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2004年07月01日

UA 6月30日 渋谷公会堂

[音楽--music ]

040630-ua.jpg

6月30日 UA 渋谷公会堂。7時開演。
白い一枚の布。
UA以外のメンバーの着ている服も白。
さまざまなビジュアルエフェクトが大型のプロジェクターでそこに投影される。

「そんな空には踊る馬」
「忘我」と「Sun」からの曲が続き
聞いたことのないイントロ、と思っていたら「情熱」だ。

「TORO」の素晴らしい演奏。
メンバーのソロなんかあったりして
スタイルとしてはオーソドックスなハードバップかな。

途中、ギター+ベース+ドラムスと言うトリオをバックに
「プライベートサーファー」「ミルクティー」。

アンコールの最後には
3ホーンのみをバックにして「雲がちぎれる時」。
そして、コンサートは終わった。

やはり、外山明さんのドラムスはすごかった。
こんなドラマーが日本にいたなんて。
ホント、知らなかった自分が恥ずかしい。
探してみると「外山明のweb」というのを発見した。
http://home9.highway.ne.jp/maro/sotoyama.htm

音楽はカラオケではない。
ある音があって、それは声でも笛でも太鼓でもいいんだけれども
その音に反応して別の人がそこに音を付け加えてゆく。
そうした一つ一つの積み重ねが大きなうねりとなって
ウエーブをつくりこだまする。それが音楽。あるいは、音楽の原風景。

目の前にドアがあって手でノックする。コンコン。
ドアの向こうにいるまだ会ったこともない人がそれに答えてくれる。コンコン。

これはコミュニケーションだ。そう、音楽はコミュニケーション。

だから、すでに用意されたカラオケをバックに歌うことには
コミュニケーションということが根底から失われてしまっていると思う。
コミュニケーションを失った音楽。

UAはカラオケをバックに歌っていない。
UAの声は音楽の一部。それぞれの楽器とUAの声は重なり反応しこだまする。

これはフリーインプロビゼイションだね。
ポップスという音楽をカラオケではなくて集団即興で演奏すること。

そこでやっぱり外山さんのドラムスが生きてくる。
演奏者全員を鼓舞する、そんなドラミング。

家に帰って「空の小屋」のDVDを見返してみたけれども
ドラムス、確かにうまいのだけれども世界が違う。
Asaちゃんには悪いけれども。

ともかく、すごいパフォーマンス。
一夜明けたいまでも、なんだか頭の中がぼーっとしている。

・ツアーメンバー
Gtr:内橋 和久
Bass:鈴木 正人
Drms:外山 明
Sax:菊地 成孔
Tp:佐々木 史朗
Key/Cl:清水 一登

投稿者 yasushi_furukawa : 2004年07月01日 15:42

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さっきUAのコンサートが終わり、まだ放心状態。 【追記】 なんと5月17日の記事 [続きを読む]

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