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2011年05月31日

アトリエフルカワ通信 Vol.408 より

[いろいろ--misc. ]

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 アトリエフルカワ通信  Vol.408 (2011.5.30)
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細野晴臣さんというミュージシャンがいます。
私たちの世代ですとYMOのメンバーということで知名度が高いのですが
我が事務所にこの春から来てくれているスタッフのMさんも知っていて
聞けば、今の20代の若者にとっても細野さんは知名度が高いそうです。
ちょっと、意外な感じもしたのですが
スタッフMさんの年は20代前半。とすると48歳の私の娘であってもおかしくない年齢。
ということは、そのお父さんたちがYMOが好きだったとしたらそれもありえる。

というわけで、細野晴臣さんは世代を超えて支持され続けているミュージシャンなのであります。

その細野さんが昨夜のETV特集に出ていました。

その番組では、ひとりのミュージシャンとして今回の震災に向き合う姿がとらえられていました。

今回の震災は、見たことのない光景、大津波で町がまるごと流されてしまう光景を
良かれ悪しかれ
テレビやインターネットを通して多くの人が何度も何度も見ることになりました。

番組でも津波の映像が流されましたが、その映像を見て私は軽いショック状態になった自分を発見しました。
それほど、トラウマになりそうなほど、ものすごいことが起こったのです。

もうひとつ、誰も想像していなかった悪夢が起こっています。
原発事故です。
その真相がわかればわかるほど、いたたまれない気持ちになります。

脳天気にエネルギーをじゃぶじゃぶ使う生活を
もう私たちはおくるわけにはいかないことに気付かされました。

原発の問題はエネルギー問題です。
エネルギー問題とは国と国の力の問題です。
国際的な政治に大きく関係します。
その点では私たちの手の届かないところにある問題かもしれません。

でも、私たちの生活に直結する問題でもあるのです。

細野さんは原発事故の恐怖に怯える自分について語っています。
日本の原発の位置を確認しないわけにはいかなかったことなど。

その上で、ミュージシャンとしてどうあるべきか、自分自身に問いかけています。
その答えはでません。
そう簡単に出るものではない。

誰もが、今回の津波による見たことのない災害と原発の恐怖を
それぞれが、自分自身に問いかけていることでしょう。
その答えは、そう簡単に出るものではないと思います。

実は、私は5月27日に日比谷公園の野外音楽堂で行われた
反原発集会に参加してきました。
集会の後のデモ行進にも参加してきました。

そこで感じたことはただひとつ。
この問題は賛成か反対かの二分法では何も解決できないということです。
賛成か反対か、究極の選択を迫られれば 私も原発には反対です。
しかし、ただ、反対するだけでは何も世の中は変わらない。
一人ひとりが、この事態に向き合い、自分自身に問いかけることが大切です。
国が悪いわけでも東電が悪いわけでもありません。
もちろん、事故後の対応や処理など責めるべきことはたくさんあるでしょうが
私たちも無邪気にエネルギーをじゃぶじゃぶ使ってきたわけです。
それがあたりまえだと思っていたわけです。
その点では、原発推進派の一端を担っていたと私は思います。
なぜ、そうしなければならなかったのか、なぜ、そうなってしまったのか?
ここが大切です。
この問いかけを、一人ひとりがしていかなければ、なにも変わらない。
よもや、今回の問題を誰かのせいにして安堵していては、この悲劇は繰り返されるに違いない。

ミュージシャンとして真摯に今回の問題に向き合う細野さんの姿を見て
ちょっと、ほっとしながらも、ひとりひとりが真摯に震災と向き合うことが大切なのだと感じました。


<お知らせ-01>

OZONE建築家5人展開催中です。
会期は4月28日からなんと8週間で6月22日まで
テーマは「今、建築に出来ること」。
自立循環型の家づくりの展示ということですが
自分でやってみようという家づくり参加の視点も大切だと考え
そちらの方向から展示をしております。

OZONEのホームページでもお知らせが出ています。

http://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/1135.html


<お知らせ-02>

なお、この展示との連動企画で開催されるセミナーの詳細が決まりました。
セミナーは6月12日と19日 両日とも日曜日の2週にわたって行われます。
私がお話させていただくのは12日の方です。
新宿OZONEの6階の特設会場にて 午後3時から HAN環境・建築設計事務所の松田さんと30分ずつお話させていただきます。

こちらもOZONEのホームページで申し込みが始まっています。

http://www.ozone.co.jp/event_seminar/seminar/seminar_a/detail/1144.html


<お知らせ-03>

ちょっと先になりますが
静岡県の経済産業部林業振興課の依頼で木の家についての講演会を行ないます。
講演会は二部構成で第一部に林業関係の著書をたくさん出されている赤堀楠雄さんがお話され
その後に第二部で私がお話させていただきます。

期日:7月29日 午後1時半~5時
会場:静岡音楽館AOI講堂 静岡市葵区黒金町1番地の9(静岡駅前)
参加費は無料です。

静岡県では県産材を使った木の家づくりに対して補助金が支給される制度がはじまります。
この制度を利用するには指定の講習会を受けることが義務付けられており
この講演会は指定された講習会となります。

詳しい案内が届きましたら、またお知らせいたします。

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先週のblog http://af-site.sub.jp/blog/
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1、momi_House-01 外観・リビング・水回り
2、momi_House-02 2階子供室
3、めじろばらだより@2011
4、Close to the Edge---yes
5、ETV特集「細野晴臣 音楽の軌跡 ~ミュージシャンが向き合った「3.11」~」

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投稿者 furukawa_yasushi : 2011年05月31日 09:40

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