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2011年08月23日

東京都木造住宅耐震診断技術者講習会

[a-家づくりについて---house_making ]

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日曜日の「suijin_House」の見学会が午前中だけだったのは耐震診断の講習会に参加するためです。
東京都には、都内の住宅の耐震改修を促進するために、独自に耐震診断の講習会と試験を行い試験に合格した建築士を登録する制度があります。
私も平成20年に講習会を受けて試験に合格、東京都に登録しております。
豊島区などは耐震診断に助成金があって(15万円!)その助成金を受けるためには東京都に登録している耐震診断士による診断を受ける必要があります。
登録している耐震診断士は定期的に東京都の指定する講習会を受講することが義務付けられていて、今回の講習会がそれにあたるというわけです。

耐震診断を早急に都内の全住戸で行い、必要な耐震改修をすみやかに実施しておくことが、関東圏を襲うと言われている大地震に対しての被害を最小限に抑えることになるのは言うまでもありません。そのために、構造設計の専門的な知識がなくとも建築士であれば実施できる「一般診断法」による診断の普及と促進がすすめられています。私も、今まで「一般診断法」による診断をこなってきました。しかし、やはり、やればやるほどもっと詳細に診断をしてあげるほうが良いと考えるようになりました。

耐震診断には「一般診断法」ともうひとつ「精密診断法」というのがあります。この二つの診断法の違いのひとつは、建物の劣化についての詳細な調査が「精密診断法」では求められるところにあります。「一般診断法」に比べて調査が大変ですが、その代わりに耐震改修を前提とした場合にはやっておいて損はない調査ですから、それだったら「精密診断法」を最初からやっても良いのではないかと考えたのです。

そこで、決心をして「精密診断法」ができるパソコンソフトを導入。これからは精密診断を前提に耐震診断を進めてゆこうと思っています。
また、「一般診断法」で診断させていただいた方にも耐震改修の依頼があれば「精密診断法」で再診断を行ない耐震補強の方法をより詳細に検討させていただこうと考えています。
アトリエフルカワの業務に「精密診断法による耐震診断」が加わったというわけです。

私は、中古住宅を有効に使ってゆきたいという気持ちで「リフォームのひみつ」という新聞連載を書かせていただきました。ちょっと手直しすれば まだまだ十分に使える住宅が、どんどん壊されています。そんな様子を街で見かけるにつけて、こころの痛む思いをしてきました。リフォームには大きな可能性があります。その可能性を裏付ける耐震改修の技術も、どんどん進化しています。アトリエフルカワでは、これからも耐震改修を含めたリフォームの仕事を積極的に進めてゆきたいと考えています。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2011年08月23日 10:35

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