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2007年07月18日

「ホワイト・アルバム ネイキッド」

[books ,音楽--music ]

「ホワイト・アルバムネイキッド」
著:デヴィッド カンティック 訳:安藤 由紀子 出版:扶桑社
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Blackbird, Martha My Dear, Dear Prudence, Mother Nature's Son.....
どれも名曲ばかりですが、共通点は二つ。
一つは、ビートルズの通称「ホワイトアルバム」に収録されている曲だということ。二つ目は、ジャズというジャンルを軽々と超えてしまう現在進行形のピアニスト、ブラッド・メルドーのレパートリーであるということ。
というわけで、この本は「ホワイトアルバム」の制作の過程、時代背景、全曲解説からなる<一冊丸ごと「ホワイトアルバム」>という本です。

私とビートルズとの出会いは小学生の頃。
とは言ってもすでに彼らは解散していて
兄が買ってきたヘイ・ジュード(LP)を、小さなポータブルプレーヤーで聴いていたことを思い出します。
熱中したのは中学の頃。
夏休みのNHK FMの特番で、ビートルズの曲を全曲オンエアしていたのを
汗をかきながら耳を澄ませてエアチェックしていたのを思い出します。
レコードなんて高嶺の花。そんなに簡単に買えなかった頃。
その頃の聞いていた音楽は集中して聞いていたのですね。身体の芯までしみ込んでるような感じで、今聞いても自分と底の方で共鳴するのがよくわかります。

「ホワイトアルバム」も中学生の時に買った1枚、いや2枚組です。

ビートルズのアルバムは数々あれど
名作の誉れ高き「サージェント・ペッパー・・」は
中学生の時から感じていた違和感が今でも離れず、きっとそれは、このアルバムにつくられた当時の時代の影が色濃く写っているからなんでしょう。
まあ、その他のアルバムもみな好きですが、今でも聞きたいと思うのは「ホワイトアルバム」ということになります。

とにかく、まとまりのない、いろいろな音楽が詰め込まれたこのアルバムには、不思議なトーンの統一感があります。決して、寄せ集めではない。いやいや、寄せ集めてきたものたちが共通のトーンで共鳴し始めた。私たちの頭の中で。ということでしょうか。
言葉で言えば、さらりとした感じ。べとつかない感じ。ちょっとクールで、斜に構えていて、人の領域に無遠慮に進入してこない感じ。
熱くホットになり、大きな決意の一致を目指すのではなく、それぞれがそれぞれの違いを認め、その違いのままそこにいる感じ。

「ホワイトアルバム」は、発表された1968年から2007年の現代に伸びた一本の糸です。

その糸をたぐり寄せるように、この本は書かれ、メルドーは鍵盤をたたきます。


※新しいホームページで情報更新中!!

投稿者 furukawa_yasushi : 2007年07月18日 11:30

コメント

ホワイトアルバムは僕の中ではビートルズのベストです。とにかくいいですよね。
中学生の時、これを買おうと思ってレコード屋に行ったのですが、ホワイトアルバムっていうのが売ってない。
どうしても欲しいと思って3回目くらいに店員さんに聞いたら、この白いジャケットの「ザ・ビートルズ」がそれだよ、と教えられて買った恥ずかしい過去があります。
この本、読んでみたくなりました。

投稿者 Anonymous : 2007年07月19日 11:49

Anonymousさま
こんにちは
この本は、ホワイトアルバムがお好きな方なら十分楽しめる内容だともいます。
このアルバムが製作された時のビートルのメンバーの様子などもわかって
アルバムを聞く時の面白さが倍増しますし、よくそんなメンバーの状態でこういうものが出来たなあと感心したりもします。
それにしても、このアルバム、今の時代に聞くことでその良さが再認識されるようなレコードですよね。

投稿者 fuRu : 2007年07月19日 12:47

僕もビートルズの大ファンです♪
今度カラオケでデュエット(コーラスか)しましょう(^^)

投稿者 ピョン太 : 2007年07月19日 15:51

ピョン太 さま
初コメントですね。うれしなあ。
こんど、ピョン太 さんとこにもコメントさせてもらおう。
それはともかく、カラオケでビートルズ大海、でなくて、退会でなくて、大会をやるというのは楽しそうですね。ビートルズは、ほんと、世代の枠を超えて愛されていますからね。

投稿者 fuRu : 2007年07月19日 18:16

すみません。名前を書き忘れました。
前述Anonymousは私です。では、読んでみます。

投稿者 スナフキン : 2007年07月19日 20:32

スナフキン さんではなかろうか、と、思っておりました。
是非、読んでみてくださいな。

投稿者 fuRu : 2007年07月19日 21:58