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2009年12月07日

家づくり学校第8回目「木を通して考える」終了

[a-家づくりについて---house_making ]

昨日はNPO法人家づくりの会で行っている「家づくり学校」の第8回目。
テーマは「木を通して考える」。
私、古川が講師を努めさせていただきました。

「家づくり学校」は全10回(月1回)の住宅設計に特化したプロ向けの学校です。

母校である武蔵野美術大学でも鳥取環境大学でも学生さんに特別講師としてお話させていただいた経験はありますが、今回は、家づくりの会に入ってからの知見を総括的にまとめておく良い機会であり、出版された本の内容を、今度はプロ向けにトレースして見る良い機会でもありましたので、すこしばかり集中して講義内容を考えてみました。

講義のあとの懇談会でも受講生から講義内容については概ね好評だったことを聞き、「家づくり学校」の一こまという大役を果たすことができたかなと思っています。

今回の講義でこだわったこと。

1、木の問題は森林問題であり環境問題につながるが、環境問題を話し始めたとたん、建築というリアルな世界からどんどん遠くの世界に行ってしまう。CO2削減など、目標値など掲げられていたりするが、そういうことよりも、もっと生活に近い存在として森があり林業の問題があるということを受講生に伝えたかった。

2、木材の生産量や自給率などデータは豊富にあるが、数字を覚えるのは意味がないので、感覚的にどういう状況に森や木材がおかれているのか、わかるようにしたいと考えた。

3、銘木屋さんで扱われているような高級材については話題にせず、あくまでも並材について話をすること。普通に建築の現場に流通している木材を中心に考えることが大切。

4、設計者として木材に対して何が出来るのかを明らかにしたいと考えた。特に木材の品質のことに比重をおいて話を組み立てること。

「家づくり学校」はあと2回で今期終了します。
来期もまたやることになりましたので、ご興味のある方はぜひご参加ください。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2009年12月07日 16:50

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