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2007年02月12日

鳥取環境大学に行ってきました

[c-森林をいかす家づくり--moriiki ]

一昨日の土曜日、2月10日になりますが
鳥取環境大学に講師としてお呼びいただき
学生のみなさんに「森林をいかす家づくり」というテーマでお話しさせていただきました。

鳥取環境大学の環境デザイン学科では
社会で実際に働いている人の話を3日間にわたり聞いたり見学したりする「産業・企業研究」という集中講義を年に1回行っていて、そのうちの一こまを私が担当させていただいたわけです。

鳥取環境大学の環境デザイン学科は、造園から建築、インテリアまで幅広い範囲でのデザインを教えているところですが、そちらの渡辺一正教授が今回、私を呼んでくださいました。

渡辺一正教授は、私が筑波大学在籍中に、筑波の建築研究所の研究員をされており、私はそこでアルバイトをしておりました。今から、20年も前の話になります。その後、渡辺先生が鳥取環境大学の教授になられたことをしり、今まで「アトリエフルカワ通信」なるメールマガジンを送らせていただいたりというメールでのお付き合いをさせていただいております。

今回は、アトリエ系の個人事務所の代表として、そしてエコロジカルな活動を仕事と関連してやっているものとしてお声がかかったというところです。

10日は集中講義の最終日で、4人の講師が一こまずつ受け持つのですが、私の出番はさらにその最後。トリもトリです。
1番手は、鳥取環境大学の教授もされていた東京芸大の卒業生である堀越英嗣さん。建築家であり、アーキテクト5の主宰者であり現在は芝浦工大の教授でもあります。
2番目は、RIAの設計部長さんである平林雅博さん。RIAという設計事務所の紹介をされていました。
3番目は、清水建設で顧問をやられている高見昌博さん。建設とエネルギー問題、清水建設のCADシステムなどのお話しをされていました。
そして、最後は私です。華々しい他の3人と比べると一番地味ですね。

私がお話しさせていただいたのは
イントロダクションとして自己紹介。個人の設計事務所というところはどんなところかをからめて少々。
本題にいたり、
1、森林をいかしながら持続的な家づくりが大切だということ。
→森林の機能、エネルギー問題、CO2問題
2、日本の森林にある問題--所有形態から
→所有区分が複雑で細分化されている
3、材木の流通にある問題
→森に生えている木の値段とユーザーが目にする値段
4、我々の活動にある可能性
→所有区分がひとつ、流通の合理化、森林の手入れにお金を還元できる
5、実例紹介 木の家が出来るまで

実は、渡辺先生は、木造の研究家であります。特に木材の乾燥に関しての知見は深く広く、最後は木材に関して渡辺先生とのディスカッションのようになりました。
聴講してくださった学生さんたちにはどのように森林の話は受け止めていただいたのでしょうか。

最後に学生から
「山の中に使えそうな木がたくさん放置されていて腐っていてもったいないと思った」という話を聞き、若い人の中にも、ちゃんと物事が見えている人がいるんだと思い、ちょっと、じーんとして講義を終えることが出来ました。

さて、今回は、せっかく鳥取まで来たのですからということもあり、次の日に渡辺先生に鳥取の山を案内していただけることになりました。山で見た話や、鳥取の町で見かけた不思議なものたちは追ってご紹介してゆくことになると思います。
というわけで、その夜は、鳥取といえば蟹です。かにすきを食べさせてくれるお店に連れて行っていただきました。
蟹みそのお通しから、ゆでたもの、そして、焼いたもの、かにすきという蟹の水炊きのようなもの、蟹のお刺身、さいごは水炊きのスープで雑炊。いやいや、蟹ばかりのフルコース。同じ蟹なんですが、それぞれ味わいが全然違っていて食べさせます。特にかにすきは、蟹と白菜だけで作る鍋なんですが、白菜がとろけるように柔らかくなって、信じられないくらいのおいしさでした。
鳥取万歳!ですね。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2007年02月12日 18:30

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コメント

furuさん、こんにちは。
集中講義ご苦労様でした~。

ところで、「かにすきという蟹の水炊きのようなもの」というのは、微妙な説明ですね。
東京では「かにすき」って言わないんですか?うん?
「かにすき」というと、昆布だしに薄くミリン・酒・醤油(薄口)でつくった出汁
でいただくやつだと思うのですが、鳥取は微妙に違うようですね。

「白菜がとろけるように柔らかくなって」という部分、いいですね~。カニの旨味をよ
く吸い込んでいるんだうろな。冬の白菜は美味しいですよね。僕の家では、この冬
白菜鍋をよくしました。小野寺光子さんのブログでも紹介されていました。

http://www.yui.or.jp/7jigen/club/penro1.html

すみません。本題からズレたコメントをしまして。

投稿者 わきた・けんいち : 2007年02月13日 11:15

わきたさま
おはずかしながら、いままで「かにすき」というものを食べたことがありませんでした。
調べてみると、結構一般的に広く知られている食べ物なんですね。
しかしですね、ここで出していただいた「かにすき」はちょっと変わっていて、蟹の他は白菜しか入っていないのです。店の女将が言っていましたが、その白菜も鍋の熱でとろとろになっているのではなく、蟹から出るある種の成分でとろとろになっているのだそうです。それも、かなり濃い、濃縮された蟹のエキスでないととろとろにならないのだそうで、ここで食した「かにすき」はかなり特別なもののようです。
ホント、おいしかったですよ。

投稿者 fuRu : 2007年02月13日 11:56