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2011年04月29日
兼題「菜の花」
[俳句---haiku ]
俳句を詠むというのは奥が深いですね。言葉の一つずつを吟味して全体の構成を考えるわけですが、なにせ17文字しかありませんから、一字一句が命なわけで、ひとつの言葉も無駄にせずにきりりと響き渡るような句にするために、なんども推敲を重ねてゆきます。設計の話で言えば、ムダのないプランを練りあげるのにとても良く似た作業だと、自分ながら思っていたりします。プランにしても俳句にしてもその遂行作業が実に楽しいわけです。
昨夜は久しぶりの句会。噺家さんなども参加する句会でなかなかレベルが高い。実は、先月に行われる予定がこの震災で一ヶ月延期になって昨日になりました。実は、明日も設計者仲間の句会。しかし、こちらは別件の用事があって参加できません。残念ですが、連チャンもさすがにきついので、マイペースでゆこうと思っています。
さて、昨日の句会の兼題は「菜の花」。今回は3句ずつ。清記用紙に書いて、それを回して選句します。
そして、なんと今回は私の句は3句とも選んでいただきました。嬉しいですね。
三人に選んでいただいたのがこの句です。
菜の花の彩り田畦蛙鳴く
(なのはなのいろどりたあぜかわずなく)
そして、ひとりずつにですが選んでいただいたのが次の2句。
菜の花にひらりひらりと白き夢
(なのはなにひらりひらりとしろきゆめ)
陽だまりに綿菓子のよな菜の花かな
(ひだまりにわたがしのよななのはなかな)
「白き夢」の方は「夢」という言葉がどうもいけないようでご指摘を受けました。「夢」だけは句に詠み込んじゃイカンという暗黙のルールもあるみたいです。たしかに、「夢」という言葉はずるい言葉ですね。気を付けないといけません。
「綿菓子」の方は下五が字余りで、それでリズムが狂っているというご指摘。もっともです。「菜の花」は「花菜」でも「菜花(なのは)」でもいいそうなので、言い換えてみてはともアドバイスをいただきました。私としては、字余りの不思議な余韻を残したくて、いろいろ悩んだ挙句のこの句だったのですが、他の人から見ての感想というのは自分の考えがどのくらい力をもっているのかを確認できるのでありがたいですね。
というわけで、こちらの句会の次回の兼題は「紫陽花」。少しづつ考えてみることにします。
※新しいホームページで情報更新中!!
投稿者 furukawa_yasushi : 2011年04月29日 10:30
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