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2004年08月22日

「冬のソナタ」最終回

[映画・ドラマ・舞台--movie/play ]

話題の「冬のソナタ」が終わった。
韓国では全26話だったシリーズも
日本では大幅にカットされて20話完結ということになったようだ。
前回のエントリー
20話はノーカットだと思っていたものだから
日本のトレンディドラマの12話でシナリオを大幅にカットされている
そういうドラマに比べてどうだろう、というようなことを書いたが
それは、おおよそ見当違いのことであった。
これでは、良くできたドラマであるかどうかの判断なんて出来ない。

それから、同じく前回のエントリーでふれた
この韓国ドラマ「冬のソナタ」で注目していたそのほかの点には
韓国という国がどのように画面に出てくるか、
あるいは話の展開(物語)の個性としてでてくるか、ということがあった。

これについてはどうだろう。

物語にはいくつかの家がでてくる。

ユジンの実家。
チュンサンの昔の家。
サンヒョクの家。
ユジンのアパート。
チュンサンのマンション。

驚いたのは、ユジンのアパートとサンヒョクの家。
ユジンのアパートは
白いチェストに白いベット
明るい色のフローリングの床。
日本の独身女性のアパートそのものに見える。
サンヒョクの家は、玄関がブロンズ色のアルミドアで
でかいソファに象徴されるようにテーブルと椅子の生活。
お父さんの書斎には
本棚があって、その上に陶器のお皿が飾ってあって
その様子はまるでどこかで見たことのあるような感じ。
これらの家からは「韓国」をイメージすることが難しい。

一方、チュンサンの昔の家は
逆に、「韓国」を強く主張しているように感じた。
想像でしかないが、
畳と障子、襖に床の間がある、いわゆる「和風」というスタイルがあるが
このチュンサンの昔の家は「韓風」といえるようなものではないだろうか。

もう一つ興味深かったのは
ユジンの実家。
こちらはリノリュウムの床に
座布団を引いてちゃぶ台でご飯を食べたりしている。
これは、たぶん、現代の韓国の普通の家の様子ではないかと思った。
日本でもソファセットを居間に置いたは良いのだが
結局、床に座ってソファテーブルをちゃぶ台に使っていることがあるが
それに近いものを感じた。

そんなことを書いてきたが
それでも、それらのことは「韓国」を強烈に印象づけるような
そういうパワーはなくて、どちらかというと
陰に隠れた部分になっている。(あたりまえだ)
そういう意味では
ドラマのなかで食卓に並ぶチゲ鍋が一番「韓国」の異国性をアピールしていた。

では、物語はどうか?
こっちの方は、日本のトレンディドラマと昼メロを合わせたような感じ。
子供世代の純潔性(プラトニック)に対して
親世代っていったいなに?みたいな、根本的な疑問もあって
なんだかねえ、という感じであった。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2004年08月22日 00:14

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コメント

 最終回だけ、見ました。「韓国時間」という言葉があり、韓国の人々は、時間を守らないのが普通だということでした(これは、韓国の知り合いから直接聞いたことですので、もし、時間厳守の韓国の方がいらっしゃっても怒らないで下さい)ので、ドラマがずいぶんとぶっ飛ぶのも「韓国流」だと思ってました。短縮されてたんですね。

 冬ソナは、最終回だけですが、まったく面白くありませんでした。ぺ様がちっとも男らしくない。東映ヤクザ映画が誕生して以来、男らしい男は「一重まぶた」と決まっているのです。ちなみに私も一重です。

投稿者 万太郎 : 2004年08月30日 18:26

確かに、最終回だけみても・・・。
でも、全部みても・・・・。
最初のタイトル曲を聞く為に
この番組を観ていたような気もします。
ともかく、僕は泣かなかった、です。
「新選組!」は、何度も泣いたのですが・・・・。

投稿者 古川泰司 : 2004年08月30日 18:57