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2010年10月04日

蓼科山頂ヒュッテ

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ご来光直前の蓼科山頂ヒュッテ。
シルエットでみえている建物です。
2500m以上の蓼科山の山頂にぽつんと建っている山小屋です。

この週末に家族で始めての本格的な登山を計画しました。
10月2日。朝7時東京出発。
中央道、少し渋滞。諏訪湖I.C.を降りて蓼科山七合目登山口到着が11時。
早めのお昼ごはんを食べて登り始めたのが11時半過ぎ。ゆっくり登って山頂到着が3時まえ。
この日は蓼科山の頂上にあるこの山頂ヒュッテに宿泊しました。
初日は夕方になるとともにキリが深くて何も見えなくなってしまいましたが、明けて次の日の朝は眼下に広がる雲海とご来光を見ることが出来ました。
山頂に泊まって良かったとつくづく思った瞬間です。

さて、山頂ヒュッテそのものにも私は興味津々。

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ちょっとすごいオーディオセットがあって、夕飯と朝食時にはクラッシックが流れていました。
電気は太陽光発電、風力発電の併用。バッテリーに充電して使っています。夜間の照明はランプもありましたが、LED電球が常夜灯として活躍していました。
そして、水。
登山道にある山小屋の多くは沢筋など水の確保できるところに建っています。
山のてっぺんにある蓼科山頂ヒュッテではそれは無理なので、雨水を貯めて使っていました。
小屋の裏にあった雨水タンクです。5tの容量があるそうです。

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この夏、特に8月は記録的な猛暑と共に雨が少なかったひと月でした。
恵みの雨がない時に繁盛記の8月が重なって小屋は水不足にならなかったのか。大丈夫だったのか。
小屋の主人に聞けば、7月に雨が多かったのでその時にこのタンクが満タンになってくれていたから、それで8月はしのげたよとの回答。5tという容量は、なかなか頼りになるようです。

トイレは三層式の浄化システムが取り入れられていました。
その説明書きがトイレに張ってあったので写真におさめてきました。


(↑クリックすると拡大)

生活に必要な水とエネルギーの確保。
排泄物の処理。
山小屋に取り入れられている技術はとてもリアルな自給自足を支えています。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2010年10月04日 10:45

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コメント

先週・今週と興味深くメルマガを読ませていただきました。
 「どんな作り手と一緒に家を造るか」ということは、建て主にとっては大きなテーマだと思います。私も、契約前に古川さんと大工さんの仕事ぶりを見に現場をまわったことを思い出していました。じつは、家に住み始めてみると、そういう苦心・苦労ということが一番楽しかったな~と感じます。ですから、今が建て主さんにとっては至福の時かもしれません。
 蓼科山、私も高校時代とつい8年ほど前に2回登りました。山頂の小屋は泊まれるのですね。今度上の子と一緒に行きたくなりました。たしかに、大河原林道は林道とは名ばかりの完全舗装のドライブウェー。だから、レナウン娘(古い!)ならぬ山ガールがどんどんやってくるようになってきているのかもしれませんね。最近は、街でも女性ランナーがカラフルなランニングウェアーで走る姿を目にしますし、山服というよりは「トレッキングウェアー」スタイルが実に機能的かつファッショナブルになってますから、登っていて楽しいというのは同感です。私たちが山屋さんだった25~35年前のキスリングで幅をとって、ニッカーに重そうな登山靴というスタイルはもう遠い過去なんですね。
 私は、仕事(小学校)で遠足の計画をする時、よく山へ連れて行きます。なぜかというと、なかなか家族で山を登るという経験が今の子どもたちは少ないからです。
 自分の子どもともよく山歩きをします。山では挨拶をすると、子どもは大人から声をかけてもらえることが多く、登る励みになるようです。また、挨拶だけでなく、ゴミを出さないこと、トイレのタイミングに気をつけること、水や捕食など、体調管理をすることなど、たくさん勉強できることがあります。そして、古川さん一家が味わったような自然から大きな感動を得ることも。
 山小屋の暮らしを体験したことで、お子さんにもきっと意義深い経験になったことでしょうね。すばらしいです!

投稿者 H.Suzuki. : 2010年10月04日 21:58

H.Suzukiさま
蓼科山、子供をつれてゆくには手ごろな山ですよ。
簡単な岩場のようなところもあり展望もよくて、なんといっても達成感があります。
ぜひ、お子さんたちを連れて行ってあげてください。

ところで、今思うと
H.Suzukiさんとの家作りが私の家作りの仕事の原点だったわけですね。

投稿者 fuRu : 2010年10月04日 22:53