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2010年09月06日

雨は天の恵み---アトリエフルカワ通信より

[いろいろ--misc. ]

9月に入っても関東地方では暑い日が続いております。
今朝の週間天気予報を見ましても今週も一週間真夏日。
台風の影響で雨が降ってくれれば暑さもしのげそうですがどうなることやら。

そういえば昨年の夏はゲリラ豪雨で毎日のように夕立がふっていたような記憶が。
逆に、今年は雨がふっていませんね。

この夏に行った式根島には川がありませんでした。
小さい島なので雨が降ってもすぐに地面に浸透するか地表流として海に流れてしまうからでしょう。
多くの離島がそうであるように式根島でも水の確保が大変だったわけです。
式根島の公式HPより引用しましょう。

古来より離島、とりわけ小さい島々にとって水の確保は生活上最も大きな問題でした。 「神津島の神々」という伝説の中で伊豆七島の中で3番目に水に恵まれていると記されている新島も例外ではなく、 ジェット式の自給水道化が進んだ昭和初期にようやく安定供給のめどが立ちました。 式根島にいたっては、井戸あるいは屋根水(雨水)で生活用水をかろうじて確保するという状況が長らく続きました。 昭和45年に一日に清水200トンつくる脱塩交換装置を用いた簡易水道が設置され、 水との戦いに終止符が打たれるかと思いましたが、式根島の地下水は絶対量が少なく、 夏の観光シーズンにはすぐに水が底をつくという状況でした。 式根島としては当然、他の水源を求めるしかなく、新島からの海底送水を願います。 水不足への不安から新島の住民からの反対が少なからずありましたが、 ついに昭和51年、新島からの海底送水施設が完成し、今日の安定供給にいたっています。

雨が恵みの雨としてとても大切にされていた時期が長かったことがわかりますが
武蔵野の大地で農業ができるようになったのは玉川上水という灌漑施設をつくってからですし
15年前に行ったシルクロードでは「カレーズ」と呼ばれる
もっと大規模な灌漑用水施設が砂漠を横断する形ではるか昔に建設されています。

どこに行っても水道があって蛇口をひねれば水が出る現代からは想像もつかないような話ですが
水を安定的に確保するということがいかに大変だったかが分かります。

水はまずは生活に必要なもの。飲み水などの生活用水。次に農業用水。
そして、農業用水ばかりは雨がふらなければなんともならないものです。

ですから、都会に住んでいると雨が降ってもふらなくても生活に代わりはないのですが
農家の方々は雨がふらないと困ってしまうわけです。

都市生活に慣れてしまい、暑い日が続くと愚痴をいうことしかしませんが
雨が降っていないこととか、猛暑の天候が作物に及ぼす影響など
私たちの生活を支えている大切な農業への影響が、ちょっと心配な夏の終わりです。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2010年09月06日 10:30

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コメント

こちらはだいぶ「風」が強くなってきました。
あすの午後から「用心」です...。
しかし、極端な「天候」にちょっと戸惑いをかくせませんです...。

投稿者 たかさん : 2010年09月06日 17:02

たかさんさま
西の方は台風の影響が出始めているようですね。
予想進路も、日本海を抜ける、から、長野直撃、みたいになっていたりして、なんともよくわからない台風です。
どちらにしましてもご用心くださいませ。

投稿者 fuRu : 2010年09月06日 17:42