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2008年08月12日

「ハリー・ポッターと死の秘宝」

[books ]

「ハリー・ポッターと死の秘宝」
著:J. K. ローリング
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実は、少し前に読み終わっていました。
ついに最終巻。
10年続いてきたハリー・ポッターの物語もこれでおしまいです。
私は「不死鳥の騎士団」からの読者ですから、日が浅いのですが、それでも感慨深いものがあります。

それにしても、ポッターのシリーズは面白いですね。
ストーリーもさることながら、描かれている人間関係が深い。
これを児童書というジャンルでくくってしまうことで
この深さを狭めてしまってはいけないと強く思います。

「信頼」という言葉は名詞です。
名詞の言葉があると、そういうものが自然発生的に存在すると思いがちです。
しかし、「信頼」は「信じる」という動詞のもとでしかその姿を現さない幻のような存在です。
「信頼」は「信じる」の幻影でしかありません。

「信じる」という動詞には主体の自発性が必要です。

「信じられたい」という願望に担保した「信じてあげる」という取引をこえて
「私は・信じる」という自発性が独自性をもって人の生を強く支えているのです。

「信じる」という純粋で確固とした動詞。

ハリー・ポッターのシリーズを読んでいて
私が強く受け止めるメッセージはここにあります。

ポッターへの不信
ダンブルドアへの不信

そして登場人物たちは
「信じる」という1歩を踏み出してゆきます。

だから、ハリー・ポッターの物語は
多くの人の心を打つ。

こんな素晴らしい物語をありがとう、と 心から思います。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2008年08月12日 10:40

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