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2009年02月06日

yagen_House---大工さんのこだわり・幅木

[0805---yagen_House ]

090207-habaki.jpg

「yagen_House」の幅木です。
最近では薄い板を糊付する「付け幅木」が東京あたりでは標準仕様になりつつありますが、これが本来の幅木です。本当の幅木です。
「yagen_House」でも、当初は「付け幅木」でした。
それが、建具のレールをフローリングに埋め込みたいというこちらの希望から、フローリング先行で工事をすすめることになり、フローリング先行ならば「付け幅木」ではきれいな仕事にならないということで「本当の幅木」で施工してくださることになりました。
手間も倍、材料も倍、です。いやいや、手間も材料も倍以上です。
これもすべて、良い仕事をしたいという大工さんの思いからです。
そして、その大工さんの思いを受け止めてくださった工務店さんに感謝。

施工:キューブワンハウジング


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2009年02月06日 08:00

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コメント

懐かしいですね
うちの会社でも昔はこういった幅木で施工していました。
これだと床との間に隙間を出来ないし綺麗に収まります。

ただ、使う木の量が増えるのと、少し手間がかかるんですよね・・・・・・

投稿者 すぎの : 2009年02月06日 22:18

すぎのさま
松本でも付け幅木が主流になっていますか。
この大工さんは福島の大工さんです。
まあ、材料は倍以上、よく考えたら4倍は使うなあと思いました。
こういう造作材、特に幅木は量を使いますからばかになりません。
でも、糊とフィニッシュでとめる薄っぺらな幅木に比べて、やっぱり出来上がった時のしっかり感がぜんぜん違いますよね。こういう技術が受け継がれていってほしいものです。

投稿者 fuRu : 2009年02月06日 22:57

おさまりで、柱を欠く(首切る)か、どうか、大工さんによって違いますね。
きれいに納めるか、それとも強度をとるのか。
そんな話も出てきそうですね。

投稿者 kawai : 2009年02月06日 23:01

kawaiさま
ようこそわがブログに。
そうです、首切りの問題とかいろいろ出てきます。
物を作るときのポイントである「見切る」ということは
どこをそういう風に遊ばせるかという問題。
これは、どういう風に見せたいのか、あるいはどういう強さがほしいのか、という作る側の意思、判断になります。
これこそデザインです。

投稿者 fuRu : 2009年02月06日 23:05

furuさま
これが、本当の幅木ですか?
素人の質問で申し訳ありません。フローリング先行だとこのような形状になる...意味が理解出来ていません。床板とはどのように収まるのでしょうか?

投稿者 go-shiyo : 2009年02月08日 10:14

go-shiyoさま
上面に溝が掘ってあるところに石膏ボードや板を差し込んで納めるこのやり方が本来の幅木です。
この溝から長いビスで床にしっかりと止めることが出来ます。
一方、最近の薄い付け幅木は壁にフィニッシュを使いながらのり付けするわけです。
この二つの違いは床にビスを使ってしっかりと止めるか壁に糊で貼り付けるかの違いです。
今回は床のフローリングを先に張ってその上に間仕切り壁の下地を組むという手順で工事を進めています。フローリングを後で張る場合には壁との取り合いの幅木の近くで釘打ちをしてしっかりと床下に固定することが出来ますが、フローリング先行ですとその点で甘い工事になる。その結果、付け幅木ですとフローリングのあばれが表面に出る可能性が高い。そういう大工さんの気遣いからこのような本来の幅木で工事を行うことになりました。
補足説明が必要でしたら今度お会いするときにでもさせていただきますね。

投稿者 fuRu : 2009年02月08日 19:34

当たり前だったことが当たり前でなくなっていく

金物とか、商品性能を上げることだけでなく、
こういった収まりについても、
本来の収まりであることを評価していかないと、
結局見かけだけ良ければいいことになってしまいそうです
効率やコストだけでなく価値を評価できるように
消費者がなっていかないといけない

投稿者 (!!)。 : 2009年02月09日 10:03

(!!)。さま
当たり前だったことを当たり前にやっていると
当然コストの面で競争力を失ってしまうのが今の社会です。
しかし、(!!)。様がおっしゃられるように、消費者に当たり前を伝えてゆくことが大切だと思います。ちゃんと情報を知って、はじめて消費者は選択できるわけです。消費者がこういう住宅の質を決めている重要な部分から疎外されているのが、今の家づくりの状況の一番の問題点ですよね。

投稿者 fuRu : 2009年02月09日 10:22

fuRuさま

ご説明ありがとう御座います。おかげさまで理解できました。フローリングにビス止めするとは気が付きませんでした...これなら木がやせても、溝部分にアソビがあるので隙間が出来にくいのですネ!納得!確かに世話ですけど。

市営住宅で育ち、安物の自宅に住まう身には、なかなか本物に出会う機会がありませんで、我が家も付け幅木です。
幅木本来の意味は、仕上げの異なる部分に設ける見切り材として、また壁保護の目的だと思っています。
ぞうきんずりとの名称が存在しますけど、雑巾など滅多にかけない我が家では、電気掃除機が主流でありまして、乱暴者の妻は幅木にパンパンと吸い口をぶつけて掃除しております。
計画中のBe-h@usは、すっぴん仕上げなら幅木不要ですが、最終的には珪藻土あたりを考えています。

いっその事!ゴム板の幅木にしようかなとも...考える今日この頃ですョ。

投稿者 go-shiyo : 2009年02月09日 19:53

go-shiyoさま
室内土足文化が生んだ幅木がこの日本でどのくらい必要かいろいろ考えるところもあります。
幅木なんていらないという結論だってむろんありますよね。
そうそう、事務所ビルや公共施設ではゴムの板の幅木、ソフト幅木といいますが実際にありますよ。

投稿者 fuRu : 2009年02月09日 21:45