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2009年07月23日

moving out---Sonny Rollins

[ジャズ--jazz ]

「moving out」
Sonny Rollins 1954年8月録音
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1950年代のRollinsを時々無性に聞きたくなるのはどうしてでしょうか?
ジャズというスタイルの中でRollinsが吹く一音一音に熱い息遣いが聞こえてくるからでしょうね。録音された音には、記録されたテープの磁気信号には、刻まれたレコードの溝には、もちろん生きた人はいないわけで、そこにある音はすでに演奏された音であり、今を生きている音ではないわけです。それでも、私たちはレコードからあふれてくる音に体を熱くする。ここにいる我々は壮大な実験を自ら受け入れるパブロフの犬のようではありませんか。音は純粋な信号であり、純粋な記号であります。その無機質な面白さこそが、実は、すでに半世紀も前に録音された音の溝を慈しむかのように楽しむ楽しみ方なのでしょう。半世紀もの時を隔てて体を熱くする私たち。
たとえ、この時のRollinsが、麻薬の悪習に身体をからめ捕られていたとしても、ここで繰り広げられる演奏の説得力は我々の元に届けられるのです。これぞ、複製音楽の不思議であります。ジャズの息吹であります。


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投稿者 furukawa_yasushi : 2009年07月23日 09:40

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