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2007年04月03日

でじたるとあなろぐ

[音楽--music ]

先週のことになりますが、貴重な体験をさせていただきました。
塚原さんのお宅にお招きいただき、オーディオを聴かせていただいたのです。
先日のkawaさん宅のオーディオ試聴会の続編とでもいう感じでしょうか。
kawaさん宅にて、それでは今度はわが家へと、塚原さんからのお招きがあったというわけです。
オイロダインと300B
オーディオのことなんて、これっぽっちもわかっていない私が同席させていただいても良いのやらとは思ったのですが、貴重な体験ができることは間違いなさそうでしたので、ここは図々しくお邪魔させていただきました。

まずは、塚原さんおすすめの何枚かのLPレコードを聴かせていただきます。
そのなかで、ミケランジェリーニがピアノでジュリーニが振ったベートーベンの「皇帝」。
おどろきです。
弦の音が、すぐそこで響いています。
ピアノの音のひとつひとつが、ピアノの大きさで鳴っています。
ライブ録音の会場の様子が目の前に立ち上がってくるようです。
コンサートホールの座席に着いているときの、ワクワク感、嬉しい緊張感が湧き起こってきます。
オーディオってこういうことなのか、と感心と感激で言葉も出ない瞬間。
レコードには魔物がいるというのは、まさにこういうことなんでしょうねえ。
やはり、のっけから貴重な体験に、がつんです。

その後は、私が持っていったCDをかけていただきました。
まずは、パットメセニーとブラッドメルドーの「カルテット」です。
これは、まったくいけません。というか、全然ダメです。まったく鳴っていません。
塚原さんもこんなに鳴らないのはどうしてだろうと首をかしげています。
ではと、サイモンラトルのベートーベンの七番に換えてもらいました。
そしたら、こちらもダメ。
なんだか、私も茫然自失であります。
試しに、手前においてあったヤマハのスピーカーで聴いてみたら、メルドーもラトルもガンガン鳴るではありませんか。
何だ、これは、という感じです。
CDだからダメなのかなあ、なんて考えます。

そのあと、masaさんが持ってこられた
ゲッツ・ジルベルトのLPレコード2種類と高音質CDを聴いたのですが
これがCDも良い感じで鳴るではありませんか。

いったい、どういうこと?ですよね。

だから、鳴る鳴らないはLPとかCDということではないのですね。

たぶん、この違いは、録音からマスターテープへの過程での音づくりの違いなんではないでしょうか。
私が持っていったCDがヤマハの新しいスピーカーで良く鳴ったのも、そのCDがその新しいスピーカーのような音を前提として作られていたためなんでしょう。

ところで、こういうことが感じられたのも塚原さんのシステムが完成度の高いものだったからに他ならないわけですよね。やはり、追求されている方の世界はいろいろなことを教えてくれます。

さて、一通りの視聴後、お茶を飲みながらテーブルにあった「LPレコード再発見」という本を拾い読みさせていただいていたら、音づくりのことが技術的なことをふまえて書かれていました。この本が面白いのは、レコードを作る人たちがどのような音を作ろうとしていたかという視点で書かれていることです。いい音を客観的に評価するというのではなく、その点はあくまで超主観的でありながら、制作者の意図を探り出そうという分析は、オーディオのことをまったく知らない私にも大変面白く、家に帰ってきてさっそく注文してしまいました。

それにしても、デジタルとアナログ、奥が深いですね。

貴重な体験をさせていただいた塚原さんに感謝であります。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2007年04月03日 14:50

コメント

いい体験をなさいましたね〜。うらやましい!
Grateful DeadのアナログLP盤をそういう環境で
聴いてみたいものです。

投稿者 tak : 2007年04月03日 18:01

takさま
窯の中、大変でしたね。かなりショックだったのでは。
それにしても、masaさんはデッドのレコードを持ってきていませんでしたね。
記事にも書いたゲッツ・ジルベルトの他には
なんと、オールマンのフィルモアライブを、それもスーパーデスクで持ってこられましたよ。
これも堪能させていただきました。
さらにはピンクフロイド。うーん、これも良かった。
みんな、アナログの音でした。

投稿者 fuRu : 2007年04月04日 00:17

fuRuさん、takさん、デッドのLPも持ってましたよ~。American Beauty のオリジナル盤と高音質盤を…。でも、ちょっと僕の好みが強すぎるな~と思い、ターンテーブルには載せなかったというわけで~す。

投稿者 masa : 2007年04月04日 00:43

masa-sama
思い出しました。
ありました、ありました。
いやいや、他のレコードの印象が強かったので・・・
デッドさま、ごめんなさい、です。m(_ _)m

投稿者 fuRu : 2007年04月04日 01:14