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2007年02月03日

清澄庭園

[森林インストラクター---FIT ,風景--landscape,cityscape ]

今日は、森林インストラクター東京会(略して「FIT」)の勉強会に参加、清澄庭園に行ってきました。
半蔵門線の白川清澄下車すぐのところにある「清澄庭園」は、一説によると紀伊国屋文左衛門の屋敷跡と伝えられています。明治11年に岩崎弥太郎がこの地で、社員の慰安所、貴賓の招待所としての造園計画をおこし、明治13年に「深川親りく園」として開園。大正13年に東京都に寄贈され、今に至ります。

庭園ガイドボランティアの方に引率されて1時間弱で庭園を一周。
水鳥がにぎやかな小春日和。
勉強に来たはずなのに、なんだかのどかな気分になります。

こんなふうに水鳥に餌をあげてる人もいました。

庭園内のあちこちには様々な石が据えられていて、それに注目してみているだけでも楽しいのですが、近くの隅田川から水を引いてきたというような話など、なかなか興味深いです。またゆっくりと来てみたくなりました。

さて、庭園での観察会のあとは敷地内の大正記念館で龍居竹之介先生による講演会になります。
テーマは「日本人の自然館と庭の形」。

先生の話で一番印象に残ったのは、庭が人を育てるというところでした。素晴らしい庭を個人で所有されている方の話で、若い世代はそういう広い庭を維持管理してゆくことの意味がわからないと言っているのですが、自分の代になるとしっかりと庭の維持管理をやるというのですね。庭を維持してきた自分の親の姿を見ていると言うことと、庭が自分に与えてくれたものへの感謝の気持ちがそこにはあると先生は言っておられました。
庭に育ててもらう人生。なかなか素晴らしいですよね。

今の時代、なかなか庭を持つことは難しいかもしれませんが、自然と人間、を繋いでいる大切なものが庭にはあるとあらためて思いました。私も、自分の仕事として、住宅の設計するときに、庭は出来なくても「庭的なもの」、自然とのつながりを意識させてくれて、人を育んでくれるものを作ってゆきたいと思いました。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2007年02月03日 21:13

コメント

僕も同感です。
だから自然児でありたい、決して浮浪児ではありまcen!!(^^;

投稿者 cen : 2007年02月04日 09:28

現代の作庭師であるcenさんに「同感」といっていただき嬉しいです。
今回は、「作庭の精神」というよりも
「庭の精神」というものを教えてもらった感じがしました。
こういう庭を造る精神というのは
かなり精神的なものですね。変な日本語ですが。
気持ちの問題といいますか、心持ちの問題。
庭がなくても、つくれなくても、そこに庭があるように感じるという
自然との繋がりのことが、実は作庭であるのでは、と感じました。
でも、実際の庭がなければcenさんは困ってしまうわけですが。(^^;)

投稿者 fuRu : 2007年02月04日 17:07

その付近にはたくさん見所がありますが清澄庭園店舗向住宅などはご覧になりましたか?
清洲橋も墨田川に掛かる橋では一番綺麗な橋ですよ。
付近にはまだまだ昭和の雰囲気が残る住宅もたくさんあります。

投稿者 tanaka-kinoie : 2007年02月05日 09:01

tanaka-kinoieさま
こんにちは
この日は、ばたばたしておりまして、周辺を見て回るという余裕がなかったのですね。
そうですか、見所が沢山あるんですね。今度あらためて行ったときに足を伸ばしてみます。ところで、不勉強で「清澄庭園店舗向住宅」というのを知りませんでしたので、ググってみましたら、昭和初期の建物なんですね。長屋といいますか、今で言う複合施設のような。よくよく見ていると。街歩きの人たちのブログによく紹介されている建物だと言うことがわかりました。知っているつもりが、実はよく分かっていないから、近くに行っても気がつかないのですね。ちょっと、反省しております。

投稿者 fuRu : 2007年02月05日 10:49