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2005年11月17日

「ビート経文--テリー・ライリーとビート詩人たち」

[音楽--music ]

昨晩はテリー・ライリーの来日コンサート
東京での二晩目にでかけた。
昨日の初日に比べて演奏がなれてきた、と言うと変だが
ギターの音などもよく鳴っていたと思う。
世界初演の「ムーンシャイン・ソナタ」も二晩目となり
ギターのタネンバウムと、まさに一体となった演奏ですばらしかった。
しかし、昨日書いたような
ブルースなどのルーツミュージックとのつながりは 
二日目の演奏では強く感じなかった。
どちらかというと、
キーボードとギターのそれぞれが、お互いの響きを体で受け止めあって
ひとつの大きな響きを創っている、そんな感じの演奏だった。
それは、僕が、学生時代に抱いていた
雨 ame」のアイデアを
ライリーも感じているのではと、そんな思いで聞いていた。

「ビート経文」というのは
アレン・ギンズバーグ、ジャック・ケルアック、マイケル・マックルーアなどの
ビート派の詩人の誌に曲を付けたり、という一連のプロジェクトのことで
今回は、そのなかから、マイケル・マックルーアの詩に曲を付けたものが、
ライリーのピアノの弾き語り(?)で3曲、
そして、ギター・パーカッション・和楽器とのコラボレーションで一曲演奏された。

なかでも、二日間の公演の最後を飾った
「FLEXIBLE MIND」は
ライリーのプリペアードピアノと唄(ヴォイス)、
タウネンバウムギター、
高田みどりのパーカッション、
石川高の笙、
西陽子の琴、のアンサンブルで
この演奏を聴きながら僕は、今まで感じたことのない感動におそわれていた。
何せ、今まで感じたことのない感動だから言葉にならない。

ひとつだけ言えると思うのは
「そこには自由があった」ということか。

それで、今晩は二日間の演奏を終えたライリーが、同じ会場でタウネンバウムとレクチャーを行う。
ライリーの考え(思い)に、耳を傾けてきたいと思う。

「賢者の手---テリー・ライリーのピアノ」(11月15日)
テリー・ライリー 最終日はトークセッションでした(11月17日)


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投稿者 furukawa_yasushi : 2005年11月17日 11:18

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パシフィック・クロッシング2005 テリー・ライリー その魔法の響きに触れる * Terry Riley- In C [UK盤] * Terry Riley- ... [続きを読む]

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遅ればせながら、ですが、 11月15日と16日、自由学園明日館講堂で行われたテリ [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年11月22日 20:05

コメント

fuRuさま

昨晩はコンサートも良かったですが、コンサート後も楽しかったです(笑)。有難うございました。

初日は私自身があまりノリ切れてない部分があったみたいで、良かったな。と思いつつもちょっと消化不良気味でもあったのですが、2日目は本当に素敵な時間でした。
感動でも、“鳥肌が立つような”ものではなく、なんだかじんわりとあたたかくなるものでした。

コンサートって、大抵は2,3時間も聴くとお腹一杯になってしまうというか、聴く方も結構疲れてしまうものなのですが、このコンサートでは、どんどん緊張がほぐれていきました。
このままずっと聴いていたい。なんなら一晩中でも構いませんという感じで。(70歳のご老体に「一晩中演奏して!」とはさすがに言えませんが…)

私も、コンサートの感想をなんとか今週中にはアップしたいと思ってますが、何しろ今週、毎日酔っ払いなのでどうなることやら…(苦笑)

投稿者 Kompf : 2005年11月18日 01:11

kompfさん
ボジョレイのカウントダウンはいかがでしたでしょうか?
ちょっと、うらやましかったですが
すばらしい演奏に頭がいっぱいの古川でした。

どんどんほぐれてゆく感じ、とうのは同感です。
やっぱり、良いですよね。

飲み過ぎに気をつけてください。
もうすぐ忘年会の季節でもありますから。

投稿者 fuRu : 2005年11月18日 13:09

TB返して下さりありがとうございます。
東京公演をすべて体験したなんてうらやましいです。
私もあの曲のあのかんじが頭から離れません。
あの編成はあの日そこでしか聴けなかったのだと後で知り、ますます感激しました。
ほんとうに魔法の響きでした。

投稿者 おはようこ : 2005年11月19日 14:30

おはようこ さん こんにちは
>魔法の響き
そうですよね。
なんだかあの場限りではもったいないと、そう思われた方は多かったのではないでしょうか。
こういう気分が共有できるなんて嬉しい限りです。

投稿者 fuRu : 2005年11月19日 19:54