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2006年08月10日

スキレット

[道具--tools ]

「スキレット」を買いました。

それは、ちょうど2年前に「Be-eater」でみた
nozさんの記事から始まります。

そこに書かれていた、nozさんの調理の描写があまりにもおいしそうだったので
おもわずコメントしてしまったわけですが、
それ以来、僕の脳裏にくっきりと「スキレット」という文字は焼き付いたのでした。

その後、いろいろ調べると
「スキレット」は「ダッチオーブン」の仲間で
さらには、同じ仲間に「コンボクッカー」というものがあることもわかりました。
どれも、鋳物の調理器です。

「ダッチオーブン」は、日頃使えないから
一時は、蓋が「スキレット」としても使える「コンボクッカー」が良いかなと思って、
インターネットで最安のところで注文までしました。
しかし、入荷が3ヶ月先ということで、そこまで待てないと、縁がなかったと断念。

しかし、気になっていますから、なかなか頭の中から出て行きません。
そこで、「コンボクッカー」を自宅で使っているという
設計仲間のmatsuさんのご自宅におじゃまして実物を見せてもらったりしました。
そこで、結論。
重いことと場所をとるということで、うちの奥さんの不評を買いそうだ。
というわけで、今度こそ断念。
それと、やっぱり1万円からの出費をして手に入れても
使いこなせないのでは、もったいないという思いもありました。

というわけで、値段も手頃な
8インチの(一番小さい)LODGEの「スキレット」をカバーとともに購入したというわけです。

届いた状態は、こんな感じです。
このままでは使えないのが「スキレット」の面白いところ。
シーズニングといって、油を塗って焼きを入れる必要があるのです。

今では、シーズニング済みの「スキレット」も売っていますが
こういうのをやってみたくなるのが、なんと言いますか、性分のようなものですね。

調べるとシーズニングの方法にはいろいろあるようです。
要点を整理してみると
1,ワックスをよく落とす
2,油は植物性のもの
3,油は薄く塗る
4,火はまんべんなくあてる
5,3回ほど繰り返す

というところでしょうか。
やってみて思ったのは、ワックスがなかなか落ちないということ。
実は、今回、ワックスが落ちきっていないところがあって、そこだけうまく油がのらずにまだらになってしまいました。致命的な失敗ではないようですが、見た目はあまり美しくありません。
蓋の方は、最初の写真でも見ていただけるように、なかなかうまくいったのに残念でした。
今度やるときは、失敗しないでやりますよ。

060809-lodge-03.jpg

蓋を火にかけている様子です。
本来ならばオーブンにそのままつっこんでしまうのが一番簡単で確実な方法なのだそうですが
この「スキレット」、一番小さいとはいえ、そのまま入るようなオーブンなんてうちにはありませんから
コンロの火で焼いています。

さて、一番小さい8インチの「スキレット」はどうでしょうか?
我が家で活躍してくれるでしょうか?
パエリアも、と思ったのですが、8インチではちょっと小さかったようです。
もう少し大きなのも欲しくなるかもしれませんね。
でも、その時は、「コンボクッカー」を選んでいるかも・・・。

投稿者 yasushi_furukawa : 2006年08月10日 12:40

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コメント

おっ スキレット買ったんですね。私も愛用しております。はい。
ついでに『ダッチオーブン』、『キッチンオーブン(ダッチオーブンの足がないようなもの。蓋はスキレットと兼用できる)』も持っております。

スキレットにご興味があったと知っていたら、先日拙宅にお越しいただいた際にBBQだけでなく、スキレット料理もご用意したのに!

手っ取り早く、失敗なく、スキレットを買ったことを大満足させる料理で私のお勧めは「焼きいも」です。
まずはスキレットを十分暖めたあと サツマイモ を入れ、後は90分ほどごくごく弱火で加熱します。

途中半分ぐらい(45分前後)でサツマイモの上下を入れ換え、全体に火が通るようにします。
しばらくして、なんとも甘い香りがスキレットの隙間から漂うのもこれまた良し。

実に簡単に焼き芋屋さんのホクホクで甘み満点の焼き芋に仕上がります。お芋を折って出てくる断面の黄金色の美しいことといったらありません。
出来立てのあつあつを、ふーふー言ってたべたらこれ1回で元を取った気持ちになれること請け合いです。お試しください。(お子さんから尊敬されること請け合いです)

焼き芋 中級コースとしては100円ショップで金属の鍋敷きを買ってきて、お芋さんが直接、スキレットに付かないようにすると焦げ目もほとんどなくなります。

更に上級コースとしてはホームセンターで那智黒石を買ってきて石を敷き詰めるとスキレット+石の遠赤外線が増加して、まいうー度UPです。

投稿者 BBQ : 2006年08月11日 19:41

BBQさん
そうでしたか。それでしたら、先日うかがったときに指南を仰げば良かった。
ひょっとして、その方面もお詳しいのではないかな、とは思っていたので、ちょっと残念です。

焼き芋、おいしそうですね。
こんど、やってみますね。
挑戦しましたら、ご報告させていただきます。

投稿者 fuRu : 2006年08月11日 23:14

ども、fuRuさんのスキレット熱の点火を果たしましたnozです。
暑くてバテまして、脳みそも溶け気味、耳から出てきそうです。
私も2年前、厨房でシーズニングしましたが、厨房全体がカンカン鳴るような熱さと匂いでした。
火傷もいっぱいしました。勲章だと思って泣きませんでした。
美味しいお料理は誰しも憧れることだけど、わたしは鉄や銅などの、人体にとっても必要な金属の鍋で調理すること自体が好きです。
便利な鍋を求めたらアレコレ興味が尽きないけど、こいつを俺の鍋にしてやるッって気概が、ひとつの、ずっと続く、大切な食生活の一部になっていくように思います。
その点、スキレットは、8インチのものだって、後何年経っても、ますます渋みを増して台所に在り続ける、他に替えられない調理器具になるでしょう。
鉄鍋で調理するお父さん、すてきだな〜。

投稿者 noz : 2006年08月11日 23:40

もし、ダッチオーブン、キッチンオーブンを使ってみたいということでしたらご一報ください。
お貸し出ししますので。
確かに、ダッチオーブンは外で焚き火をやる機会でないと使えないので
買うのに躊躇してしまいますよね。

でも鳥を丸ごと一匹、川原とかでローストチキンなど作るとすごく盛りますよ。
(↑これが案外失敗することがないのがうれしいところ)
是非、キャンプする機会があったらご一報ください。

ダッチオーブン歴約10年、スキレット歴6年のBBQでした。
(どうでもいいけど西郷輝彦がダッチオーブンにはまっているらしいです)

投稿者 BBQ : 2006年08月11日 23:48

nozさん
どうもどうも、那須からおいでいただいて光栄です、って、簡単に書き込めるのがブログの良いところではありますが
実は、ひそかにnozさんのことを師匠とあおいでおります。今後ともよろしくお願いいたします。
出来れば、スキレットを使ったレシピなんかを紹介してくださるとうれしいのですが・・・・。なんて、リクエストなんかしたりして。

BBQさん
心強いお言葉、ありがとうございます、です。
それにしても、ダッチオーブン歴10年というのはすごいですね。
僕が最初にダッチオーブンを知ったのは、その昔、NHKで放映されたアメリカの番組で、ダッチオーブン料理コンテストというのが紹介されていたのをみたときです。何年前だろう。でも、10年も前ではないはずです。それ以降、徐々に僕の周りでもダッチオーブンの名前を聞くようになりました。
だから、10年というのはやっぱりすごいことですね。

投稿者 fuRu : 2006年08月12日 01:20

わたしもその番組、見たように思います。
兄弟のダッチオーブンクッカーが登場していたような。

うちは深夜を見すまして(よその家の洗濯物が出ていないだろうから)
ベランダでスモークをしたりしますが、
マンション住まいでもベランダダッチオーブンキッチンっていうのはいかがですか。
日曜日の午後なんて盛り上がると思うなぁ。

奥行き30センチほどの小さいベンチが、
座ってビールを飲んだり火の加減を見たりちょっと物を置いたりと
ベランダには便利ですよ。

投稿者 りりこ : 2006年08月12日 10:06

りりこさん、りりこさん、
>ベランダダッチオーブンキッチンっていうのはいかがですか。
って、りりこさんちで、ですか?
これは、楽しそうな企画ですね。
おじゃまでなければ、ぜひ、実行したいところですが、どうでしょう。

投稿者 fuRu : 2006年08月12日 16:19

昨日、パエリアとチキングリルに挑戦しました。
パエリアは水加減がよくわからなかったのですが、何とか成功。
チキングリルは、皮がぱりぱりに焼けて大成功でした。
このところ、家内にお任せだった料理も
久しぶりにちゃんとやってみて、料理することの大切さを再発見しました。

投稿者 fuRu : 2006年08月14日 12:33

パエリアの水加減難しいですよね。
本に書いてある量だといつも足りない。火加減がいまいちなのかな?

それとブログのコメントを見てチキングリルに挑戦してみましたが、
パリパリになる前にこげこげになってしまいました。
うーん、まだまだ修行が足りないですね。

投稿者 BBQ : 2006年08月22日 19:52

>本に書いてある量だといつも足りない。
BBQさん、その通りなんです。
本に書いてあるのは、ほぼお米の量とおんなじ。
でも、それでは、水分が飛んだところでは、お米にシンが残ったままです。
というよりも、ほとんど生です。
これは、やっぱり、鋳物の特性を生かして余熱をどこまで生かせるのか、ということではないかと考えています。
また、挑戦してみます。
チキングリルは、先日のキャンプでも挑戦したのですが、今度は失敗でした。
やはり、余熱の生かし方を失敗したようです。
パエリアといい、研究の余地、大、ですね。

投稿者 fuRu : 2006年08月22日 22:07

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