2016年09月09日

津森神宮

機会があり2016年8月9日に熊本の被災地を視察することが出来ました。
車を借りて市内から益城町を経由して津森郵便局から小谷集落をみてきました。
途中、あまりの暑さに飲み物を求め津森神宮に立ち寄ってきたのですが
山門の被害が興味深かったので写真に撮ってきました。

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投稿者 furukawa_yasushi : 11:29

2015年02月27日

草家

2015年1月の韓国旅行で
慶州の郊外にある「良洞民族マウル」に行ってきました。
この場所は、昔ながらの生活をそのままに代々暮らし続けられている山村です。
民家は瓦葺の地主さんの家と草屋根の小作人の家にはっきりと分かれていますが
そこでみた草屋根の民家がなかなか美しいなと思いました。
草と言っても日本の「茅葺き」ではなく「藁葺」で一年くらいしかもたないものですから
粗末なと言われても致し方無いと思いますが、そのたたずまいは自然に溶け込んでいて
見ていて心安らぐものがありました。

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投稿者 furukawa_yasushi : 16:09

2015年01月26日

韓屋

2015年1月11日から14日まで、桜設計集団のみなさんと
韓国建築ツアーに行ってきました。
写真は、初日のソウルで見学させていただいた
フルリノベーションされた韓国の伝統的な住居「韓屋(はんおく)」です。
設計はソウルの建築事務所「guga都市設計」で、そこで働く日本人の米田さんにご案内いただきました。

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2012年11月20日

「金山町火葬場」 設計:益子義弘

「金山町火葬場」
設計:益子義弘

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2011年09月22日

上り屋敷の家

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先週のことになりますが、建築家の若原一貴さんが設計された「上り屋敷の家」を拝見させていただきました。
築10年近いということでしたが、しっかりと組み立てられた空間のプロポーションは、古びずに美しくそこにあり、老練な落ち着きさえ感じます。これが若原さんが20代の時のお仕事なんだそうで、ちょっとびっくりです。久しぶりに建築を見せていただいたなあと思いました。

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2011年09月09日

岩手銀行中ノ橋支店

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盛岡市の中心部にある岩手銀行中ノ橋支店。

明治44年4月に、盛岡銀行本店として、3年の歳月を費やして完成したそうです。煉瓦造鋼板葺3階建、延べ面積1020平方メートル。使用した煉瓦約91万個、総工費13万円余、とのこと。設計は東京駅の設計者でもある工学博士辰野金吾、岩手県出身の工学博士葛西万司の両氏。(以上、情報は岩手銀行HPより引用)

緑多い盛岡城跡である岩手公園に近く、中津川にかかる中ノ橋のたもとにたっています。
現在はこの建物は使われておらず、私も内部は見学できませんでしたが、青く澄み切った盛岡の空に煉瓦の色が綺麗に映えていて、建物のスケール感もプロポーションもディティールなど細部のデザインも、しっかりと時間をかけてデザインされているなあと思いました。
やはり、建築物は長きにわたり人々に愛されるもの。その時その時の流行ではなく長い時間にさらされても生き残ってゆくデザインであるべきだなと、こういう建物を前にすると強く思いますし、自分がやっているデザインに対しても、しっかりしなくちゃと背筋が伸びますね。

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2011年09月06日

建築家の心象風景-1 泉幸甫

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建築家の心象風景-1 泉幸甫
著:泉幸甫 出版:風土社
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家づくりの会、家づくり学校でも大変お世話になっております、敬愛する建築家泉幸甫さんの本です。
この本は建築家の作品集というよりも建築家の自叙伝のようなところがあって、ひとりの建築家の生き様までもトレースして人生と作品のつながりを浮き彫りにしようとしている、そんな感じの本です。
思えば、建築設計事務所を独立してやるというのは、これはもう生き様の問題です。自分の考えと世界観への共感をもとに、クライアントも施工者も一丸となって一つのものを作り上げるのが建築です。そうした建築を成し遂げるという生き方を選ぶということが、独立して設計事務所を営むということにほかなりません。
泉さんの本を読みながら、そんなことを考えました。

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2011年08月08日

若原 一貴さんのお仕事を拝見させていただきました

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土曜日は若原一貴さんの手がけられた住宅の見学会が、なんと私の自宅から自転車で5分ほどのところで行われるというので行ってきました。

若原さんとは、先日のA to A プロジェクトによる建築家の選ぶ建築家展のオープニングパーティでお会いしました。
私の事務所が目白だと伝えると、ご実家が西池袋にあるというではないですか。どちらですかと聞けば、私の朝晩の通勤路から気になる建物があるなあと思っていた、まさにその建物がご実家だということがわかり、びっくり。その時に伝えられた近々行われる見学会の会場が私の自宅にとっても近いところだったので、これまたびっくり。共通の知り合いもいたり、若原さんの師匠が横河健さんで、その横川さんが設計された住宅が、私が設計した「shijimi_House」の近くにあったりと、なんだか色々つながってゆきます、面白いですね。

さて、横道にそれてしまいましたが、若原さんのお仕事は無駄なものを削ぎ落したストイックな世界。シンプルな中に光と影の陰影が溶け込んでいて、とても美しい世界でした。
私の、わりと要素の多い設計と対照的です。しかし、テイストの好みは共通していてよく分かる所があり、自分との共通点と違いを感じながら拝見させていただきました。自分にはここまでストイックになれないなあと感心したりと、他の方のお仕事を拝見させていただくことで自分を発見することがあるなあと思って帰ってきた有意義な見学会でした。

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2011年08月06日

LCW

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goma_Houseの引渡しでちょっと座らせていただいたイームズのLCW。やっぱり欲しいなあと思いまして注文。我が家にもやって来ました。
ところで、これ、おいくらだと思います?

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2011年08月05日

愛知県立芸術大学施設整備に係る工事の一時差止を求める

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吉村順三設計の愛知県立芸術大学の一部解体が決まり、すでにいくつかの施設の解体工事が始まっています。一方、心機一転、新しく作られる施設計画では、吉村順三のキャンパス環境に対する考えを継承するという約束だったはずなのに、全く無視した計画が進んでいる、などなど、いろいろな問題が絡み合っている様相。しかし、吉村順三が考えた環境と建築の関係についてはやっぱりそのまま継承していって欲しいと思うわけです。そのための署名活動ということで、私も皆さんに紹介させていただきたいと思います。

愛知県立芸術大学施設整備に係る工事の一時差止を求める

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2011年06月04日

佐々木善樹さんのお仕事を拝見する

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建築家の佐々木善樹さんのお仕事を拝見させていただきました。
空間のボリューム感と使い方の提案。素材と造作の関係。設備機器の配慮。ディティール。様々な試みと工夫が盛り込まれた住宅でした。
帰ってきて撮らせていただいた写真を見ても魅力的なんですが、それ以上に写真では伝わりにくいだろう空間の質の高さがあって、それは実際に行ってみないとわからない魅力であり、それこそが建築の魅力なんだと思うのです。その魅力を伝えるためにオープンハウスは、わたしたち建築に関わるものにとって大切なものだなあと思って帰ってきました。

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2011年02月16日

「宝積寺駅」と「ちょっ蔵広場」

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2月11日の大雪の日に「goma_House」の現場の帰りに思いがけずに立ち寄ることのできた「宝積寺駅」と駅前の「ちょっ蔵広場」。設計は隈研吾氏。
印象的なのは、最初の写真、大谷石を積んだ蔵の壁です。不思議な格子状のデザインになっています。

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2011年01月06日

神奈川県立近代美術館

坂倉準三が設計した美術館で開館は1951年。60年前になります。
端正な姿に学生時代から憧れていた建築の一つです。いままで行く機会がありませんでしたが、工事進行中の「kotori_House」の現場へゆく途中にありましたので、時間を見つけて行ってきました。

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2010年12月28日

六角堂@五浦

岡倉天心が終の棲家として選んだのは茨城県の北部、福島県との県境に近い五浦海岸でした。その景観に惚れ込んでとのこと。実際にその地に立ち、当時の面影をたぐるように景色を眺めてみれば天心の気持ちもよく理解できるというものです。その天心の住居も最初はおんぼろだったそうですが、周囲の敷地を買い求め、若き画家が集まれる場所を建てるなど芸術家のコミュニティをそこにつくろうとしました。そして、その五浦海岸の岬の突端に自らの設計で六角堂を作ったのです。
岡倉天心のことについて、私は全く何も知らないに等しいのですが、人の書くところによると、明治という新しい時代の始まりに日本美術についての確固たるアイデアをもって望んだとのこと。そのくだりを読むにつけて、並々ならぬ精神的な強さを持った方だと思うわけです。

ところでこの六角堂、実はその背後には巨大な観光ホテルがそびえ立ち(実は私はそこに宿泊したのですが)天心が見ていた五浦の風景は既に大きく様変わりしています。

六角堂のある「茨城大学五浦美術文化研究所」の先の小高い丘の上に「茨城県天心記念五浦美術館」が建っています。内藤廣氏設計の建物で、プレキャストコンクリートの端正な架構が印象的な建物ですが、設計者の言葉通り周囲の景観になじむように作られており、五浦の景色を壊していないのはさすがだなと思いました。

この美術館には天心がやってきた頃の五浦の様子が模型で再現されています。

蛇足ながら、六角堂は12月29日から冬季休業と思って行ったら、27日からお休みになっていて28日(今日ですね)出向いた私はなかを見ることが出来ず遠方から眺めるだけでした。なんともなあ、というところですね。

◯東京芸術大学のキャンパス内にも岡倉天心を祭った六角堂があるそうです。
六角堂」(aki's STOCKTAKING)

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2010年11月18日

円覚寺舎利殿

11月13日になりますが、鎌倉にある円覚寺舎利殿を見学することが出来ました。私も所属するNPO法人家づくりの会でやっている、設計者向けの学校「家づくり学校」の講義の一環として特別のはからいで見学ができることになったのでした。普段はその姿の一部としてみることはかなわない建物です。

円覚寺舎利殿といえば、私にとっては初恋の相手と言ってもいいようなもので、高校の日本史の教科書でその姿を見てから想い焦がれること30数年。やっと、こうしてお顔を拝見することができたわけなのです。

端正な姿とプロポーション。過不足なく、しかし豊かなディティールの造形。ああいいなあ、建築というのはやはり実物を見ないとだめだなあと強く思うとともに、そのスケール感の絶妙さにほれぼれと見入ってしまったのでした。

そうなのです、様々な寸法がちょっとだけ小さいのです。この、ちょっとだけ小さいのがすごく良い。これは写真ではわかりませんね。

ともかく、写真を撮らせていただきましたのでその一部をご紹介いたします。

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2010年11月01日

prefab house

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本の行商、なんていうとびっくりする方も多いでしょうが、設計事務所の方々ならば懐かしいなあと思うわれる人も多いはずです。私が学生時代にアルバイトしていた設計事務所にも定期的に建築関係の本を売りに来るおじさんがいて、所員の方たちは結構高価な大型本をこぞって買っていました。建築関係の人は本に目がない。私もそうですが。
しかし、そうした行商さんも最近ではめっきりその姿を見かけなくなりました。
それが、先輩建築家の紹介で、数少ない行商さんがときおり私の事務所に来られるようになったのです。行商さんも商売上手で、こういう傾向の本は気に入ってくれるかなと、それぞれの設計事務所の傾向をよく研究しておられる。
というわけで、ズバリ、私の事務所にこの本を持ってきてくださったのでした。
「prefab house」
重い本なのにご苦労様です。

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2010年10月12日

五合庵

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新潟県燕市にある国上寺(こくじょうじ)には、良寛和尚が玉島より帰国してしばらく転々とした後、文化元年、良寛47歳頃から文化13年までの最盛期を過ごした草庵「五合庵」があります。47歳といえば私の歳だなあとしみじみ。
間口2間で奥行9尺の部屋、面積としては4.5坪の小さな小屋ですが、コーナーが開放されることで実に自由な空間となっており、軒が深く出ていますので、周囲とつながり一体となっていますから、決して狭い感じはありません。
外とつながることが空間を豊かにしているのだと思います。
良寛和尚はこの草庵でなにを思い過ごしたのでしょうか。

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2010年08月31日

下山先生の講義 第五回 近世-2

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9月29日、日曜日
東京芸術大学にて下山眞司先生の講義の第五回目が行われました。
今回は近世の二回目で、前回の城郭と書院に引き続き庶民の住宅についてのお話となりました。

多くの事例の紹介を通じて、どのような考えで作られていたのだろうかという大きな問に自ら答え、聞いているものにも考えさせる講義は、いつもながら刺激的です。
そして、それらの住宅が長期にわたり住み続けられた原因を、次の四つにまとめられていました。

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2010年08月16日

杉野さんの小さな家

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小さな家。計画」というプロジェクトがあり、最近本も出版されましたが、そのプロジェクトのひとつである伊礼さんのモデルハウスが完成したというので、松本に帰省している時に拝見させていただきました。この小さな家は松本の杉野建築店さんのモデルハウスになります。

写真を何枚か撮ったのですが、レンズの歪みがきつくて、せっかくの端正なプロポーションが台なしだなと思い、トリミングしてみました。

2階リビングの角が大きな開口になっていて、外から見ると、その部分が抜けて向こうに青空が見えました。それにより、かたくなりがちな総二階のボリュームに一瞬の柔らかさがこぼれます。

60坪の敷地に建築面積7.5坪、床面積で15坪の小さな家。
そのスケール感が発信してくれるメッセージには奥深いものがあると感じました。

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2010年08月01日

M-1

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M-1にお住いになっている方のご好意で見学させていただくことができました。
「M-1」と言っても漫才グランプリではありません。
「セキスイハイムM-1」という1970年に発表されたユニット式住宅です。
開発に関わったのが建築家の大野勝彦氏。
「無目的な箱」と呼ばれた2.4mX4.8mの平面モジュールで高さが2.7mという鉄骨のラーメンフレームをひとつの単位として、その組み合わせで住宅をつくるシステムなのですが、デビューとなった1970年代当時としても画期的なシステムでした。
単位モジュールの組み合わせ方など、M-1が紹介されている書籍の情報ではよくわからなかったことが、実際に見学させていただくとよくわかりました。
面白いのは、ひとつのユニットが仕上げまで工場で完全に完成されていて、それを現場でつなぎ合わせる方式が徹底されていたこと。工事中、というか組み立てている時の写真も残されていて、それも見せていただきましたが、とても新鮮でした。
工業化住宅が進もうとした一つの方向がはっきりと明確に実践されていたのだなと思います。
M-1のデビューの後「工業化住宅」は「商品化住宅」に変貌してゆき、M-1は「商品化住宅」になりきれずに広く普及することはなかったのですが、これからの住宅を考えるときに、M-1が示した一つの方向性は再評価される必要があるのではないかと思っています。

M-1 アーカイブス

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2010年07月18日

下山先生の講義 第四回目 近世−1

今日は芸大を会場として行われている
下山先生の講義の第四回目でした。
前回は残念ながら出席できなかったのでご無沙汰してしまったなという感じですが
下山先生はいつもの名調子で、いつにもまして大変刺激的な講義となりました。

というわけで、前回までが中世で今回から近世。
この講義では近世を安土桃山時代以降としています。

この時代の代表的な建築物として城郭と書院造りの例を取り上げて、架構方法と構造要素としての壁の不在、そのかわりに屋根の架構(とくに「ハネギ」の重要性を指摘しておられました)が耐力要素としてかなり効いているのではないかという考えを示されました。

今回の講義は、下山先生がご自身のブログで最近話題にしておられる
日本の建築には壁がなかった、必要としなかった、というテーマを
ひとつ掘り下げてお話して下さったと思います。

来月は近世の二回目で、都市部の町家についてお話くださるということ。
ますます楽しみな講義となりました。

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2010年07月05日

武蔵野美術大学 美術資料図書館---藤本壮介

武蔵野美術大学には芦原義信氏設計による端正なプロポーションの美術資料図書館がありましたが、1967年の竣工ですからすでに蔵書管理などの面でも無理があったようで、武蔵美創立80周年にあわせて新しく建てることになりました。新しい図書館の設計は藤本壮介氏。ちなみに、芦原義信氏の図書館は美術館として生まれ変わるようです。

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2010年06月08日

芝棟

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樹海ハイキングのスタート地点でありゴールでもあった「野鳥の森公園」近くにありました。芝棟の茅葺き屋根です。
でも、よく見てください。なにか変でしょ?

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2010年05月28日

昭和保育園---山本成一郎設計室

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あいにくの雨空になってしまいましたが5月26日に山本成一郎さんが設計された「昭和保育園」を見学させていただくことが出来ました。
講堂+食堂+事務室がはいる棟と園児のいる棟の二棟がそれぞれ別棟の家型の意匠をまとってL字型に配置されております。

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2010年05月26日

明治座@加子母

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加子母に残る芝居小屋「明治座」の楽屋に残された役者たちの落書きです。

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2010年05月17日

下山先生の講義 第二回目

昨日は、下山先生の講義
「知っておきたい日本の木造建築工法の展開」の第二回目でした。
古代および中世-1ということで
竪穴式住居から浄土寺浄土堂まで。
第一回目に引き続き大変密度の濃い講義でした。
テキストが図版が豊富でとても良いと思います。

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2010年04月29日

「VectorworksではじめるCAD 2010/2009/2008対応」--- 五十嵐 進

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「VectorworksではじめるCAD 2010/2009/2008対応」
著: 五十嵐 進 出版:ソーテック社
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Machintoshを使うものにCADの選択肢は少ない、といいますか、およそ「MiniCAD」の時代から名前は変われども「Vectorworks」しかない、と言っても過言ではないのです。
ですから、Machintoshを愛する設計者は、Vectoeworksをも愛するようになります。AutoCADや、未だアトリエ系の設計事務所でのシェアが高いJW-CADなんて、世界標準だよ、とか、使い易いよ、とか言われても、まるで興味の対象にはならないのです。
ただ、建築のデザインをする者にとって、図面とは建築工事に関わる記号を明記したものというよりも、感覚的にそれは、イラストであり、ひょっとしたら絵画だったりするものですから、Vectorworksの紙に出力した時をイメージしながら作業を進めてゆくという考えは、実に肌にあったものと言えます。だから、というとなんですが、Windows版のシェアも伸びているのだと思います。

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2010年04月19日

下山眞司先生の「知っておきたい日本の木造工法の展開」@芸大

昨日は「伝統木構造の会」が主催の
下山眞司先生の連続講義の初回でした。
タイトルは「伝統を語る前に・・・知っておきたい日本の木造工法の展開」。
毎月開講の全6回です。

私は武蔵野美術大学を卒業したあとに筑波大学の大学院修士課程に進学しました。今から20年以上も前の話です。
大学院に行くということは、研究課題をもってその研究を進めるために指導教官につき研究室に所蔵することと、一般的には思われています。しかし、今だから言えるのですが、私にそのような研究課題はなく、実は動機が曖昧なまま進学してしまったのでした。そのために、書いたことのない「論文」というものに、大きく頭を悩ませることになるわけです。

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2009年12月15日

「無級建築士自筆年譜」---松村正恒

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「無級建築士自筆年譜」
著:松村正恒 住まいの図書館出版局 住まい学体系060
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敬愛する建築家泉幸甫氏からの熱烈なる推薦。
ずっと前に、松村氏のことを尊敬しておられた知人がいましたが、その人のおかげで松村氏の名前も日土小学校も知っていました。泉氏からこの本のことが話題になった時も、ああ知っている、と。でも、知っているって、なにを知っているんだか、というわけで、やはり本を手にするわけです。

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2009年11月09日

西落合の家---吉村順三

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吉村順三設計の西落合の家(1957年)が取り壊されるそうです。解体前に見学会が開かれるというので出かけてきました。
入り口のたたずまいも端正なものですが、中に入って、まずは「小さい」という第一印象を受けました。「小さい」ということは「狭い」ということでもありますが、そこには住まいというものがもつべきバランスを熟考してえられたひとつのかたちとしての「小さい」であり、吉村順三という建築家の強い意志さえ感じることが出来たと思います。

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2009年11月04日

泰山館

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建築家交流ツアーで、土浦亀城邸ともう一つ見学させていただいた、泉幸甫氏の泰山館。
他の参加者はもっとたくさん見学していますが、私はこの2件のみ。
以前からちゃんと見たいと思っていた建築ですが、泉氏ご本人のご案内で見ることが出来ました。
泰山館はクリストファー・アレグザンダーパターン・ランゲージの手法で設計された建物です。パターン・ランゲージとは利用者参加型の設計や建設のプロセスをサポートするための手法です。
泰山館は、集合住宅におけるパターン・ランゲージ手法の採用例としてエポックメイキングな作品でもあります。
20年前、40歳の泉幸甫氏がやりとげたことは、今の私たちにも大きな刺激をあたえ続けています。

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2009年11月02日

土浦亀城邸

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家づくりの会の建築家交流ツアーで土浦亀城邸を拝見することが出来ました。
建築を学ぶものでしたら誰もが知っている有名な住宅です。
1935年に完成。すでに70年以上も時を経た住宅。東京都有形文化財にも指定されています。
秋晴れの青空に白いモダンな箱がよく似合います。

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2009年11月01日

「建築学生の[就活]完全マニュアル」

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「建築学生の[就活]完全マニュアル」
著者:星裕之 発行:エクスナレッジ
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こういう本を紹介するからといって、私がこれから就活をするわけではありません。
この本は、たしかにこれから建築業界に入ろうとする学生さん向けに書かれている本ですが、複雑多様化する建築業界を、全体的に俯瞰して紹介してくれる本であり、今まさに建築業界にいる自分のポジションを見定めるための絶好のガイドブックとなっています。だから、私などが読んでいてとても面白い。ほんとに、建築業界の全体を良く把握している本だと思います。

私の事務所でもスタッフを随時募集していて、時々面接などもしたりしますし、試しに働いてもらうこともあります。これから建築業界に入ろうとする若い人と話をするのは面白い。しかし、あまりにも、さきほども書きましたが複雑多様化する建築業界について、今の若い人は何も知らないのですね。まあ、でも、私だって、学生の頃、どれくらいこの業界のことを知っていたかといえば、人のことは言えません。模型が作れる、図面がちょっとは描けると雇ってもらえるかな、なんて考えていたくらいです。
しかし、この建築業界に今まで経験したことのない大変動が訪れるのではと多くの予測があるなか、自分の生きる道をそれぞれが求めてゆく必要のある時代に、こういう業界の全体像をおさらいしておくことも、あながち無意味なことではないと思ったりします。

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2009年10月26日

広瀬謙二のSHシリーズ@可喜庵

先日、茅葺き屋根の解体工事を見学させていただいた可喜庵で、建築家広瀬謙二氏のSHシリーズについてのお話を聞くことが出来るということで、土曜日になりますが出掛けてきました。講師はお弟子さんである矢野和之氏。ただし、会場は可喜庵から変更になってお隣の鈴木工務店さんのモデルハウスになっていました。
今、広瀬氏のSHシリーズをこうして拝見していると、そのプロポーションの美しさにあらためて驚かされます。建物のプロポーション、開口部のプロポーション、架構のプロポーション、部材のメンバーのプロポーション。そこに美しさを追求した氏の足跡をはっきりと感じることが出来ました。
一つ面白かった話。有名な話かもしれませんが、氏がどうしてスチールハウスの道を進んだかという理由。それは、木造だと大工さんが図面を観る見ないに関わらず自分の判断で仕事を進めてしまう。それが大工さんの力量と言うことでもあるとは思うのですが、それでは建築家の立ち位置はどこにあるのか、ということになります。特に技術、という点に関して建築家がコントロール出来なくてどうするのか、という問いが氏のなかにあったと言います。
スチールハウスならば建築家が描いた図面がなくては始まらない。それでは、スチールハウスを追求しよう。そこに建築家と技術を結びつけるものがある。と、そういうことだたようです。
建築家とは一体なんなのか?深い問いかけがそこにはあると思って家路につきました。

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2009年10月12日

安楽寺「八角三重塔」

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体育の日の三連休に、家内の実家の松本に行っていました。
松本から少し足を伸ばして別所温泉へ。
これは安楽寺の国宝「八角三重塔」です。
鎌倉様式の端正なつくりの建物です。
鎌倉様式は良いですね。歴史的な建物の中でも一番好きかもしれません。

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2009年09月07日

フォルマ・フォロ セミナー 第1回 坂本一成講演会

土曜日は日月会主催の「フォルマ・フォロ セミナー 第1回 坂本一成講演会」に出かけました。「日月会」とは武蔵野美術大学建築学科の卒業生の会です。
建築家の坂本一成氏は、私が武蔵野美術大学在学中で3年生になる時に東京工業大学に籍を移されました。私は坂本先生のゼミには参加できませんでしたが大学2年生の最後の課題で先生の設計演習を受講する事が出来ました。当時は、坂本先生は1年生の図学を担当されていて、確か土曜日の午前中の2時間の、1時間目に講義があり2時間目が演習となっていました。反抗的だったのか朝起きれなかったのか、そこのところは定かではありませんが、私は1時間目の講義をさぼって演習だけ受講。それでも、図学はもともと得意だったので講義を受けなくとも主題された課題を解くのはさほど難しくなくこなして いい気になっていた記憶があります。
坂本先生は当時、祖師谷の家を発表されたばかりだったと思います。新進気鋭の建築家として注目を浴びていました。そんなこと新潟の田舎から出てきた私は知る由もなく、無礼な事をしていたなあ、などと思い出されます。

その坂本先生の今回のテーマは「構成形式と現実条件の緊張関係・ニュートラルな建築空間のために」。散田の家から最新作までを振り返りながら「建築とは何か?」というとても大きなテーマをお話してくださったと思います。

以下、セミナーの覚書。

続きを読む "フォルマ・フォロ セミナー 第1回 坂本一成講演会"

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2009年08月30日

ヒヤシンスハウス

詩人の立原道造は自らの小屋を想いスケッチを描いて、いつかは実現したいと考えていましたが、それはかなわずに他界してしまいました。そのスケッチをもとに2004年につくられたのがこの建物です。
延べ床面積で14.32㎡、4.3坪の平屋の片流れ。
ベッドとトイレはありますが、キッチンやお風呂はありませんから、独立した住宅と呼ぶには無理がありますが、こんな小さな小屋を池のほとりに持つことが出来たらなんて幸せなんだろうと思ってしまいました。

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2009年08月18日

いわさきちひろの黒姫の山荘

安曇野ちひろ美術館の敷地内に復元されていたいわさきちひろの黒姫高原の山荘がとても素敵でした。

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2009年07月10日

武蔵野美術大学4号館---芦原義信

090705-yongoukan-01.jpg

武蔵野美術大学4号館がリニューアルされていました。
ピロティに面したカフェが出来て、学生に人気のパン屋さんもあって、お昼時は長蛇の列なのだそうです。

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2009年01月13日

Loftcube

6.25mX6.25m
およそ40平方メートル。
その中に生活をデザインする。
とても簡易な可動パーティションをアレンジすることが
生活の場面を生むインテリアとなる。
ドイツのデザイナー、アースリンガーの仕事です。

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2008年12月15日

伝統構法、そして 2x4

2x4工法の現場を一度見に来ませんかという
工務店さんからのお誘いで行ってきました。
2x4工法と一口では言っても
パネルを工場で組み立てるものと現場で組み立てるものとがあり
今回見せていただいた物件はプレカットされた部材を使って現場でパネルを組み立てていました。

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2008年12月09日

とどいた!!---久宝さんから

先週の金曜日は大阪の金属製作会社
株式会社久宝さんの社長さんがわざわざ私の事務所までお立ち寄りくださいました。
この社長さん「光代」さんというHNで私のブログにも時折コメントをくださっている方です。
久宝さんはアルミの型抜き加工で壁吊り棚をつくっておられます。
これがとてもすばらしいディティールで
素敵ですねと連発していたらサンプルにと一つ送ってくださったのでした。

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2008年11月27日

回船問屋 森家@岩瀬

高岡の瑞龍寺から岩瀬浜へ。
岩瀬は富山から「富山ライトレール」という可愛い電車に乗って25分くらい。
岩瀬には回船問屋の並ぶ町並みが残っています。
その中で「森家」が一般公開されているというので行ってみました。
ところが、我々が到着した時は既に夕暮れ。
夕闇に追われ森家にたどり着いた時は閉館時間になっていましたが
館内案内の方の特別大サービスで中をみることが出来ました。

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2008年11月26日

瑞龍寺 伽藍・人体表想図

瑞龍寺は曹洞宗のお寺ですが
典型的な曹洞宗伽藍として有名です。
その曹洞宗伽藍を人体でたとえたのがこの図。
「人体表想図」です。

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2008年11月25日

瑞龍寺

今回の富山旅行の二日目に
高岡市の瑞龍寺を訪れました。
何の予備知識もない私を壮大な伽藍が迎えてくれました。
最初の写真は振り返ってみた「山門」です。

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2008年11月23日

雅樂倶

金曜日から泊まりがけで家づくりの会の仲間と富山に研修旅行に行っていました。
YKKとKIMADOの工場見学。
宿泊先は「雅樂倶」です。

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2008年10月22日

銅御殿--旧磯野邸

今日は、家づくりの会でご一緒させていただいている
山本ミヤコさんのお計らいで、茗荷谷にある「銅御殿」を見学させていただきました。
築100年の木造3階建て。
屋根と外壁に銅版が張ってあります。
完成時は燦然と輝いていたことでしょう。

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2008年10月09日

シンポジウム「『日常の詩学』について」

昨日は東京工業大学で行われている
坂本一成建築展にあわせた企画の
”シンポジウム「『日常の詩学』について」”に行ってきました。
会場には定員の100名をはるかにこえた人が集まり
立ち見のみならず、ホワイエから傍聴する人びとであふれていました。
若い女性が多かったのが印象的でした。
とても面白くスリリングなシンポジウムでしたので少し覚え書きをしておきます。

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2008年09月30日

横須賀美術館

先日、鎌倉に出かけた時に
思いついたので「横須賀美術館」に足をのばしてみました。
設計は山本理顕氏。
今まで氏の建築については少し固い印象を持っていましたが
この横須賀美術館は実にやわらかい感じがしました。

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2008年09月20日

丸山純夫さんという建築家

18日は木の研究会@家づくりの会で
足利市で独自の家づくりに取り組まれている丸山純夫さんを訪問しました。
丸山純夫さんはアーキテクトビルダーです。
設計施工の工務店ではありません。施工を請け負う建築家です。
木構造用の引っ張り金物である「鬼に金棒」の考案者としても知られています。
まずは、最近のお仕事を拝見させていただきました。

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2008年08月29日

まつもと市民芸術館


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2008年08月07日

尾島山荘

早稲田大学建築学科の教授をつとめられていた
尾島俊雄先生の山荘にお邪魔する機会を得ました。

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2008年08月03日

建築が見る夢 石山修武 12の物語展

今日の「新日曜美術館」は建築家の石山修武さんが取り上げられていました。
世田谷美術館で開催中の展覧会と関連した放映でした。
でも、こんな放送があるなんて展覧会会場での告知を見るまで知りませんでした。
今日は、午後から世田谷美術館に行ってきたのでした。

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2008年07月15日

ヨコハマ丘の家---伊藤寛

建築家伊藤寛さんの新作を拝見する機会を得ました。
京急の駅から胸突き八丁の急坂を登りきったところ
まさに丘の上に建つ住宅です。

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2008年07月08日

銀座ミキモト

カークさんの個展を観るついでに
銀座のミキモトへ。
伊東豊雄の設計。
ピンクが可愛い。
驚いたのは、銀座の街並みになじんでいたこと。
「なじんでいる」では曖昧すぎますね。

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2008年06月19日

建築家 本間至さんのお仕事にふれる

家づくりの会の総会の翌日
清里にある本間至さんの別荘を拝見させていただきました。
強者建築家たちが別荘を取り囲んでいます。

最近、本間さんが出された本は
家づくりについてのたくさんの知恵が詰め込まれた内容充実の本でしたが
こちらの別荘も、大きなところから細かなところまで隅々にわたって大切に設計されています。
20坪強の広さに多くのアイデアが詰め込まれていますが、まったく嫌味にならず自然に全体の中に溶け込んでいるのはさすが。一軒の家の全体像を崩さず、よけいなものを加えず、さりげなくまとめられたお仕事はとても魅力的でした。

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2008年06月14日

古いものと、新しいもの

今日は建築家の高野保光さんのお仕事を拝見させていただく機会を得ました。
築80年の母屋に離れのように新しい家が接ぎ木されていました。
この80年の年月が設計のテーマ。
そして、そこには「古いもの」と「新しいもの」が
互いが主張せず、おたがいにその場を譲り合いながら素直に生活の場を創りあげていました。
新旧を強烈に対比させるのでもなく、古いものへの過剰な思い入れでもなく。
その関係は、今までにない、なにか大きなものの上に成り立っているのではと思います。

明日からは家づくりの会の年に一度の総会で清里に行ってきます。
帰りは月曜日の夕方になります。

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2008年06月09日

浮游の庭

ここはどこでしょう?

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2008年06月06日

アトリエフルカワ 10年

080605-jimusyo10nen.jpg

おかげさまで、アトリエフルカワは10周年を迎えることが出来ました。
この6月1日からアトリエフルカワ一級建築士事務所は11年目に突入です。

もう10年、まだまだ10年。

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2008年05月26日

群馬音楽センター---A・レーモンド

これはなんでしょう?

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2008年05月12日

高崎哲学堂(旧井上房一郎邸)---A・レーモンド

鎌倉で行われていたレーモンド展に行きそびれたなあと思っていたら、高崎でもやっているので行きませんかというお誘いを受けて、先日行ってきました。その時に高崎にはレーモンド設計になる「音楽ホール」とこの「高崎哲学堂(旧井上房一郎邸)」が現存しておりそちらも見学することが出来ました。なかでも「高崎哲学堂」は素晴らしく、この建物を見ることが出来ただけでも高崎に行った甲斐があるほどでした。

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2008年05月09日

Erskine's Stairway

「水無瀬の町家」を見学し、その後で諸先輩方と「散田の共同住宅」などに脚をはこんだ時に、やはり話題となったのは「水無瀬の町家」の階段のことでした。
写真は雑誌「新建築」の1971年4月号に掲載された「水無瀬の町家」の階段の写真です。
建築家秋山東一さんに教えられ、これが建築家ラルフ・アースキンの階段のコピーであることを知ってはいましたが、実物を目にしてみるとオリジナルについて知りたくなりました。
幸い、ジュンク堂池袋店にアースキンを特集した「a+u」の2005年4月号のバックナンバーがあったのでさっそく買い求めてきたのでした。
そこには、ちゃんとアースキンの階段が紹介されていました。

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2008年05月08日

散田の共同住宅

「水無瀬の町家」を見学したあと、諸先輩方に連れられて「散田の家」と「散田の共同住宅」まで足をはこびました。
「散田の家」は建築家坂本一成の1969年のデビュー作。「水無瀬の町家」が1970年。そして、「散田の共同住宅」が1980年になります。私が武蔵美に入学したのが1981年ですから、ちょうどその頃の作品となります。

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2008年05月07日

水無瀬の町家と抽象的で自立した空間

隣接して新築されたANNEX(別棟)とともに「水無瀬の町家」を見学させていただく機会を得ました。
私がこうして、建築設計の仕事を、それも住宅中心に営んでいるのは、学生時代に端を発しています。それは、その時に坂本一成先生に出会ったからと言っても過言ではないのですが、田舎から東京に出てきたばかりの私は「坂本一成」の名も知ることなく、ましてや「水無瀬の町家」も知りませんでした。建築学科の友人が「坂本一成」の名を特別な存在として告げ、一方、坂本先生は一年生の私には図学の先生として教壇に現れたのでした。
大学の最初の1年間はそういう意味で驚きの連続で、当時全盛だったポストモダンについてもまったく無知だった私も次第に現代建築というものに開眼。そのうちに坂本先生の言うこと書くことに耳をすませ眼を走らせる日々が続いたことを思い出します。
その坂本先生も私が3年生になるときに東京工業大学に移られ、ついには坂本ゼミの学生になることなく私は大学を卒業することになります。

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2008年04月01日

猪俣邸---吉田五十八

猪俣邸は建築家吉田五十八の設計になる、いわゆる新興数寄屋の代表作です。
広い敷地に平屋建てという贅沢な造りですが
通りから見ると実にひっそりとしたたたずまいを見せていて
我を主張することなく街に溶け込んでいます。

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2008年03月31日

饒舌抄---吉田五十八

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饒舌抄
著:吉田五十八 出版:新建築社
amazon

建築家吉田五十八は現代数寄屋を完成した人として有名ですが
その吉田五十八が書いた物をまとめたのがこの本です。

この本を読むと、住宅を設計する者として、時代は変われども今でも参考になることがたくさん書かれていることに驚くばかりです。
社会は変わり、建築の社会的な意味は大きく変わっても人の生活というものは意外と変わっていないのかもしれません。とすれば、建築家の社会的な存在意義も大きく変わり、公共建築など「大きな建築」を手がける建築家の姿も変わってきたのに対して、住宅という「小さな建築」を設計する建築家の姿はそれほど変わっていない。ゆえに、今の我々にも吉田五十八の言葉に学ぶことは多いのだろうと思います。

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2007年11月29日

「川合健二 マニュアル」---川合健二ほか

「川合健二マニュアル」
著:川合健二ほか 発行:acetate
acetate

予約注文していた「川合健二 マニュアル」が届きました。

「川合健二」という人については
建築を学んでいた学生時代に、建築家の石山修武さんを通して知ったわけですが、コルゲートパイプの家の創始者として、私たちと同世代の建築関係者にとって「川合健二」という名前を知らない人はいないでしょう。
ただ、それは石山修武の目を通してみた「川合健二」だったわけです。当時学生だった私たちが「川合健二」という人物についてもっと知りたいと思っても、石山さんの言葉以外に手がかりになる情報をほとんど得る事が出来ませんでした。ある種、闇の中の人、遠い世界の人、となっていたのです。

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2007年11月20日

立川の家

土曜日、17日は建築家の伊藤寛さんの最新作を見学させていただきました。
伊藤寛さんは私にとっては長谷川敬アトリエの先輩にあたります。
また、杉という素材をこれほどシャープに柔らかく使いこなす建築家を私は他に知りません。

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2007年11月15日

中村好文さんのお話を聞く

昨夜は、武蔵野美術大学の公開講座に出かけ
建築家中村好文さんのお話を聞いてきました。

お話の中心は今年の5月に愛媛にオープンした「伊丹十三記念館」。
記念館がいかにして誕生したのか新潮社の松家さんの口から語られましたが
伊丹フアンの中村氏がそのオファーを受けた時、電話をかじりたいほどだったそうです。

さて、中村氏のお仕事は
私の事務所がある目白の「mon sakata」というブティックの内装と
千葉県の山の中にある、古道具坂田の個人的な美術館である「as it is」を拝見したことがあるくらいでしたが、実は正直なところ、どうもピンと来ないなあ、と言う印象を持っていました。
しかし、今回のお話を聞いているうちに、中村好文さんのお仕事が少し見えたような気がしました。

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2007年11月13日

「住宅論」---篠原一男

「住宅論」
著:篠原一男 SD選書
amazon

「住宅は芸術である」という言葉の響きに
驚きながらページをめくっていた学生時代から四半世紀が経とうとしている今
何だか気になって、もう一度読み返してみました。
初出一覧をみて驚いたのが1958年から1970年にかけて書かれたものだということ。
篠原一男、33歳から45歳にかけての文章なんですね。
読み直してさらに驚いたのは、いまでも十分刺激的な内容だったということです。

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2007年11月07日

蒲原宿の家

先の静岡ツアーで一番印象に残ったお宅です。
宿場町の街道沿いの古い民家をリフォームしています。
言葉で言いますと、そんな簡単な事になってしまいますが
建て替えようとしていたご家族と一年かけて話しあい
今まであったものを出来るだけ残す方針になったそうです。

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2007年10月13日

上小沢邸

10月12日。紫外線が眩しいお昼前に上小沢邸を見学させていただきました。

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2007年09月08日

ル・コルビュジェ展

070901-corbusier.jpg

もう一週間も前、先週の土曜日になりますが、森美術館で開催中の
ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡」に行ってきました。

あまり期待しないで出かけたのですが
いくつかの発見があり私としては大変刺激的な展覧会だったと思います。

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2007年08月07日

「黒水晶」訪問

8月4日。
とても暑い日。建築家の伊藤寛さんの自邸を見学させていただきました。

小田急線生田駅を降り、つづら折りに坂を登ってゆくと
「黒水晶」と名付けられた自邸は急な斜面に水晶石が頭を出すようにありました。

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2007年07月01日

松本城

この週末は松本におりました。
松本は良いですねえ。
久しぶりに松本城の天守閣にも登ってきました。

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2007年05月06日

防砂


K100D 1/100s f5.6 iso200 18mm

日本海は気性が激しい。
砂浜が続く海岸べりは海からの強い風で浜辺の砂が叩きつけられるように飛んでくる。
そうした海からの激しい砂嵐から家を守るための防砂の囲いが家々にほどこされている。
この板塀はとても美しく、街並みに表情を与えている。
興味深いのは、板と板を隙間無く並べたりしないところだ。
3cm程度の隙間をあけて板を並べている。
これは、風の力をまともに受けてしまっては板が折れてしまうから適当に風の力を受け流してあげる知恵である。
この板塀が美しいのは、自然との人との関わり方に無理がないからだと思う。

採集地:石地海岸@新潟県

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2007年04月10日

小地蔵尊@正福寺

八国山へ向かう途中立ち寄ったお寺さんには
可愛らしいお地蔵さんが並んでいました。

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2007年04月01日

花曇り@第五回アースダイビング大会

3月31日。昨日です。
第五回アースダイビング大会に参加してまいりました。
今回は、方南町から善福寺川にそって歩きながら
前川国男による設計の阿佐ヶ谷住宅まで足を伸ばそうという企画です。
企画されたiGaさんことMADCONECTIONの五十嵐進さんの手になる
A4サイズ17枚による詳細なパンフレットには今回の企画意図がわかりやすく解説されておりました。
いつもながらのそつのないお仕事に感謝と感激であります。
(仕事はこうでありたいですね。)

というわけで、心配された雨も降らず
花曇りの中アースダイビング大会は無事執りおこなわれたのであります。

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2007年03月24日

伊藤寛さんの新作とデ・キリコと壁の詩学

ちょっと前になりますが、伊藤寛さんの新作を見せていただきました。
伊藤さんは、私が勤務していた長谷川敬アトリエの先輩になります。

今回の住宅は木造三階建てで
防火の規制がかかるということもあってでしょう、柱と梁を見せる杉の木のデザインではありません。

伊藤さんの仕事はいつも刺激的です。
私にとって、もっとも刺激的なのは、杉という材料の使い方です。
ちょっとした使い方で、杉という材料がいつもと違う表情になっていて、とても参考になります。
伊藤さんのお仕事は、たんに柱と梁を見せるというのとはひと味もふた味も違った木の家のデザインのひとつのあり方を示してくれていると思います。
ただし、今回は柱と梁を隠して、杉の木は家具の一部だけでしたので、そこのところがちょっと残念でしたが、それでも、かなりの力作でしたし、今回は、杉の使い方ではなく、壁の使い方に刺激を受けて帰ってきました。

敷地の形に合わせた不整型の建物で
プランも不整型。どこにも直角がない、そういう感じ。
また、南に開くよりも
北側に広がる都市公園に対して開く手法で
公園の常緑樹(たぶんシラカシ?)を
三階の居間・ルーフバルコニーに大胆に取り込んでいます。

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2007年03月21日

尺八とギター@中村彝アトリエ

今日は、下落合に現存する「中村彝アトリエ」にて
尺八とギターの演奏会がありました。
普段は、なかなか拝見できないアトリエの内部まで見学できる機会ということでもあり行ってきました。
尺八の演奏は、以前に三春堂ギャラリーでも聴かせていただいた岸本先生。
ギターは蓮見昭夫さん。
緑に囲まれた「中村彝アトリエ」の中庭にお二人の優しい響きが天まで届くようでした。

続きを読む "尺八とギター@中村彝アトリエ"

投稿者 furukawa_yasushi : 17:30 | コメント (4)

2007年03月18日

「住宅の射程」---磯崎新の「住宅は建築か」

「住宅の射程」
著:磯崎新、藤森照信、安藤忠雄、伊藤豊雄 発行:TOTO出版
amazon

4人の講演を収録した本書の中から磯崎新の「住宅は建築か」と
藤森照信の「分離派問題」が興味深く刺激的でした。
今回は磯崎新の講演について論旨をクリップしておきます。

続きを読む "「住宅の射程」---磯崎新の「住宅は建築か」"

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2007年03月17日

窓-ガラス@岡崎邸-鳥取

鳥取の岡崎邸の窓。
増築に次ぐ増築、改築に次ぐ改築で
建物が傾いでいるのがわかりますが
昔のガラスをここでも見つけました。

まどがらす(恵比寿編)

投稿者 furukawa_yasushi : 10:00

2007年03月11日

水無瀬の町家

建築家秋山東一さんがご自身のブログで紹介されていたので
八王子に行く都合に合わせてさっそく行ってみました。
「水無瀬の町家」は建築家坂本一成氏の第二作目。
一作目が「散田の家」。こちらは師(篠原一男)へのオマージュともとれる作風ですので「水無瀬の町家」を実質的なデビュー作とする向きも多いようです。

続きを読む "水無瀬の町家"

投稿者 furukawa_yasushi : 21:25 | コメント (8) | トラックバック

2007年03月09日

愛知県立芸術大学@吉村順三記念ギャラリー

吉村順三記念ギャラリーで行われている「小さな建築展 2--愛知県立芸術大学」に行ってきました。
会場の大きな模型の前で、奥村昭雄先生から、建設前の敷地の様子からマスタープランの考え方など丁寧な説明を聞かせていただきました。

この模型は、昨年芸大で行われた吉村順三展で作成されたものを奥村先生が自ら大幅に手を加えられたのだそうです。当初はそれぞれの建物のボリュームが分かる程度の模型だったのですが、透明な素材で建物が抜けてむこうが見えるところなど、手が加えられていました。

続きを読む "愛知県立芸術大学@吉村順三記念ギャラリー"

投稿者 furukawa_yasushi : 10:00 | コメント (2)

2007年02月27日

サンルーム@仁風閣

先日、螺旋階段をご紹介した鳥取の仁風閣ですが
2階に上がるとこんな素敵なサンルームがあります。
実にすがすがしい。
必要以上の飾りがないのが良いですね。

投稿者 furukawa_yasushi : 13:55 | コメント (4) | トラックバック

2007年02月23日

中村彝のアトリエ@下落合

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中村彝(つね)は大正期の洋画家であり、国立近代美術館蔵の1920年作「エロシェンコ像」(写真)は重要文化財にも指定されています。
中村彝(Wikipedia)

その中村彝の自宅兼アトリエが下落合に現存しています。
建物の老朽化は進み、すでに保存か解体かが迫られており
このほど「中村彝アトリエ保存会」が設立されることとなったとのお知らせを頂きました。

下落合界隈の文化を詳細な記事にされているChinchiko Papaさんのブログ「Chinchiko Papalog」を読めばその大切さがよく分かります。

Chinchiko Papaさんの書かれた中村彝の記事

○三春堂の安藤三春さんが「「中村彜アトリエ保存会」設立準備会」のお知らせを出しておられます。
保存に賛同していただける方は、そちらを参照くださると幸いです。
→「「中村彜アトリエ保存会」設立のためのお願い」(三春のときどき通信)

○「中村 彝(つね) アトリエ
新建工舎の小薗江さんがブログに茨城に新築復元されたアトリエをご紹介くださいました。

投稿者 furukawa_yasushi : 10:50 | コメント (8)

2007年02月19日

地震と城下町@鳥取

鳥取城(通称「久松城」)は、戦国時代中期(1545年)に出来た自然の地形を生かした出城であり、眼下には鳥取の城下町が広がっています。その城下に現存する武家屋敷が、先日の「岡崎邸」であります。また、先に紹介した「仁風閣」は鳥取城の丸の内にあります。

冒頭の写真は、鳥取城下の古地図です。「NPO市民文化財ネットワーク鳥取」のHPよりお借りしてきました。
地図が傾いているのはオリエンテーションを合わせているためですが、中央の上が鳥取城です。そのすぐ外に最初のお堀があって、そこからは武家屋敷のエリアが次のお堀まで続いています。さらにその外と蛇行する自然の河を利用したお堀までの間が町人街になっています。一般的なお城の形式ですね。

この鳥取の城下は大きな災害に何度か襲われているのですが、その中でも昭和18年(1943年)の鳥取震災はマグネチュード7.3、死者1025名という、壮絶なものでした。
民家家屋はほとんど倒壊したということです。そのなかでも特に武家屋敷の被害に比べて町民の長屋の被害が大きかったそうです。

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投稿者 furukawa_yasushi : 16:20

2007年02月16日

武家屋敷「岡崎邸」@鳥取

鳥取は32万石という城下町。140年ほど前には城下に約4420世帯あったそうで、もちろん武家屋敷も多かったわけです。しかし、昭和18年の鳥取地震と昭和27年の大火でほとんど失われ、今ではこの「岡崎邸」と「福田邸」が残るだけなのだそうです。
この「岡崎邸」も、最近まで実際に住まわれており、大幅な増改築がされていますが、内部には鳥取の武家屋敷を伝える興味深いことがたくさん残されていました。

鳥取環境大学の教授であり「NPO市民文化財ネットワーク鳥取」の理事でもある、渡辺一正先生にご案内いただきましたので、いくつかの興味深いところをご紹介させていただきます。

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投稿者 furukawa_yasushi : 19:10

2007年02月13日

仁風閣の螺旋階段@鳥取

明治40年5月に完成した仁風閣(じんぷうかく)は、時の皇太子殿下の山陰地方の宿舎として建てられました。
設計は片山東熊とされており、当時全国各地の大工の棟梁がつくっていた疑似洋風の建物とは一線を画した意匠となっています。
一千平米の規模の建物ですが、工期はなんと8ヶ月。日本海側の気候での冬場の工事だったことを考えると、その工期の短さに驚きます。さらには、建設費が当時のお金で4万4千円。市役所の予算が5万円の時代ですから、片山東熊に設計を依頼したことなども含め力の入れようが分かります。
同時に、この建物の完成とともに鳥取県に鉄道は開通し電気もやってきました。
そういう意味では鳥取の文明開化の訪れを象徴する建物なんですね。

その内部にて、すばらしい螺旋階段が目にとまりました。

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投稿者 furukawa_yasushi : 11:45 | コメント (12) | トラックバック

2007年01月06日

小柳医院と高田日活

高田の街にある小柳医院。
雁木が本来持っている表情をしっかりと残していてとても綺麗です。

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投稿者 furukawa_yasushi : 09:00 | トラックバック

2007年01月05日

高田の雁木と高田式

高田の街は雁木で知られている。
高田の雁木
古くは、雁木の上に一部屋つくられた。こういう古い形のものも、数は減ったがその姿を残しているものがいくつかあった。

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投稿者 furukawa_yasushi : 11:51 | コメント (8) | トラックバック

2006年12月18日

くら


K100D 1/160s f7.1 iso200 18mm (Photoshopで調整)

東久留米郊外は畑が広がっている。
昔ながらの農家も多い。
そういうところには、土蔵が今もちゃんと残っているのだが
それが、壊されていた。

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投稿者 furukawa_yasushi : 09:25 | コメント (2)

2006年09月13日

いわむらかずお絵本の丘美術館

子供達は、いわむらかずおさんの絵本が大好きです。
特に娘は、14匹シリーズの「くんちゃん」が好き。
その、いわむらかずおさんの美術館は
野沢正光さんの設計になる建物で、OMソーラーが採用されています。
今年のファミリーキャンプを馬頭町にしたのは
この美術館に家族で行ってみたかったからです。

アプローチからは建物の全体像が一切見えないようになっていて
あけびのパーゴラをくぐって入るエントランスは
まるで、小さなねずみたちのいる森の中に入ってゆくようです。

そして、最初の写真。
カフェから出ると深い軒のテラス。
この深い軒が、とても印象的でした。

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投稿者 furukawa_yasushi : 09:20 | コメント (9)

2006年08月24日

「法隆寺宝物館」---谷口吉生

かねてから、見てみたかった
谷口吉生氏の設計になる上野国立博物館の「法隆寺宝物館」を
若冲を観に行ったおりに見てきました。

美しいプロポーションは写真で見るとおりで、すばらしいですね。
アプローチからの水を張った演出、そして、深く軒の出たような内側とも外側とも言えない空間の魅力はさすがだと思いました。

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投稿者 furukawa_yasushi : 09:20 | コメント (2) | トラックバック

2006年06月26日

as it is

その小さな美術館は
坂道のカーブからはずれた
狭い道を登り切ったところにあった。
目白で古道具坂田をいとなむ坂田和實氏が
千葉の山中につくった「as it is」という名の美術館。
世界から集められた古道具が展示されている。

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投稿者 furukawa_yasushi : 09:15 | コメント (4)

2006年03月02日

「前川國男 建築展」

最終日を前に「前川國男 建築展」に行ってきました。

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投稿者 furukawa_yasushi : 18:03 | コメント (4)

2006年02月10日

「マイ・アーキテクト」

060210-my_architect.jpg

ルイス・カーンに関する映画
マイ・アーキテクト
MY ARCHITECT A Son's Journey
を見てきました。

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投稿者 furukawa_yasushi : 13:47 | コメント (8)

2006年02月06日

つくえ

娘が来春、小学生になる。
彼女のための机をつくった。

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2006年02月03日

塔の家

第三回アースダイビング大会にて
何十年ぶりに東孝光氏が設計された「塔の家」をみた。
都市に住む、ということへの、果敢な挑戦。
その先駆者。

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投稿者 furukawa_yasushi : 08:30 | コメント (11)

2006年01月26日

ミルキースツール

ミルキースツール。
木曾三岳奥村設計所。
3本脚のかわいいスツール。
子供用にも良いし、ディスプレイに活用されている方もおられる。

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投稿者 furukawa_yasushi : 09:30 | コメント (2)

2006年01月07日

たたんだ椅子

たためる椅子」がたたんであります。

リクエストにお答えして、たたんだところから広げてみましょう。

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投稿者 furukawa_yasushi : 10:02 | コメント (8)

2006年01月06日

たためる椅子

すでに昨年のことになりますが
「たためる椅子」が、我が事務所にやってきました。

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2005年12月07日

「吉村順三建築展」

昨日(12月6日)、時間を見つけて「吉村順三建築展」に行ってきました。
新日曜美術館で紹介されてから
土日の混雑ぶりは尋常ではないという情報も得ていたので、無理をしてでも平日に。
その分、年内は土日返上になりそうです。(悲)
そんなこと言ったって、やはり、みるなら、平日の午前中でしょう。
(ここのところは、自営業の強みですね)

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2005年11月20日

「吉村順三の現代的意味」

11月19日 土曜日。
東京芸術大学の美術館で行われている「吉村順三建築展」。
それを記念するシンポジウムがあったので、行ってきました。
パネラーは
植田実さん、藤森照信さん、松山巌さん、と、なんとも豪華。
とにかく、面白くて充実したシンポジウムで
これだけのものはなかなかないのではないでしょうか。

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2005年10月23日

(仮称)アースダイビング大会

10月22日 土曜日 (仮称)アースダイビング大会が開催された。
集合場所は六本木のハンバーガー屋さん。
ルートは、六本木から東京タワー、そして芝丸山古墳
新参者の私目も参加させていただいた。

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2005年09月26日

ケアタウン小平

昨日は、「ケアタウン小平」の完成見学会に行ってきました。
場所は小金井公園の西、小金井カントリークラブの南に面した
閑静な住宅地のなかにあります。

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2005年09月23日

戦前からの「連続」と、戦後の「革新」

昨日、OZONEで行われたセミナー
「植田実の建築読み下ろし--大きな建築、小さな建築-第1回」を聴きに出掛けた。
「植田実さんてだれ?」という方はOZONEの案内を参照していただこう。

今回のテーマは「清家清と50年代建築の流れ」。

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投稿者 furukawa_yasushi : 10:18

2005年09月05日

JIDA Design Museum Selection Vol.7

AXISギャラリーで開催中の
JIDA Design Museum Selection Vol.7に行ってきた。
尊敬する建築家であり、ブログの師匠であるところの
秋山東一氏が長年関わってこられたフォルクスハウスに端を発する
Be-h@us」が、プロダクトのひとつとして選ばれている。
会期は明日(9月6日)まで。

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投稿者 furukawa_yasushi : 17:00 | コメント (2)

2005年07月23日

こんなところに、マイケル・グレイブス

マイケル・グレイブス。
学生時代には人気があったなあ。

採集地:横浜

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2005年07月11日

板塀とカクテル

先日、雑誌の取材のあったBallan:17_Houseの板塀に
奥様が育てられた「カクテル」がついていた。
「カクテル」はツルバラの一種。
板塀のすき間が、ツルバラにちょうど良かったようで
こういう使われ方は、設計者としては、予想外のうれしい展開でした。

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2005年05月12日

「「秋葉原」感覚で住宅を考える」---石山修武

「「秋葉原」感覚で住宅を考える」
著:石山修武 発行:晶文社
amazon

この本が出版されたのは1984年。
僕は21歳、学生として建築を学び始めた頃。
今考えると、学生時代にもっとも影響を受けたのは実はこの本かもしれない。
というわけで、20年の時を隔てて再読してみた。

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2005年05月11日

5.5坪の家

GW突入の4月29日に
スモールハウスの企画で見学会が行われた。
なんと、木造2階建てで、建坪5.5坪、延べ床面積11坪のスモールハウスだ。

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2005年05月09日

傷跡

このGWに長岡に帰ったのは
昨年の地震による被災の様子を確認するためでもあった。
長岡ニュータウンにある僕の実家では
10月23日の本震よりも
11月7日の余震で大きな被害をうけた。
上の写真は7日の地震の強い揺れで室内の石膏ボードを留めている釘が抜けてしまい部分的に剥がれてしまった様子である。

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2005年05月07日

立入禁止

灰下の湯からの帰り道
長岡の悠久山公園に寄った。
そこには「立入禁止」の立て札があった。

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投稿者 furukawa_yasushi : 09:12 | コメント (3)

2005年03月09日

耐震補強

耐震補強(?)しながら生き続ける家を見つけた。

採集地:練馬

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2005年03月08日

貸し家

失われ行く「貸し家」文化。
古い木造の都営住宅など、公営住宅でも一世を風靡したこのような小さな平屋建ての建物。
ちょっと前までは、どこにでもあって、よくみかけたものなのに、もうほとんど見かけなくなりました。

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2005年02月05日

2980円の椅子

2980円(税込み)の椅子を見つけた。
台湾製。
座面・背板:プライウッド(合板)一体成形加工
脚:スチール製メッキ

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2005年01月08日

江戸東京博物館

江戸東京博物館

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2004年12月15日

水平連続窓

(歴史的な)「水平連続窓」を発見した。

採集地:西池袋

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2004年12月14日

円窓

円窓発見!
縦に回転軸があって開閉が出来るようになっている木製建具。
すごいモダン。

採集地:渋谷

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投稿者 furukawa_yasushi : 09:23 | コメント (2)

2004年11月22日

Y-chair

Y-chair

とても素敵な椅子です。
でも、デンマーク人はでかいのでしょうか??
僕の周囲(同世代の建築設計仲間)では、この椅子はとっても不評だったりします。

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投稿者 furukawa_yasushi : 16:17 | コメント (8) | トラックバック

2004年09月08日

65 chair

Alvar Aaltの椅子は番号で呼ばれる。
これは「65」。
なんとも言えない可愛らしさが好きだ。

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投稿者 furukawa_yasushi : 19:34

2004年08月25日

ハンペンチェアー

事務所に「ハンペンチェアー」がやってきた。

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2004年08月10日

配管

目白通りに面したビルの裏側。
これだけ、配管が露出していると、
アジア的なある種の美しささえ感じるが
表に露出しなかったところを見ると
何だか恥ずかしがっているのだろうか。
もっと、どうどうと露出してくれないと、それではちょっとカッコ悪い、そんな感じ。

投稿者 furukawa_yasushi : 18:42 | トラックバック

2004年07月23日

M2

環八を通ったら、それは「いた」。
「負ける建築」、っていったい・・・・。
MADCONECTIONのエントリーに刺激されて
M2の姿をとらえておきます。
http://madconnection.uohp.com/mt/archives/000293.html

投稿者 furukawa_yasushi : 14:06 | トラックバック

2004年07月15日

旧青木家那須別邸の軸組

那須にある「旧青木家那須別邸」の中にはいってみると
室内の壁の一部が透明なものになっていて
その構造を見ることが出来る。

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投稿者 furukawa_yasushi : 10:00