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2006年08月25日

I'm not like everybody else---KINKS

[音楽--music ]

ここのところ、TVで僕の大好きな曲がかかっています。
KINKSの「I'm not like everybody else」(邦題は「僕はウヌボレ屋」)
名曲「Sunny Afternoon」のシングルのB面として、1966年6月に発売されました。

1966年6月といえば、ビートルズの来日です。
The Beatles Live In Japan Document 1966
先日、来日40年としてNHKで放映された「ビートルズの103時間」を見ると、当時の様子がよくわかります。

その番組の中で、加賀まりこさんが
ビートルズがあれだけ注目されたのは
作られたアイドルではなく、メンバー自身が表現していたからで
そういうバンド、グループは他にはなかったからだというようなことを言っていました。
確かに、そういう面はあると思います。
でも、そうしたら、KINKSはどうなるのだろう?、なんて思いました。

日本でのKINKSの影は残念ながらかなり薄いといえます。
ビートルズやストーンズならば
名前くらいは誰でも知っていて、そこからスタートして聞いてみるということもあるだろうし
ラジオでも耳にする機会が多いはずです。
それに比べて、KINKSは巡り会うチャンスが少ないですね。

それでも、ヴァンヘイレンの「You Really Got Me」、
プリテンダーズの「Stop Your Sobbing」などの名カバーが、KINKSを知るきかっけになったりします。
そして、これらのチャンスがアーティストによって作られているということが面白いですね。

でも、ここから、あの「キンキーサウンド」までは、まだあと一歩。

その二曲のオリジナルは、彼らのデビューアルバムに収録されています。

今回のIBMのCMで、日本全国に、あの「キンキーサウンド」が流れています。
僕は、それを聞いて、ずいぶんとすがすがしい気持ちでいます。
また、棚をがさごそ、古いKINKSが無性に聞きたくなりました。

いまの若者は、あの「キンキーサウンド」、
どのように受け止めているのでしょうか。

→IBMのサイトから
CMのビデオクリップがダウンロードできます。
スペシャルになろう。

→KINKSの非公式HPでは、彼らの全作品の歌詞とギターコード表を見ることが出来ます。
Dave Emlen's Unofficial Kinks Web Site

→KINKS「キンキーサウンド」のお手軽入門ならこれでしょうか。

→もう一つ、名カバーを忘れていました。
The Jamで「David Watts」

投稿者 yasushi_furukawa : 2006年08月25日 09:25

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コメント

そうだ、そうだ!!
私もKINKS大好きでした。
それにデーブクラークファイブも。

fuRuさんと同じような衝動にかられたことが数年前にあり、私もCDになった彼らのアルバムを買いあさったことがありました。
「5人の週末」の映画だって、田舎ではビートルズの「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」と同時封切りで、印象に残っているのはデーブクラークファイブの方でした。

投稿者 栗田 : 2006年08月25日 15:14

栗田さん こんにちは
>それにデーブクラークファイブも。
残念ながら、こちらは、実はよく知りませんです。
アマゾンで調べると、軒並み廃盤で高値取引されていますね。
何曲か視聴してみますと、「キンキーサウンド」のような硬質な肌触りというよりも
ビートルズやビーチボーイズに近い感じがしました。
KINKSのあの硬質な感じは、他にはなかなかないのではと思っているのと
それが、いまの若者にどのように受け入れられるのか、興味津々で、というところです。

投稿者 fuRu : 2006年08月25日 16:06

fuRuさん、失礼しました。
サウンドについては、おっしゃる通りです。
私はいろいろな聴き方をしてきたので、わかりにくい反応をしてしまいました。

あの時代の英国のロックグループをいろいろな角度から調べたことがありました。
それはさすがにリアルタイムでというのは不可能で、8年くらい経ってからのことです。
サウンドだけでなく、楽器の好みや歌詞の意味、各グループの地域性や社会階級、人間関係などまでいろいろです。
まだ製品など出てきていない時代から、エフェクターを自作して積極的に使うバンドが多く、ビートルズやストーンズは影響を受けていたようです。ジミ・ヘンドリックスがイギリスのミュージシャンに支持されたことなども、そんな「サウンド」に対する感覚の違いがあったからでしょう。
あの時代のレコードや資料のコレクションではたぶん日本で一番であろう友人宅に通い、彼にもいろいろ教えてもらいました。
さほど有名にはなっていなくても、すごい考えで音楽を始めていた連中が多いこと。その流れはプログレッシブロックの時代まで続いていました。

投稿者 栗田 : 2006年08月25日 18:31

栗田さん とんでもないです。
あの時代のエレキギターのサウンドというのは
本当に革新的な響きに満ちていたんだと思います。
そのあたりは、栗田さんの方がお詳しいでしょう。
その革新は、プログレを導き、その先に「ラディオヘッド」や「マッドチェスターサウンド」の、今があるわけです。

エレキギターを弾いたことのある人ならば誰でもおわかりになると思うのですが
エレキのスチール弦というのは、基本的につまらない音しか出ません。
メローにもハードにもそれなりに響かせるには、かなりのテクニックが必要です。
その中で、キンクスのあの硬質な肌触りの響きは
唯一無二だと思うんですね。
ある種の精神性までそこにはあると思っていますが
その響き、ようするに「キンキーサウンド」ということなんですけれども
それがやっぱり、僕は好きなんです。
そして、どうやら、この時代にもあのサウンドは求められているような気がしています。

投稿者 fuRu : 2006年08月25日 21:22

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