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2011年09月28日

振り返らないMilesと振り返ることしか出来ない私たち

[ジャズ--jazz ]

今の私たちが、Miles Davisの歩いた足跡をたどってみるというのはどういうことなのかと考えています。Milesは決して過去を振り返らなかったと言われています。生涯一度だけ死ぬ間際に行われた再開セッションをのぞいては、確かに自分のフットプリントをもう一度踏むようなことはしていなかったわけで、それはもうそれだけですごいことなのですが、私たちはCDや残された映像の記録でMilesの歩んできた足跡を振り返ることばかりやっています。すでに死んでしまったMilesのフアンに残されているのは、彼の過去を掘り起こすことでしかありません。

そんな振り返り企画としては、これはもうすごすぎる企画物で、22枚のCBSのMilesのオリジナルレコードが入っていて、なんと5800円強。1枚250円程度とうことですが、そのCDのどれもが、愛聴盤として抱いて眠れるくらいのレコードなのですから凄すぎます。このBOXセットを買って、一気にMilesを聞くと、Milesが大いなる未知を切り開いてきた偉大な先駆者として、いつの時代もそこにいたということがよくわかるというものです。ただ、70年代の凄まじいライブの音源が入っていないのだけが物足りないでしょうか。

たしかに、Milesのそれぞれの時代に残した音楽は今でも魅力にあふれています。しかし、私たちはMilesの足跡から何を学ぶのかは、Milesが私たちに問いかけ続けるくれている問題なのだと思います。


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投稿者 furukawa_yasushi : 2011年09月28日 14:00

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