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2009年11月04日

泰山館

[建築--architecture ]

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建築家交流ツアーで、土浦亀城邸ともう一つ見学させていただいた、泉幸甫氏の泰山館。
他の参加者はもっとたくさん見学していますが、私はこの2件のみ。
以前からちゃんと見たいと思っていた建築ですが、泉氏ご本人のご案内で見ることが出来ました。
泰山館はクリストファー・アレグザンダーパターン・ランゲージの手法で設計された建物です。パターン・ランゲージとは利用者参加型の設計や建設のプロセスをサポートするための手法です。
泰山館は、集合住宅におけるパターン・ランゲージ手法の採用例としてエポックメイキングな作品でもあります。
20年前、40歳の泉幸甫氏がやりとげたことは、今の私たちにも大きな刺激をあたえ続けています。

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泰山館を訪れてみて、地形が複雑であることにびっくりしましたが、それよりも中を歩いている時に、ふとタイムスリップしてしまったような錯覚を覚えました。なにか、昔懐かしい、あの感じです。これはひょっとして記憶の建築ではないかと、その時思ったのです。
パターン・ランゲージという手法は、利用者とのコミュニケーションをとるために、建築にかかわる様々なことを寓話化してわかりやすく共有しようという発想だと思っているのですが、その時に大切なことは空間の記憶です。空間の記憶。共有された空間の記憶による建築。このとことが、ある種の懐かしさをこの建築の中に具現化することになったのではないかと思いました。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2009年11月04日 17:40

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