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2010年04月29日

「VectorworksではじめるCAD 2010/2009/2008対応」--- 五十嵐 進

[books ,建築--architecture ]

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「VectorworksではじめるCAD 2010/2009/2008対応」
著: 五十嵐 進 出版:ソーテック社
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Machintoshを使うものにCADの選択肢は少ない、といいますか、およそ「MiniCAD」の時代から名前は変われども「Vectorworks」しかない、と言っても過言ではないのです。
ですから、Machintoshを愛する設計者は、Vectoeworksをも愛するようになります。AutoCADや、未だアトリエ系の設計事務所でのシェアが高いJW-CADなんて、世界標準だよ、とか、使い易いよ、とか言われても、まるで興味の対象にはならないのです。
ただ、建築のデザインをする者にとって、図面とは建築工事に関わる記号を明記したものというよりも、感覚的にそれは、イラストであり、ひょっとしたら絵画だったりするものですから、Vectorworksの紙に出力した時をイメージしながら作業を進めてゆくという考えは、実に肌にあったものと言えます。だから、というとなんですが、Windows版のシェアも伸びているのだと思います。

そのVecorworksもCADからBIMに向けて方向転換をはじめていると著者の五十嵐さんが紹介しています。
実際に3Dで設計をするというコンセプトこそはMiniCADから引き継ぐVectorworksの真骨頂。ですから、BIMへの流れは自然なもの。とすると、アトリエ系といわれる私のところのような小規模な設計事務所においてBIMを実現するのに最も手が届きやすいツールとしてVectorworksが進化してゆくのは、いちユーザーとしても関心の高いところです。

というわけで、Vectorworksを使いこなすための、初心者からヘビーユーザーまで幅広く視野にいれた解説書として、本書は他の追従を許さないものとして、おすすめできる一冊だと思います。

著者である五十嵐さんご自身の紹介記事(MADCONECTION)


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2010年04月29日 15:30

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コメント

うぅ〜〜ん
3だったか4だったかあたりから使っているけど
まだ12.5なので、、、
バージョンアップもどうしたものか、、、

投稿者 (!!)。 : 2010年04月29日 20:21

(!!)。さま
わたくしも12.5であります。
そろそろヴァージョンアップしとかないと・・・と、思ってはいるのですが・・・

投稿者 fuRu : 2010年04月29日 20:27

社内のCADソフト統一化に伴い,この度Vectorworksから卒業と相成りました・・・。
いざ離れてみると寂しいものですね・・・。
腕をもがれたような気さえしております。
いつかきっとまた使えるようになりたいです。

私もあの『紙に描いていく』という感覚が大好きです。

投稿者 くぼちん : 2010年04月29日 21:34

くぼちんさま
CAD図面というのは手で描くという動作にいかに近いかということが大切だと思うんですよね。くぼちんさんも『紙に描いていく』という感覚が大好きですか。良いですよね。

ところで、先日、電話に出られたの、くぼちんさんですか?声が似ていたのですが、復帰されていたかどうか分からなかったので。

投稿者 fuRu : 2010年04月29日 21:49

そうです!!すみません!!挨拶しそこねてしまいました・・・・。
今月から復帰いたしました。
浦島太郎状態ですがなんとかやっております。
またこれからも宜しくお願いいたします。

投稿者 くぼちん : 2010年04月29日 22:04

くぼちんsama
私の耳に間違いはなかったですね。笑
こちらこそ、よろしくお願いします。

投稿者 fuRu : 2010年04月29日 22:11

furuさん、拙著の紹介どうもありがとうございます。

Vecorworksも一年毎のアップデートとなると、Adobe税やM$税と同様にユーザーに負担を強いるVecorwork税と思われ兼ねない嫌いがありますね。まぁ...そうした課税の正当性を主張する為に...雲を掴むようなBIMをキャッチに据えたと思いますが...Web2.0にクラウド...そのうちBIM2.0なんて言い出すもが現れることでしょうね。

それよりもファイルがシリコンの化石となって解読不能になるまえに定期的にデータ更新しなければいけないのが...悩ましい限りですね。

投稿者 iGa : 2010年05月03日 09:11

iGaさま
たしかに昔のデータを使うときに、いちいち変換する程度の面倒さがありますね。そのためにヴァージョンをいくつか揃えておく必要があるのは面倒ですよね。
でもBIMのダウンサイジングは必至ですよね。原価計算まで踏まえたコスト管理からスケジュール管理さえ、意匠の段階で整合性を持たせることが求められ始めています。CADからBIMへ建築のワークフローが大きく変わろうとしていると思います。

投稿者 fuRu : 2010年05月03日 21:52