての話がメインでしたが、興味深いものでした。

ローンと住宅については。。。色々考えさせられますね。
私は ワーナーアイスリンガーの ロフトキューブみたいな、
気軽に増殖できそうな家に住みたいなあとか
思うんですけどね。
借金するつもりはないので 街中の賃貸で仕事しつつ、
田舎でマルハビとかいいなあと思ったり。

こんな夢があるのも、家を持っていないからなんですけどwww
ローンで一生縛られちゃうってのも 考えてみると???ですよね。

夢をもって 家をすこしずつ変えていけるなんて素敵だと思います。

投稿者 もきょ : 2008年07月22日 13:42

私も常々思っていたのですが、
お金のある分だけ作っていく、ってとても合理的ですよね。

箱というかユニットみたいになっていて
まずは、台所の箱と寝室の箱を買いましょう。
もう少しお金がたまったら、居間を買いましょう。みたいに付け足していけたら
災害があっても、傷んでしまった箱を買い換えることが出来るし
便利だと思うんですけどね。

あ、これまた、↑もきょさんが書いていらっしゃったのと同じだわ。( ̄▽ ̄lll)
枠+箱
みたいな建築
タンスに引き出しを入れていく、って感じの家、おもしろいと思いますよ~。

投稿者 reirei : 2008年07月22日 13:59

本当に素敵ないいはなしです...。
勇気が湧いてきますね。
このエントリーから、つよいメッセージ(性)も感じられましたです.....。

投稿者 たかさん : 2008年07月22日 14:46

(!!)。さま
設計者としてわれわれの求められているものも大きいと思っています。
これは、単なるローコスト住宅の話ではないんですよね。
家族の生き方の問題でもあります。
もっと、もっと私たちは家族の生き方の多様性、自由を受け入れていかないといけないのだと思っています。

投稿者 fuRu : 2008年07月22日 15:03

もきょ さま
アイスリンガーのロフトキューブだなんて、あなたはいったい何もの??
デザインの優れた箱があればいい、まさにその通り。
それもコストを抑えて、丈夫で長もちな箱です。
どんどん買い足してゆく感じでしょうか。増殖。
おまけにロフトキューブはセルフビルド前提ですよね。
そういうの、格安で提供出来れば大きな反響がありそうですね。

投稿者 fuRu : 2008年07月22日 15:09

reirei さま
もきょさんへのコメントとかぶりますが
良いコンセプトですよね。
最小限の水まわりユニットが増殖してゆくイメージです。
お金が貯まったら、少しずつ作ってゆく。
家族の生活と家が一体となる美しい空間だと思いませんか?

投稿者 fuRu : 2008年07月22日 15:12

たかさんさま
我々住宅に関わる者の近未来は決して明るくありません。
それを明るくしてゆきたいと考えていた時に
フィリピンの話を見つけました。
もっと、普通に家が手に入る世の中になって欲しいと思っています。

投稿者 fuRu : 2008年07月22日 15:14